会場からの帰りは、犬と荷物を姉弟に渡し、爺さんは後からついていく。
行く先は、姉弟の団地の入れ口までである。爺も、本の少し帰りの距離が伸びるだけで気にならない。
姉弟は、犬を交替に受け渡し、活き活きと楽そうそうで、見ていても微笑ましい。
ここからは、爺さんボケである。
ある朝、時刻に遅れそうなので、自転車で体操会場に向かった。犬を下し、後は、いつもの通りのラジオ体操をした。帰り、犬と荷物を子どもに渡しながら、爺は自転車を転がしながら、子供の名前を聞いた。名前は聞き取れなかったが、みよじだけは聞き取れた。
姉弟の団地の入れ口で別れ、自転車を転がしながら家にむかった。暫くして、犬がウンチを始めた。ここで、カバンを忘れたことに気づき、聞いたばかりの「みよじ」で、住まいを訪ねた。子どもたちが、まだ帰ってないという。自分の不注意を詫びながら、元の会場に向かった。途中、姉弟と出会い、爺の不注意を詫びながら、帰宅した。
話が変わりますが、近頃持ち物の置き忘れが時々起こる。ボケかなと意識しながら、心に
止めておくように努力したい。
この次の日に、ラブレターをもらった。また、その姉弟は、朝のラジオ体操出席の印鑑を
押してくれるお婆さんにもラブレータを渡していた。
会場の皆さんから、大きな拍手が沸いた。