本書は、ロック史という最近文庫化された書を読んでその存在を知り、早速ゲット。
今も、活発に活動を続けられている広田さんの書。
2002年のロック50周年を機にまとまられた立派な書だった。
50年のロックの歴史をこれだけ、コンパクトにまとめた本は世界中見ても少ないだろう。
もちろん、紙数の制限があったから、ディテイルまでは突っ込めないが、ぎりぎりまで、追求して、50年の歴史を描いているように思う。
1970年までは、より濃厚に、以降は、簡潔に。
最後は、2002年に出たジョージの遺作、BRAIN WASHEDになっている。
本書を読むと、まさに時代に翻弄され、でも、時代を動かしてきもしたロックの歴史がよくわかる。
特に、黒人開放、反ベトナム戦争に果たした影響は、少なくない。
一方、薬物については、当時その危険性への理解が不足していたこともあり、多くのミュージシャンが若くしてなくなった。
ボブ・ディランや、ストーンズが過激だったことがよくわかる。
ビートルズも過激ではあったが、大衆路線をぎりぎり踏み外さずに、うまくやっていた印象を受ける。
今さらではあるが、ロックって何という向きにお勧めできる良書。
出てから20年近く経つがあまり古さも感じさせない。
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