「ホモ・デウス」(「サピエンス全史」の続編)

ユヴァル・ノア・ハラリという人の「ホモ・デウス」上下巻が刊行された。これはサピエンス全史の続編にあたる。ホモ・サピエンスはこれからどこに向かうのか、がテーマ。
ホモ・サピエンス(私たち人類)がバージョンアップされる。これが「ホモ・デウス」だ。デウスというのは神である。

私は今日この書を買って読み出したばかりだから詳しいことを紹介できないが、人類は長年飢饉と疫病と戦争の3つと闘ってきた。しかし今やこの3つの問題は対処可能な課題に変わった、とハラリさんは言う。
「今、平均的な人間は、干魃やエボラ出血病やアルカイダによる攻撃よりも、マクドナルドでの過食がもとで死ぬ可能性のほうがはるかに高い」と。もっとも経済危機やテロや地域戦争はあるし、これに日々対応せざるを得ない国の指導層はいることはたしかだが、歴史の壮大なスケールで考えれば人類は目をあげ、いよいよ新たな地平を見やることができる、と。

私たちホモ・サピエンスが今もちつつある課題は、不死と至福と神性の獲得だとする。人間至上主義(ヒューマニズム))の終着点だ。生命と幸福と力を神聖視することが人間至上主義の結論であるからという。人間も、動物であることを忘れつつある。そして自らを神に変えようとしている。森羅万象が人類を中心に回っている。この考えでいいのか、とハラリさんは問題提起しようとしているのか。
この連休、この書を読むことにしよう。
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