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矢島楫子という人、知ってますか?

恥ずかしながら、長年高校で日本史の授業を担当してきたが、この女性についての知識はなかった。札幌で「われ弱ければー矢島楫子伝」という映画を観た。

この矢島という女性であるが、矢島楫子(やじま かじこ、1833.6.11〈天保4.4.24〉 - 1925〈大正14〉6.16)は、日本の女子教育者、社会事業家。
江戸時代末期から明治の初め、いわゆる妾(めかけ。第2.3妻)が公認されていたころ、これに対して女性の地位向上と男女同権をめざした活動をすすめ、この中でも特に重要だと考えたのは教育のあり方と考えた彼女は女子教育に専念し今日につづく「女子学苑」の初代院長になった。

この教育家としての奮闘物語であるが、校則をもたない自由・自主を旨とする校風、彼女自身自らの髪を切って進むために退路を断つという気構え、など各所に自律をアピールするシーンがある。

明治から大正の末までの時代、男女格差は当たり前で、離婚も「女の立場で離婚をいうとは何事だ」というころ、矢島に限らず男女格差に苦しんだたくさんの人がいただろうし、またこの差別に対して抵抗した女性たちもこの映画の主人公だけでなく、荻野吟子、与謝野晶子、平塚らいてう、津田梅子、などがいるが、今日この時期でも「ジェンダー平等」が叫ばれていることが、気になるのだが。
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