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教育勅語復権への絶えざる動き

今日の毎日の第3面はデカデカと「教育勅語 復権へじわり」という大見出しで、政府・文科省の関係者が「『教育勅語』は今日にも通用する」という趣旨で積極的発言をしていることを、誰がどう言ったか、を示しながら解説している。

要するに「教育勅語」にあるいくつかの項目は現在でも立派に有効と考える立場だ。だから天皇主権的な部分は除いて今でも通用する「親を思う」「夫婦仲良く」「友情を大切に」などは今でも役立つというリクツだ。

もしこういう論理を是とするなら、今から3800年ほど前にハムラビという王が制定した法典だって役立つ。目には目、歯には歯、という復讐を是とした内容を特徴としているのだが、今日にも生きる罪刑法定主義のルールなどを評価できるという。

教育勅語はこれまで何度も指摘してきたように、明治憲法の天皇主権のもとで、天皇のケライ(臣民)である今でいう国民に下された規律の原則だ。言ってみればその昔のハムラビ法典と変わるところがない。
そういう教育勅語を今でも生きるというのなら、17条憲法だってその他古来言われるある種の法令や天皇の詔勅や、武士の親分たちが作り上げた「式目」だってたくさん役立つものがある。今の法律は不要だということになるのではないか。

バカも休み休み言ってください、と言いたいのだが…。
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