榎本武揚(えのもとたけあき)という人

私は北海道新聞社の文化教室に参加している。短歌教室と「古文書でみる北海道史」のふたつ。今日は北海道史の教室があった。この教室の先生は合田一道という北海道の代表的ノンフイクション作家だ。今日のテーマは「榎本武揚」。 この榎本という人も、明治維新前後の歴史に関心があれば、「北海道共和国」をつくったビッグボスだろう程度のことで知られているはずだ。私もその程度の知識しかなかったが、今日の合田ゼミでいろい . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

初めて公的に結婚した僧侶「親鸞」

日本の仏教の歴史で、僧侶であって公的に結婚した最初は鎌倉時代の僧「親鸞」だ。先日、吉川英治の著「親鸞」を読んでいる旨記したが、今ちょうどこのことが話題の中心。29歳の新進気鋭の僧侶の彼が女性玉日に恋をする。 当時、僧侶が結婚するなど考えられないことだった。そのルールを公然と破って結婚するとは、まさに仏教界のみならず一般社会からみても許されないことだった。 道を歩いても一般人からも攻撃された。「隠 . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

安倍元首相、殺される

今日、昨日市立図書館から借りてきた時代小説をウチで読もうと思っていた矢先、安倍元首相が狙撃され、心肺停止の臨時ニュースが流れ、今日の午後はこのニュースが繰り返され、夕刻死去のニュース。 犯人は元海上自衛隊の隊員だった男、というだけで安倍氏殺害の意図などははっきりしない。テロ事件は必ずその狙いがある。 日本の近代史で、総理大臣現役か元かを問わず、狙われ殺害された事件は、次の6件だろうか。 1909 . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

沖縄慰霊の日 ー 「こわいをしって、へいわがわかった」

昨日6月23日は沖縄戦慰霊の日。私の在籍していた高校の修学旅行は、毎年沖縄に行っていた。南国沖縄は北海道では体験できない風土、風景、生活がある。また近代史の中で極めて重要な意義をもっている、そういう意義から沖縄への旅行は重要だった。これに先立つ事前学習では、必ず沖縄の歴史がテーマになる。「ひめゆり」の話など子どもたちの関心度からいっても必須のテーマだ。 昨日23日のニュースでこの沖縄戦争のことが . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

アイヒマン処刑から60年

今日の道新夕刊に「アイヒマン処刑から60年」という大きな記事が第一面にあった。 アイヒマンというのは、第二次大戦時に、ヒットラーの手先としてユダヤ人大虐殺を担当した人物だ。戦後、この罪の追及を逃れて転々としていたが、1961年に逮捕され、イスラエル国家は翌年6月にユダヤ人への犯罪で有罪となり、1962年6月1日深夜に絞首刑に処され遺骸は火葬されて海に撒かれたという。これから60年。 アイヒマン . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

黒人奴隷「弥助」のこと

かつてこのサイトで澤田ふじ子という作家の小説をいくつか紹介したことがある。今回もこの人の文庫本の「利休啾々」を読んだ(利休は千利休で例の茶道の大成者。啾々はシュウシュウと読む。すすり泣きの意味)。これは短編集でこの中にある「弥助の首」を紹介しよう。 昭和3(1928)年11月21日、京都のある大学に頭蓋骨が持ち込まれた。研究者が調べてみると300年ほど前の黒人のものだとわかった。話はここからだ。 . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

戦争の臭いが濃くなってきた?

ウクライナへ侵攻しているロシア軍が同地で苦戦を強いられているとか、の情報もあるが、明後日9日のロシアの対独戦勝記念日に向けて、文字通り世界に向けて壮大な軍事パレードの準備をしているらしい。その訓練の一端が映像化されているが、昔ながらの万を超える兵隊が一糸乱れぬ行動(目つき、体つき、脚や手の動かしなどのすべてにわたって)だ。 かつて日独伊の軍隊もこの一糸乱れぬ行動行進を演じて見せた。今、ロシア、北朝 . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

「特攻兵の足跡をたどる」報道特集

今日のHBCの報道特集は「特攻兵の足跡をたどる」だった。別の作業をしながらの視聴だったが、昭和20年にいたる戦争の末期、悲惨な自爆攻撃ともいうべき特攻隊が組織され、この生き残って戦後活躍してきた人の苦難の歴史が特集されていた。 この特攻隊といういう日本軍の自爆攻撃に組み入れられた人たちは「これからの日本をになう」若者たちだった。爆弾を特攻機の腹に抱えて敵の軍艦に突入するというまさに末期的行為を、 . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

「おくのほそ道」9 (佐渡が島をのぞむ)

「ほそ道」の旅も、日本海だ。 前回の「尿前」以降、山形の「立石寺」で「閑(しず)かさや岩にしみ入蝉の声」、最上川では「五月雨をあつめて早し最上川」などを詠んだ。誰もが知っている句だろうから、それらについては略させてもらう。 越後から越中の国の市振(いちぶり)に向かう。(市振は今の新潟県だが最西端にある。当時は越中の国に属していたのだろう。越中は富山県、越後は新潟県)。 この間、暑さと雨で悩まさ . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

真田幸村という武将

今日のNHKテレビで、戦国の武将「真田幸村」の活躍ぶりを紹介していた。 これを見ながら、子どもの頃の話を思い出した。私たちは、もちろん今のようなマスコミの世界などではなく、大人の読む雑誌「キング」とか「日の出」などをこっそり見ていたり、時代モノの小説を好んで読むようになっていた。時代モノはだいたい戦国乱世の英雄たち、特に徳川方は「たぬきオヤジ」のグループで卑怯ずるい人間たち、豊臣方は滅び行く美学を兼ね備えた武士たちのグループという区分けを前提とした話だった。 . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 前ページ 次ページ »