大相撲初場所に思う

その昔、私が小学校時代、大相撲は人気のスポーツだった。まさに国民的なスポーツと言って良かったのではないか。その後もやはり国技としてその場所ごとに話題が生まれてはいるが、最近外国人が上位を占めているせいか、いまいち我が国技と言えない感じになっていた。

しかしこの初場所は面白かった。横綱が欠勤だったから逆に面白かったと言えるのかも知れなかった。特に優勝した徳勝龍は平幕のどん尻(幕尻というのだそうだ)であったこと、ケッコーな年でがんばってようやく(?)花を咲かせることができたなど、まさに日本人的な気持ちにマッチした。そしてもう一人私がいつも気にしていた力士は炎鵬だ。99キロで168センチという体格は特に目立って小さい。しかしこの「体格」を徹底的に活かした取り組みは面白かった。やられるかと思ったら最後に相手を転がしたり、実に意表をつく相撲はこれまた日本人好みと言えた。彼はかろうじて勝ち越しに成功していたが、それはそれで面白い力士だ。

しかし、50年ほど昔には小学校の校庭には土俵があった。だから子どもたちが遊びなどで友達と相撲を取り合うことは日常的だった。今は「観賞用」スポーツにしかなっていないだろう。

そういえば例えばスキーなども20年ほど前には近くのスキー場はリフトを利用する人たちが長い列をつくっていた。しかし今スキー場はたとえ雪があったとして閑散としている。

子どもたちは、(たしかにスキーが学校のカリキュラムから外れてきたのだろうが)スキーだけでなく外でのスポーツに興じる傾向がすごく減ってきた。地下鉄の中でももっぱらスマホに興じる姿が目につく。
日本、ダイジョウブか?
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