総選挙、野党勢力は後退した!

与党(自公)は、305議席から293へ。野党は、156から172へ。しかしこの野党の中で立民は109から96へ、共産は12から10へと「野党」らしい党は減少しており、与党と野党の間の維新が11議席から41議席へと独り躍進している。維新はいわゆる「ゆ党」で与と野の間を行ったり来たり(?)だ。野党勢力として数えることはできないだろう。

だから野党勢力は後退したと端的な特徴をいうことができるだろう。「後退」はどうしてだろう。いろいろ言われているし、私も分からないが、中には立民と共産の提携が逆効果を生んだのではという指摘もある。労働組合とされる連合の幹部など、自公に代わってこの野党共闘を攻撃しているが、連合はそもそも「野党勢力」という意味はないのではないか。

共産党は、野党共闘について積極的に評価している(野党共闘で政権交代を、と訴えていた)が、もっと国民各層からの意見を聞くべきではないか、と思う。
私は、「日本共産党」は100年近い期間、断固として平和と民主主義のために闘ってきたということは全くそのとおりだと思うのだが、多くの国民が、多分その過去の苦闘は評価していても、「共産党」という党名にどうしても共感できない意識を拭えないのではないだろうか、と感じているのだが。

「今はいいことをいっているが、一旦政権を担う立場になったらどういう『変身』をするのか、信じられない」。大体こういった印象を払拭しきれないのではと想像している。

それは世界の「共産党」がほとんどそうであることを知っているからだ。ロシア、中国、「共産党」ではないが北朝鮮、などなど。権力を握ったら独裁を貫徹している。そういう近くの実例があるから、いかに「おれたちは『日本共産党』で外国とは違うのだ」といっても信じられないのではないか。だから一定以上の議席は決して与えたくない、これが一般国民だろう。
来年の参議選で、今回の「野党共闘」がどういう形で進むか、また後退するか、はきわめて重要な教訓を示すだろう。

かつて、東京・大阪・京都などの都府県が「革新都府政」を進めることができていた。これが皆崩れた。この「後退」をどう革新勢力は謙虚に総括しているのだろう。

そういうことも含めて日本共産党は一般の「良識的国民」の率直な意見を謙虚に聞いてみるという姿勢をとることができないだろうか。(多分できないだろうね?)。
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