ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

ネパールの旅(16) - ポカラ1

2009-09-30 08:12:11 | パソコン日記
ポカラはペワ湖に臨む美しい観光の町ですが、またアンナプルナ山群への重要な
登山基地でもあります。

カトマンドゥから西に200㎞、バスで6時間離れたところにあります。
私たちは飛行機でしたので僅か40分で到着しました。



1997年のポカラ空港(というより飛行場と呼ぶのがふさわしい)です。
このときは、すぐにアンナプルナ展望のトレッキングに出発、市内の見学は
下山後になりました。

トレッキングの様子はこちらをご覧下さい。




トレッキングを終えてポカラに帰った日に宿泊したホテルです。
市中心部からは少し離れていますが、前年(1996)にオープンしたばかりの
当時ポカラで最高級の「ホテル・シャングリラ・ビレッジ」



中庭に沿ってコテージが並び、部屋の調度も豪華でした。
各コテージの庭が広く、こんなイスやテーブル、ハンモックまで置いてあります。
何より、ここからヒマラヤの山々が眺められる絶好のロケーションです。
(バックはマチャプチャレ、建物は別のホテルです)



ホテルの庭から見たマチャプチャレ(6993m)
「魚の尾」の意味で、ここからでは美しい鋭峰ですが、ダンプス~ランドルン
の間辺りからは文字通り二つに分かれて見えます。



ヒウンチュリ(6441m)




アンナプルナサウス(左)南峰7219mと本峰(8091m)
本峰(アンナプルナⅠ)はモーリス・エルゾークの「8000mの上と下」で
知られる、人類が始めて登頂に成功した8000m峰です。

いずれも翌日の朝、望遠レンズで撮影しました。
到着した日、レイクサイドまで歩いて土産物を買ったり、チベット料理を食べて
タクシー(運ちゃんが新しいホテルを知らず困った)でホテルに帰りました。
残念ながら手持ちのフィルムが心細くなり、町の写真は撮れませんでした。
今のようにデジカメだったら、思う存分撮れたのに残念です。

次にポカラを訪れたのは2006年、マナスル三山トレッキングの帰りでした。

ネパールの旅(15)- パシュパティナート

2009-09-29 08:30:14 | 旅の想い出
パシュパティはシヴァ神の化身の一つ(カトマンドゥ・ダルバール広場の
カイラーヴもそうでした)で「獣の王」の意味があります。
金色の角を持つシカの姿をしているとも言われます。
この神を祀る寺院へは、カトマンドゥから東へ5㎞。
タクシーで行きましたが、初めての旅でちゃんと連れて行ってくれるのか、
とても不安でした。



無事にパシュパティナート門前に到着。
花やお供物を売る店が並び、大勢の参詣人で賑わっています。



バグマティ川に面したネパール最大のヒンドゥー寺院です。
入口は厳重に警護されていて、ヒンドゥー教徒以外は中に入ることが
できません。



対岸からみた風景。
石橋の側にあるアルエガート(単にガートということが多い)、火葬場です。



バグマティ川に赤や黄色の献花の花びらが流れ、ガートには荼毘の火が赤く
燃えていました。遺灰は聖なる川に流されます。
そのすぐ下流で何事もないように洗濯する人、上流では食器を洗う人…。
「諸行無常」という言葉が浮かびました。



NHKTVの取材班がこの光景を撮影中で、同行の三浦雄一郎さんと一緒の写真
を撮って貰いました。
三浦さんはとても気さくな方で、しばらく雑談してお別れしました。



橋を渡ったこちら側には、エッカイダス・ルドゥラという塔が並んでいます。



石段を登って丘の上にでると、参道沿いにいくつかのヒンドゥー寺院があり、
背後は深い森に続いています。



これは墓地のようでした。静かな参道をしばらく歩いて、カトマンドゥに
帰りました。

ネパールの旅(14) - ボダナート

2009-09-28 09:03:31 | 旅の想い出
カトマンドゥ市内から8㎞東北に離れたところに、大きなストゥーパをもつ
チベット仏教寺院・ボダナートがあります。



ストゥーパの高さは約36m、白いドームの直径は27mもあり、ネパール最大の
仏塔です。中には仏舎利が納められています。
(ネパールではボゥッダナートと発音します。ボゥッダ=仏陀の<形容詞>
、ナート=主人、神の意味)



ストーパ全体が曼荼羅になっていて、最上部の尖塔は空、丸い笠は風、
智慧の目の描かれた部分とその上の十三層になった三角形の部分は火、
ドームは水、四層の基盤は地と、宇宙を構成する五つのエネルギーを
表現しています。
 また周囲に張られた五色の小旗(タルチョ)も青=空、白=風、赤=火、
緑=水、黄=地 を表しています。



基壇上部から見下ろしたところです。



ボダナートの周辺には、1960年代からチベットから亡命した人達が住み着き、
すっかりチベット村の様相を呈しています。



上の写真の左部分の拡大



同じく右部分。チベット人の住宅が見えますが、他にもカーペットや工芸品
を作る店が周辺にかたまっています。



チベット仏教のゴンパ(僧院)



北側の寺院内にある巨大マニ車。
オム・マニ・ペニ・フム、オム・マニ・ペニ・フム…。



ネパールの旅(13) - PATAN3

2009-09-27 08:51:41 | 旅日記
クンベシュワルから南へ、もう少しパタンの町を歩きます。
王宮の前をもう一度通って行くと、西側に大きな寺院があります。



15世紀創建(現在の建物は17世紀のもの)マチェンドラナート寺院です。



ご神体はラト(赤い)マチェンドラナートと呼ばれ、水の神様とも観音様とも
言われています。
雨期(5~6月)に行われるお祭りでは、山車に乗ってパトン市内を巡行され
ます。





本堂の美しい装飾に目を惹かれます。



この神様や仏様は、なぜ檻の中なんでしょうか?



次はマハボーダを見ようと、マチェンドラナートから一つ北の静かな通り
を東に歩きます。



さすが工芸の町と言われるだけに、仏像を作る店や金物細工の店が並んでいます。



街角に大きな仏塔がありました。
てっきり探していたマハボーダと思ったのですが、違いました。



こんなお寺がありました。
門から覗いていると、近くにいた親切なオジサンが手招きして案内して
くれました。
片言のネパール語の会話でよく通じませんが、「グッドマニ」という名の
お寺のようです。



マハボーダは、回りを全て仏像工房に囲まれた分かり難い場所にあります。
さんざん歩き回って、やっと仏像屋横の露地に入口を見つけました。



高さ30m近くもある砲弾型の仏塔(シカラ様式)全面に、無数(約9,000とも)
の仏像が彫刻されています。
16世紀後半にインドのブッダガヤの大塔を模して、親子三代が50年かけて制作。
現在のものは1934年の大地震後再建されたものです。



脇に立つこの小塔からも、その壮麗さがうかがえます。
もっとよく見るには、周囲の工房兼土産物屋の二階に登る仕掛けになっている
のですが、下から見るだけでにして拝観を終えました。

夜の訪問者(9月25日)

2009-09-26 11:38:18 | 矢田だより


夏の間は、他の二匹と毎晩のように遊びに来ました。

このタイトルの映画もありましたね。
1970年のフランス映画 監督:テレンス・ヤング、主演:チャールズ・ブロンソン

なお、月下美人ネタでタイトルにした「夜ごとの美女」は
1952年 監督:ルネ・クレール 主演:ジェラール・フィリップ
ジーナ・ロロブリジーダらが出演しています。

ネパールの旅(12) -PATAN2

2009-09-26 08:17:05 | 旅の想い出
パタンのダルバール広場から「Golden Temple」と書かれた標識に導かれて、
北へ歩きます。



金色に輝いているので通称「ゴールデン寺院」と呼ばれますが、正式には
ヒラニヤ・ヴァルナ・マハヴィハールという、12世紀創建の仏教寺院です。
パタンに16ある寺院の総本山といえます。
入口の門をくぐります。



門の天井を見上げると、非常に精巧な細工の石のマンダラが嵌め込まれています。
この先から中庭に入るには、革製品を身につけることは許されません。
ベルトは外し、革靴も預けます。代わりにサンダルを貸してくれました。



中庭にある、この金色の小さなお堂はヒランニャバルナ・マハビハール。
写真は二階より上の部分



一階の仏像群と、前に置かれた金剛杵とマニ車



まばゆい装飾に飾られた本堂(クワ・バハール)です。
9世紀初めの王様が建てた古いお寺で、敬虔な祈りを捧げる人が次々訪れます。



中庭の回廊を一巡して参拝を終えました。



さらに少し北にあるクンベシュワル寺院。14世紀末の建造でパタンで最も古く、
またネパールでは珍しい五層の屋根を持つヒンドゥー寺院です。
シヴァ神を祀っています。
クンベは水瓶、イシュワルは神の意味で、境内の井戸の水はヒマラヤ地方の
ゴサインクンド(ヒンドゥーの聖地)からの湧水と信じられています。
奈良の東大寺二月堂の若狭井を思い出しました。



この境内も地元の参詣人で大賑わいでした。



ここから王宮の方へ引き返します。
ちょっとした街角の祠堂にも、このように美しい彫刻が見られます。

ネパールの旅(11) - PATAN1

2009-09-25 08:07:41 | 旅の想い出


パタンはカトマンドゥの南5キロにある古都です。
サンスクリット語でラリトプル「美の都」と呼ばれるように、町全体が美術品
のように美しく、また金銀細工や木彫りなどの工芸品を作る店が多いことでも
知られています。



タクシーで、マツラ王朝の旧王宮があったダルバール広場へ。
通りを挟んで西側にはたくさんの寺院、東側には旧王宮の建物群が並んでいます。



クリシュナ・マンディールは17世紀に作られた石造りのヒンドゥー寺院です。



クリシュナ神を祀った美しい寺院ですが、ヒンドゥー教徒の他は入れません。



前にはクリシュナの乗物である鳥人・ガルーダが立っています。
白い塔は18世紀に建立された、インドのムガール形式のものです。



向かい合う旧王宮は南から北へ、スンダリ(美しいの意味)・チョーク、
ムルチョーク、タレジュ寺院、デグタレ寺院…と並んでいます。
(チョーク=中庭を囲む建築物の意味)
一番北側のマニ・ケシャブ・ナラヤン・チョークは1997年(写真の二年前)、
博物館として公開されました。



この金色の門を入ると、各階にヒンドゥー教の神像、仏教の仏像、美術品が
たくさん展示されています。
照明や配列も工夫されていて、とても見応えがありました。



外へ出て北へ歩きます。



17~18世紀頃の古い寺院が並んでいます。



街角の小さなお寺にも参詣の人波が絶えません。



*パタンの寺院巡りは続きます*

ネパールの旅(10) - Swayambhunath2

2009-09-24 08:42:04 | 旅の想い出


1996年、これまでは正面から階段を登っていたスワヤンブナートへ
今回は裏側から入りました。



寺院の西側をかなり上まで車で上がり、この噴水のある池の横から正面に
見える奥の方に裏参道?を進みます。



奉納されたとおぼしき古い小仏塔が並んでいます。



ストーパ右手にチベット仏教のゴンパ(僧院)があります。



中では厳かに勤行が納められていました。



スワヤンブーとは「万物の創造者」、大日如来のことです。
今日もストーパの四方に描かれた「全てを見通す智慧の目」で世界を見守って
おられます。
白い仏塔はインド様式でストーパの両側にあります。



「オム・マニ・ペニ・フム」と唱えながらマニ車を回し、明日からのトレッキング
の無事を祈りました。



境内には、こんなお土産屋さんもあります。



境内から見下ろすカトマンドゥ盆地です。帰りは正面の階段をゲートへ下りました。

我が家の小さい秋

2009-09-23 09:46:22 | 花日記


枯れ始めたゴーヤの葉っぱでトンボが羽を休めています。(♀ペン撮影)
長渕剛「とんぼ」は私の好きな歌で、よく風呂で唄います(変愚院…関係ないか)



シュウカイドウの花は二人とも大好きです。



ワラベノカンザシは上から見ると不思議な形をしています。



夏の名残を惜しむかのように、昨22日夜、また月下美人が咲きました。



別の鉢に蕾が一つ。今年は全部でいくつ咲いて、楽しませてくれるのでしょう。



庭ではキンモクセイが咲き始めました。
月下美人に負けない、ふくよかな香りを二階の部屋まで運んできます。