「不可逆的」という語句

今、12日の午後4時46分。この時点では「不可逆」という語はない。この前後の文章は
「読売新聞 【ワシントン=酒井圭吾、田島大志】米ワシントンで開かれている北大西洋条約機構(NATO)首脳会議は10日、首脳宣言を採択した。ロシアの侵略を受けるウクライナのNATO加盟について、「後戻りできない道を歩んでいる」と明記し、従来よりも踏み込んだ形で加盟を支持する姿勢を示した。」

この後戻りできない意味の語を「不可逆的」という語で使っていた。私は、この不可逆的という語は、ずっと以前見たことがあったので、その意味は分かっていたが、「なんでこんな一般的ではない語を使うのだろう」と思った。外国での話ではないか。上に引用しているように「後戻りできない」と言えばいいではないか、と思った。

時々こういう漢文(?)調の用語が出てくる。このブログで引用した語では、例えば「異次元の少子化対策」とか「火の玉となって」。これは漢文調ではないが、非日常語ではないだろうか。

エラくなると目新しい用語を使ってみたくなるのかもしれない。不可逆的はわかるが、「異次元」とか「火の玉」などを前置詞にした語の内容は実現していないのではないか。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 「地球に住め... こういう話が... »