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ひと月遅れの七夕・比翼の鳥と連理の枝

今日8月7日は、ひと月おくれのたなばた。北海道は寒いから本州よりもひと月遅れで行われる。
「七夕」にまつわる話で誰もが知っていることは、織り姫と彦星の話であるが、1年に一度しか会えないという悲しい境遇におちいったことが基本の話である。いずれにしても、天の川をはさんで一年に一度のデートができる日ということだ。

中国唐の時代、白居易という詩人が、皇帝玄宗とこの愛人の楊貴妃との悲恋の話を「長恨歌」という長編の詩にまとめた。日本にも大きな影響を与えた詩である(源氏物語や枕草子にも部分的に取り入れられているという)。

この長編詩のほとんどさいごの部分に、玄宗と楊貴妃の七月七日の夜に誓い合ったことがある。これを紹介しておこう。

7月7日の夜、誰もいない長生殿で二人は誓い合った。
「私たちの愛は永遠です。これはあたかも天にあっては『比翼の鳥』のように、そして地にあっては『連理の枝』のように決して離れることはないのです」と。

ここから愛し合う男女の仲を「比翼の鳥・連理の枝」と形容することになった。
尤もこの種の語句が、今使われることもほとんどないであろうが。七夕の夜、愛し合った二人が会うことのできる由来に関係すると思えば、意味深のものがあるのではないだろうか。                                       

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