goo blog サービス終了のお知らせ 

小説「石狩平野」

札幌出身の作家、船山馨というひとの作品である。文庫本で800ページほどあるだろうか、上下2冊になる大長編小説だ。
入院することになったのでこの機会に、この小説を読み返してみたいと思い病院に持参した。約10日間かかって読了することができた。
主人公は鶴代という女性。明治10年代、彼女が10代はじめの時期。小樽で行き交う人々に小物を売る場面から始まる。
明治から昭和10年代終わり頃まで、彼女が10代から70代終わりまでが小説の筋である。歴史の激動の中で、次から次へと苦難が押し寄せる。しかし生来の明るさとたくましさをバネにこれらの危機を跳ね返す。自分の恋、失恋、結婚、子育て、夫との関係、そして子どもにもいろいろな問題が生まれる。
 
戦争、大震災、いろいろな問題と直面する。女性の一生の物語だが一大歴史物語だ。日本での「戦争と平和」か、「風とともに去りぬ」か。
大きな感動を味わうことができた。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« ただいま入院中 議員の育休? »