かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

Live in Maui

2021年02月01日 | Music

日差しが少しづづ明るくなってきたように感じるがどうか。



本セットは、昨年出たジミヘンのCDとBDのセット。



素晴らしかった。
まず、こんなタイミングで、マウイでコンサートしてるなんて知らなかったし、その演奏が渾身。
本セットでは、その演奏の、完全リマスター音源と、つぎはぎだらけだが、その音に合わせた、映像を楽しめる。

もっと面白いのは、ドキュメンタリー。
ドキュメンタリーだけだったら、怒るが、演奏をできる限り再現した上での証言集。
私は、全然知らなかったので、最高に楽しめた。
Rainbow Bridgeという映画の制作秘話が、語られる。
この話を知っていたら、日本のRainbow Bridgeは、あったのか。
サイケ、ヒッピーの末路?
そもそも何でこんなとこで、人気絶頂のジミヘンが、参加してるいのか?
ウォーホルも巻き込まれた1人だが、大真面目で、取り組んだ。

当時の、ジミヘンの、マネージャーだったマイケルジェフェリーは、ジミヘンと共にエレトリックレイディスタジオを作ろうとしていたが、資金不足に陥っており、Easy Rider の二番煎じの映画による資金調達を画策。
サイケ、宇宙、幻想、ドラッグなど、当時の最先端をいく映画になるはずだったが、目玉がなくジミヘンが巻き込まれていく。
シナリオなしということで、マジカルミステリーツアー のイメージもあったかもしれない。
しかし、どんどん、あらぬ方向へ。

映画の方のロケは、素人俳優を起用しながらマウイ島で行われ、同時期、ジミヘンは、久しぶりの休暇で、マウイへ。
そこで、撮影に巻き込まれていくが、その中で行われたのが、この、マウイ島の火山での、数百人を前にして行われたライブだ。

リンゴが、T. Rexのドキュメンタリー映画を作ったようにすればよかったのだが、映画は、資金調達のため、かつジミヘンはお金を呼ぶための看板。
にもかかわらず、マウイのハレアカラ火口での屋外公演は、充実したものになった。
もちろん、この場所が選ばれたのも、スパリチュアルな現象を期待してのこと。
観客の位置は、星座毎に決められたという。
もちろん、見えるのは、ほとんどが、Rainbowの旗だが。



こいのぼりが見える。
うお座用?
風が強かったこともわかる。

その後、ジミヘンが、急逝し大混乱に陥る。
映画の方は、膨大なフィルムが残されたが、編集できるほとの内容でなく難航。
ようやく完成させたものの、さらに大幅カットされ、ズタズタになって公開され、大失敗。
その後、お蔵入りになったが、今回、新たな形で、日の目を見た。
Let It Be もこんな感じだったのかな。

当時ベースだったビリーコックスの証言では、曲順、アレンジは、即興だったという。
翌日のホノルルの公演は、最高のできだったが、Rainbow Bridgeの撮影チームは、マウイに止まったという。
残念!



圧倒的パワー。
ポールが、ゲットバックでやりたかったのは。こんな公演だったかもしれない。
マイクの風よけが、スポンジ!
音質には限界があるが、迫力は伝わってくる。
ミッチミッチェルのドラムの音は、ほとんど入っておらず、かなりの部分、後から音入れをしたのだという(本人による音入れだから、違和感はない)。

これだけの形にして、世に出してくれたチームに、感謝。
ジミヘン、エレキファンは、マスト。

コメント
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