オフレコ? 失言のこと

野田内閣が生まれたのは9月2日だから3か月が過ぎた。このドジョウ内閣を自称した首相のもとですでに2人の大臣級の人物が辞任し、一川防衛大臣も辞任近いと言われている。当然だろう。

かつて鉢呂前経産大臣は「死の町」発言と「放射能をつけちゃうぞ」発言で辞任した。しかし福島のある所が「死の町」と表現したことが失言として批判されたのにはちょっと異論を感じた。率直なところ事実を表現したのではないだろうか。
しかし今回の田中局長の「犯すまえに…」は言語道断という他ない。9人の記者との酒の席で「オフレコ」だったという。これを「オフレコであっても許せない」としたのが琉球新報だった。他の中央紙記者は「外に漏らさない」約束を守っていたらしい。

オフレコとの前提でお偉いさんが外にあまりはっきり言えないことを率直に(正直に)いう機会があるらしい。だからその「約束」(どういう約束かわからないが)を破って口外することを批判する向きもある。しかし政治家というのは徹底的に公人であるべき。表の顔の他に裏の隠し顔を見せるなどという形で「もったいつける」態度はなしにすべきだ。

失言ということではないだろうが、一川防衛大臣も低いレベル。沖縄で95年におこった米兵による少女暴行事件は沖縄県民の大きな怒りをうむきっかけになり、今日に至る沖縄の位置と状態を端的に物語るあまりにも悲しく怒りに満ちた事件だった。それを「正確には知らない」と国会でいうレベルに驚きあきれる。また悲しい日本の現状を知る。

野田首相は3日夕、都内のホテルで開かれた中小企業経営者の会合に出席し、消費税増税やTPP交渉参加について「不退転の覚悟でやりたい。捨て石になってけりをつける」と強調したという。捨て石とは自分が犠牲になって何が何でもやり抜くという意味だろう。失言とともにこちらも大変な意味の発言ではないか。

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