フリースクール全国大会

この25日と26日、東京でフリースクール全国ネットワークの総会が開催された。いわばフリースクールの全国大会である。これをJDECと呼ぶ(Japan Democratic Education Conference )。

私は第一日目だけ参加した。主なテーマは、「義務教育確保法案」の討論に参加することだった。

この法案は、残念ながら「継続審議」となり、次期国会に回されることになった。長年取り組んできた私からすれば非常に悔しい思いがする。
基本的には「超党派」を原理としていて、従ってある面では「妥協の産物」の法案だった。だからある党派からは賛成できないということになり、成立させることにならなかった。

このあたり(法案のどこに問題点があって賛同されなかったのかなど)が詳細に示されなかったのが心残りだった。反対したのが共産党だったという。なぜ反対なのか、反対の理由もはっきりしない。

討論の中である人が「この法案は不登校の子どもを『指導』の対象として位置づけ、学び・育ちの『主体』として評価していない」などという発言をしていたが、これに代表されるように反対論が具体的にどこが問題であるかをいわず、抽象的にしか述べていないという感じがしてならない。

私は、この法律が成立すれば、フリースクールというこれまで「学校」として扱われていなかったがまぎれもなく子どもたちにとって重要な位置をもっている教育機関への公的な承認が得られるだろうし、自治体や国の教育行政担当者に対して正当な評価をするように要求することができる、趣旨の発言をしたが、つっこんだ議論は不十分であると思わざるを得なかった。

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