かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

最強神社と太古の神々

2023年05月19日 | Books
今日も関西。
1日中雨。



本書は、新聞広告で見つけて、何冊か読んでいる島田さんの本だからということもあって、ゲット。
読んでみたが、結構過去の著作との重複が多く、やや期待はずれか。
後書を見たら、NHK文化センターでの講義が元となっているという。
ということは、集大成的な内容になっているということで、過去の著作との重複も当然ということなのだろう。

神社と神々と銘打っているが、結構、記紀についての記載が多く、これは知っていることがほとんど。
神社という切り口で言えば、記紀に直接関連する神社は、半分以下かもしれないが、その後にできた神社も、記紀に出てくる神々と習合していくケースがあり、これは、記紀に出てくる神々を祀ると、それだけ格の高い神社と思われるという考え方があったものと思われるという。
稲荷神、天神様、八幡神などが好例。
浅間神社などは、記紀に出てくる木花咲耶と関連した神社と思っていたが、必ずしも明確ではなく、通常の山神を祀っていたものが、後付けで、記紀の神と関連づけられたとも考えられるという。
その他、氷川神社、出雲大社、大神神社、宗像大社など、著名な神社と神々との関係について分析するが、必ずしも明らかではない部分も多い。
この辺は、お寺と大きく異なるところだ。

神社と神々との関係を解くという切り口は面白かったが、もう少し、神社中心に書いて欲しかったか?
なかなか文書として残されていない部分も、多く、その部分は、推測によらざるをえない。

著者の島田さんは、東大文学部宗教学科卒だが、宗教学科は、GHQが廃止するまでは、神学科だったのだという。
今の世界情勢を見ると、各国の神々が、政治に大きな影響を与えている。
もっと神々、特に国家に関連する神々を深く勉強すれば、より世界が見えてくるかもしれない。

本書を読んで小野神社が氷川神社と並んで武蔵一宮であることを知った。
いつか訪れたい。
それから、神功皇后が.山口から難波に戻る途中に動けなくなった時に、天照大神を祀ったのが、西宮の廣田神社と知った。
こちらにも、参拝に行きたい。
その他の神社は、全社参拝ささていただいてたかな?
コメント
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