未曾有の危機ではないか。「徳政令を出す」ぐらいのことをいえないのか。

東京では感染者は若干減ったようだが、これからは全く分からない。北海道ではまさに「新型コロナウイルスの攻撃はこれから」といってもいい感じだ。

テレビを見ても、いろいろなコメンテーターが発言する。東京の小池都知事がテレビで話すというから見ていたら(3時半ころ)、「国の方針をしっかり見て…」というようなことを、言ってすぐ消えた。コメンテーターが「今まさに大変な状況だ。この危機状況を打開するために、なぜもっと具体的なことを言わないのか」と怒っていた。全くそうだ。

安部首相といい小池知事といい、今まさに彼らの政治家としての力量発揮のいいチャンスではないのか。当面の国民の危機的な状況打開のためにこれをやる、という方針提起がなぜできないのか。「ピンチをチャンスに」と、誰かが少し前に盛んに叫んでいた。一時期「都民ファースト」を売りにしていた彼女のあの言葉はどこに行った?

韓国とかニュージーランドの例が言われる。コロナを退治したといえるのだろう。しかし日本はこれから第2波とか第3波が来るのは必至だという。

何度も言っているし国民みんなが知っている。今私たちが直面しているのは、コロナの直接攻撃にどう対処するか、ということと自分たちの暮らしをどう守るのか、の2点だ。
政治のトップにいる政府首脳、自治体のトップの人たちよ、後者について「暮らしを守るために必要なカネは十分に準備する。さしあたっては限度額以上については『融資』とするが、将来的には返済に苦慮して国民が困るというようにはならない、それは心配しなくてもいい」といった趣旨のことを政治的用語を駆使していえないのだろうか。

思い出すのは、13世紀末、鎌倉幕府は自分たちの家来(御家人といった)の困窮を救うために、借金はチャラにする、ということを言った。これを「永仁の徳政令」(1297年)という。その後これに類する法令はしばしば出された。そしてこの措置は結局は一時しのぎにしかならなかったが、今に応用できないだろうか。

さきほどの「融資」はチャラにするということは歴史的に行われてきた徳政令の現代版を考えよ、ということだ。
安部首相といい小池知事、その他北海道や札幌のトップといい、「さすが俺たちが選んだ政治家だ」とたたえられるようなことを言ってみないか。

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