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有島武郎と「北大校歌」

渡辺淳一の小説「失楽園」上下を読んだ。愛を貫くために妻・夫のいる二人が共に死ぬという筋なのだが、複雑ではあるが感慨を抱かせられる小説だ。
この中で、有島武郎のことが出てきた。詳しくは省くが、今記したいのはこの有島が札幌農学校に学び、このときに歌を作っていた、ことだった。この歌の話は小説とは関係ないのだが、私たちが若いころ、「都ぞ弥生」などの寮歌を歌っていた。同時に有島武郎作詞の「永遠の幸」という歌も歌われていた。「とこしえのさち」と読むのだが、これが「北大校歌」であったとは当時(1950年代後半)理解していただろうか。

 とこしえのさち くちざる誉 つねに我らがうへにあれ
 よるひる育てあけくれ教え ひととなししわが庭に  (以下略)

そんな青春時代を少し頭に浮かばせてもらった小説だった。
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