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映画「風立ちぬ」

宮崎駿監督の「風立ちぬ」を、小学生の孫2人をつれて鑑賞。

見た感想を一言で言えば、少々難しい映画だということだ。事前に「公式ストーリ-ガイドブック」などを買って多少の「予習」をしたつもりだが、ただ一度この映画をみただけでは理解が容易ではない。人によって異なるから、この感想は私のものだが…。

関東大震災から始まる。映画の主人公は航空機の設定技術者の堀越二郎という人だが、この人は戦前の日本の軍用機の設計に当たり、特に当時として最高の名機とうたわれた零戦の設計に当たった人だった。

ところがこの零戦自体の説明も映画の中ではほとんどない。最後の場面で「一機も戻ってきませんでした」をアナウンスされる。
主人公堀越と恋人(映画の中で結婚するが)との悲しい結末(「風立ちぬ」の意味)、イタリアやドイツの技術者との触れあい、など多彩なエピソードが織り込まれ、また「夢の世界」がところどころに彩られる。

しかもそれらが、見ている人にわかりやすく説明が行われないから、古い私のような人間には(多少戦争の歴史は知ってはいても)映画の展開について行くことが難しくなる。

夏休み、多くの子どもたちが見ていた。それぞれのシーンが美しく映されるからOKということでもあろうが、皆さんどう思ったのだろうか。ちなみにウチの孫たちは「面白かった」とは言っても「分かった」とは言わない。

ただもう一度見たいという気持ちは強い。リピーターが非常に多い映画だというのは、私みたいに心に残る映画だからもう一度見て理解し直したい、と言う人なのではないだろうか。

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