TPPに参加する悲劇

北海道は知事を含めてTPP参加反対である。政府自体、TPPに参加した場合、農業生産に3兆円減を見込んでいる。工業等を含めて全体としては経済効果があると計算しているらしい。
こういう計算は常に政府の立場にたったデーターを駆使するのだから結論ははっきりしている。それにもかかわらず農業生産に大きな後退があるといっていながら、「全体的にはプラスだ」という理屈でアメリカに屈従する方向をさらに強める。

農業は犠牲になっても他がプラスだからいいのだというわけだ。食料の自給など強調されるが、TPP参加によってこれはキャンセルだ。だいたい、先の総選挙で自民党候補者の7割以上が「反対」を公約していたという(http://www.asyura2.com/13/senkyo144/msg/654.html)。
またまた「約束違反」である。
日本の農業がダメになると同時に、医療その他多くの分野でアメリカの風下に置かれることになる。

公約をみずから踏みにじり、国の将来のありようをぶちこわし(対米従属の度合いを深める)、どうして強い日本をつくれるのか。それでも国民の7割が安部内閣を支持するという。悲しい日本の現状だ。

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