アリストテレス!?

アリストテレスというのは、ギリシャの哲学者でいわば世界最高峰の思想家とでもいう人だ。しかし彼の思想はなかなか理解することが難しい。「中庸の徳」などと言われる。

今、机上隅からみつけた「眠れないほどおもしろい哲学の本」という文庫本を読んでいるが、この中でアリストテレスについてのわかりやすい解説があった。著者は富増章成(とますあきなり)という予備校の先生。

この書でアリストテレスの「中庸」の概要を知ることができた。読んで字の通り「過度でなく適度、強くも弱くもない、その中間」、それを中庸という文字の説明としている。
「臆病」と「蛮勇」の中庸は「勇敢」。カネの使いすぎとケチの中庸は「適度」、という。アリストテレスはこの程度のことを人間の最高のパフォーマンスといったのだろうか、とちょっと疑問にも思ったのだが、まあこの際この疑問はともかくとしてこれなら分かりやすい。

私たちもしばしば似たようなことを言う。頑張りすぎると疲れる、まあほどほどが一番だ、とか。

ウオーキングは手軽にできる運動。毎日1万歩を目標にとやったが、今はこれはどうも「適度」を超える、7千歩を基準にしようとこれをとりあえずの目標にしているが、これなら大体毎日できている。こういう「ほどほど」の行動基準をアリストテレスは中庸、人間の最高の行動基準としたのかな?

まあこの疑問はともかくとして分かりやすく実行もしやすい。さすがアリストテレス、最高の思想家だ、と感銘ひとしお?
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