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「風立ちぬ」とタバコ、「はだしのゲン」の衝撃的映像

この映画で喫煙シーンが多くあって、少年に対して悪影響があるという批判が、禁煙団体などから寄せられているという。逆に、喫煙は自由だとする団体から問題はない、との意見があるとのこと。
この映画については8月6日のブログでも触れてみた。分かりにくい、説明不足、しかし印象は強い、まあだいたいこういう感想だった。

喫煙シーンなどについては全くといっていいほど気にならなかった。昔のストーリーの映画で喫煙シーンがあってもなんらの違和感もない。

私自身、喫煙をやめて10年以上たっているが、タバコのみの心理は分かるし、あたかも「魔女狩り」のように喫煙者を排除する風潮には与しない。

映画の中での喫煙シーンは子どもに悪影響を及ぼすという意見、こういう意見には辟易する。もし子どもに悪い影響があるのなら、親が子ども養育の最大責任者なのだから、親が対応すればいいではないか。どれもこれも「社会が悪いからこの要素を外して欲しい」とか、タバコについても「子どもに悪影響があるから映画のシーンも改めて欲しい」などという妙な理屈がまかり通るのは、私は実に不愉快である。上に記したように親がしっかり子どもに対して対処すべきだと思う。
自分がやるべきことを除いて、よそに頼む、要求する、という姿勢はどうなのだろうか。

映画での喫煙シーンが子どもに悪影響があるというのなら、タバコだけでなく暴力シーン、暴行シーン、けんかシーン、場合によっては子どもを厳しく叱るシーン、さらに男女の触れあい等のシーン、どれもこれも排除しなければなるまい。

これを書いているうちに、松江市の教育委員会は「はだしのゲン」をストレートに子どもたちが見える所から遠ざけることを決めたという。戦争(原爆)に関連する絵が衝撃的だという理由のようだ。

こういうニュースを見たり聞いたりすると悲しくなるし、怒りたくなる。こういうことをいう人たちは本当に報道されるような理由でタバコダメ、「はだしのゲン」ダメといっているのか。「反戦的傾向から子どもたちを遠ざけよう」としてその口実なのでは、と勘ぐりたくなる。

事実を、わずか70年前、68年前のそれに触れることを恐れる、避けること、そういう措置がより大きなものを恐れたり避けたくなるような子どもをつくることになる。

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