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JDEC_2010(オルタナティブ教育法案-1)

日本フリースクール大会をJDECとよんでいる。Japan Democrtic Education Conferenceである。昨年に続く第2回目なのだが、今年は開催できるかどうか非常にあやぶまれた。助成金の関係であったが、今回、「財団法人日韓文化交流基金」からの助成があった。東京シューレのスタッフを中心として関係した人たちの非常な協力があったと思われる。
そして今回の大会で、韓国の「代案教育」の紹介が重要な位置をしめていた。代案教育というのは、私たちがいうオルタナティブ教育をさす。これについては別の機会に紹介しよう。

JDECとして、「オルタナティブ教育法」の制定をめざそうという方針を昨年の第1回目に確認した。今回はこの法案の「骨子」がいわばたたき台という形で提起された。NPO法人フリースクール全国ネットワークの事務局はこのたたき台をつくるために鋭意奮闘された。専門の法学者や教育学者を招き前後11回の学習会(新法研究会)を開いて、この大会の直前にまとめることができたとのこと。

この法案を提案する趣旨はおおよそ次のとおり。
まず前提として、日本の子どもの原状を確認する。不登校の子ども(12~13万人)はダメ人間とされたりそういう気持ちをもたざるを得ないくらいにまで追い込まれていること、自己否定と自信のなさでいっぱいな子どもたちがたくさんいることはいうまでもない。
学校が「学校教育法」という法体制しかなく、教育行政はこの仕組みの中でしか子どもの教育を考えていないことに問題がある。

一方において、民間では現実のニーズに迫られて、学校外の居場所やフリースクールなどを80年代以降つくってきた。自立への道をそれぞれに合った方法で歩んでいる。人が成長するのは学校だけではないことをはっきりと裏書きしているのである。
こういう長年の日本の教育と子どもの状況を見たとき、そして多様な教育の道を準備する世界の教育のあり方を見たとき、日本において「オルタナティブ教育法(仮称)」を制定し、法律の根拠をもってそこで学ぶ子どもたちが学校教育と同様に保障される必要がある。もちろんこの新しい教育のしくみは公的予算が与えられるし、現学校との総合の乗り換えとその選択は自由であることはいうまでもない。

次にオルタナティブ教育法案の骨子を紹介する。
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