NHK「学校のみらい」(一部)

今日、不登校30万人という問題から「学校」の今の問題点とこれからの改善点といったテーマの第一部を見た。第二部が続くのでこれについても参照したいと思う。

私たちが、今日の学校教育の問題点は「漸増する不登校の子どもたち」が端的に示していると指摘したり、その一つの打開策を具体的に示してきた。今日の第一部でも、画一的で子どもの個性を無視して進めている学校教育の現状を指摘し、これを打開しようとしているフリースクールの活動の一端を示した。
この番組を見て、率直なところ「だいたい一年に一度は似たテーマで、また打開策の一端として今日の学校教育の別の立場から(フリースクール活動といっていい)の取り組みが紹介されてきたが、今回もそれだった、という印象だ。
学校教育も問題点を指摘する識者はだいたい似た問題意識を表明する。画一的で子どもの個性無視の上からの指導を指摘。また、かつて「トットちゃん」に示される教育思想に共通する取り組みも書物になったり教育的話題になったりしてきた。
私たちもまた30年前から(1990年ごろから)、ほぼ同じ問題提起をしてきた。フリースクール運動が全国的に取り組まれてきた。

しかし現実的にはこのフリースクール運動が教育改革の重要な力になりきれていない。また、今の学校教育が没個性で画一的だ、とは分かるが、わが子を今の学校から離れて、フリースクールに託する父母が多くなっているということは難しいだろう。
なんだかんだ言っても、やっぱり「いい高校、いい大学」に、子どもを進ませたい、という理解から離れる人が多数派になる傾向をうみだす状況にはなっていない。
NHKが「学校のみらい」を提起するが、その理念は30年前から私たちは言ってきている、と強調したい。
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