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日記 … Kametarou Blog
安重根記念碑
「安重根」と言っても多くの日本人には知られていないかも知れない。この人は1909年10月26日午前9時過ぎにハルピン駅頭で日本の初代総理大臣伊藤博文を殺した。そしてこの年の翌年日本は「韓国併合」を強行した。つまり、安重根の行為を一つの大きな刺激剤として朝鮮の植民地化を進めることになったのである。安重根は1910年3月26日伊藤が息を引き取った時刻に処刑された。
日本は安重根をテロリストとしているが、韓国や中国では愛国者、朝鮮独立運動の先駆者として評価されている。そして先日、中国黒竜江省ハルビン駅に朝鮮独立運動家・安重根(アンジュングン)の記念館が開館した。
官房長官の菅氏は「安重根は我が国の初代首相を殺害し、死刑判決を受けたテロリストだと認識している」と指摘。「前世紀の事件について一方的な評価に基づき、韓国、中国が連携するような動きは、地域の平和と協力の関係の構築に資するものではない」と批判した。
立場が異なれば評価は180度違う例である。
安重根関連のエピソードはたくさんあるので興味ある人は調べたらいいのではないか。
100年経って韓国・中国と日本の間で伊藤博文・安重根をめぐって大きな議論がなされるのもいかがなものかと思うのだが、どうも私は日本の指導者たちの国家主義的態度に、いろいろな問題が起因しているのではないかと思えてしかたがない。
その典型的な例が靖国参拝だ。何度も触れてきたように、かつての日本の戦争責任を免罪するような日本の指導者の態度はこれからのアジアや世界との関係にとって決してプラスではないのではないか。
靖国参拝が「日本は自ら行った過去の他国への侵害行為を肯定しているのでは」という疑念が安重根事件を日本非難の材料にさせているのではないかと思う。
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