「憲法改正」はキャンセル?

安倍首相は現憲法を改正したいという願いをもって臨んできたと言われている。先日の施政方針演説で、この点についてどう言っていたか。「6. おわりに」で触れている。
「憲法は、国の理想を語るもの、次の時代への道しるべであります。… 日本をどのような国にしていくのか。大きな歴史の転換点にあって、この国の未来をしっかりと示している」。そしてこれに続いて「国会の憲法審査会の場において、各党の議論が深められることを期待いたします」としめくくった。

ここには、「私の任期中に憲法を改正したい、その具体的な中身はこれです」という問題の提起は全くない。「憲法改正」はこれまでいろいろ叫んできたけれど諦めた」と言っているのではないだろうか。

与党内でも改正に批判的な部分もあるらしいし、世論もむしろ反対の方が大きいのではないか。

今年の参議院選挙でどういう結果になるか、改憲賛成派が多数を占めるか、が重要なのだろうが、反対に、多分「日本国憲法」は、安倍さんがいうように「日本の理想を語り続けていく」ことを再確認することになるのではないだろうか。
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