さいばい日誌

放流用のマダイやアワビなどを育てる種苗生産の現場をご紹介します。

サザエの剥離

2024-03-26 14:02:22 | 貝類生産
夏に採卵したサザエですが、順調に成長し、
先日、剥離作業を行いました。

剥離とは、珪藻を食べさせるために波板飼育をしていた
稚貝を板から剥がし、屋内の水槽で配合飼料を用いた
中間育成へと移行することです。

まずは屋外水槽からサザエの付着した波板を運び、


移動用の長い棒から、剥離用の短い棒へ差しかえます。
この時、板に付いていた稚貝がポロポロ落ちるため、
下にはシートを敷いておきます。


付着した貝を回収するため、網を張ったパンライト水槽へ。


薄い麻酔液に浸して、貝を剥がします。


剥がれて回収された稚貝たち。


測定も行います。
サザエの場合は、殻の先端から下までの「殻高」を測ります。


サイズ別に水槽へ収容するため、ふるいにかけて選別します。


分けられた稚貝たち。
このあと、重さを量って個体数を算出し、各水槽へと収容されました。


放流サイズは殻高15mm以上。
大きく育つのが楽しみです。
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