ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

初めてヒマラヤジャイアンツを… (3月31日)

2007-03-31 19:05:35 | 過去の今日
10年前の今日、ヒマラヤの8000m峰を初めてこの目で見ました。

英語もおぼつかない二人だけでの、心細いネパール初訪問…。
昨日(1997.3.30)は降雪のため峠の村・ゴラパニで停滞。
夜になって次第に晴れて、ヘール・ボッブ彗星が見事に大きな尾
を引いているのを、肉眼ではっきり見ました。


そしてこの日は暗い内に登り始め、1時間程登ったプーン・ヒル
で寒さを堪えて、夜明けを待ちました。


「6時10分、青白色のダウラギリの頂上がオレンジ色に輝き、
その明るみが次第に下に拡がってくる。声にならないどよめきが
起こり、やがて耐えきれないように感動の声が大きくなる。


左が雪煙を上げるアンナプルナⅠ峰、右がアンナプルナサウス。

今回のトレッキングをアンナプルナやダウラギリを見るコースに
した理由は、初めて読んで感銘を受けた山の本が、H・プールの
「八千メートルの上と下」であり、ついでM・エルゾーグの
「処女峰アンナプルナ」であって、アンナプルナが長い間の憧れの
山だったからです。
どうせならエベレストBCへ…という♀ペンを「初めてで、しかも
パーソナルツァーだから…」と説得して、やってきました。
そして憧れの山に対面できました。


ヒウンチュリです。

北西からダウラリⅡ、Ⅲ、Ⅳ、そして大きくⅠ峰(8167m)、
トクチェ・ピーク。北東にかけてニルギリ、陰に隠れるように
真っ白なアンナプルナⅠ峰(8091m)、南峰、ヒウンチュリ。
端のマチヤプチャレ(6993m)はやや逆光気味。
ずらりとヒマラヤ・ジャイアンツが並ぶ光景はまさに圧巻…。」

当時の山日記を読み返すと、あのときの感動が改めて蘇ります。
今日は二人にとっての「ヒマラヤ初見参記念日」です。

回答者募集

2007-03-27 09:28:06 | Weblog

ある本でこんな絵(一部です)を見つけました。ヒントは…

1.表意文字で表音文字です。(エジプトのヒエログラフ
に似た感じ?)
2.「山」では「大峰奥駈道」に関係があります。

正解の方へ…も何も差し上げませんが、解答をお待ちします。

姫路書写の里・美術工芸館

2007-03-26 09:38:24 | 旅日記
太陽公園の帰りに書写山の麓にあるこの美術館を見学しました。


竹藪に囲まれた静かな佇まいの建物の前に、道祖神が立って
います。近寄ると姉妹都市の松本市から寄贈されたものでした。
顔を見て、仲の良い孫たち兄妹を思い出しました。


美術工芸館は、このようにとてもモダンな外観です。


チケットの図柄に使われている大皿、泥仏は元東大寺管長の
清水公照師の作品です。
公照師は明治44年、姫路市六角にうまれ、のち東大寺管長として
大仏殿の昭和大修理のため勧進を務められました。館内には師が
日本各地の窯元で制作された約300体の「泥仏」を始め、書画など
が多数展示されています。


館内は撮影禁止でしたので、パンフレットの一部を借用します。
この清水公照「すみ・いろ・つちの世界」と、亥年にちなんだもの
をはじめとする郷土玩具、さらに明珍火箸や姫皮細工など姫路の
工芸品が紹介されています。この日は「姫路張り子」の実演もあり、
希望すれば絵付け体験もできます。

たまたま立ち寄ったのですが、奈良と松本と姫路…何か不思議な
ご縁のようなものを感じました。

姫路・太陽公園 (3月23日)

2007-03-24 17:37:50 | 旅日記
モブログでリアルタイム投稿した3枚の写真はもちろんジョークで、
昨年12月1日の朝日新聞「勝手に関西・世界遺産」で紹介された
姫路・太陽公園で撮ったものです。

ここには石材を中心とした世界の建造物のレプリカが並んでいます。


パリの凱旋門。実物の高さは50mが15mとスケールダウンされて
います。しかしレリーフなどは、実際にはこんなに近くで見ること
が出来なかったので、じっくり見せて貰いました。


小便小僧もこれだけ並ぶと圧倒されます。


イースター島のモアイ像。
ちょっと写真で見る顔と感じが違いますが…。そう言えばスフィンクス
の顔は丸みを帯びて、どこか中国風でした。
ここからメキシコを始め世界の石像が、50体以上ずっと並んでいます。


しかし、この兵馬俑1000体は中国で焼いた素焼きのものを運んで
きて、現地と同じような建物に収納しただけに、実物そっくりでした。
むしろ光線の具合が良い上に自由に撮影が出来て嬉しかったです。


「万里の長城」。ミニチュアでも2㎞続くとそれなりに歩きごたえ
があります。昨日はポカポカ陽気で汗をふきながら歩きました。

他にも自由の女神、五百羅漢、インドの磨崖仏、マーライオン、
ヤップ島の石貨神殿などなどが雑然と置かれています。
2009年春にはノイシュバンシュタイン城を中心とするロマンチック
街道が出現するということですが、たしかに変わった公園でした。

椿寿庵へ(3月21日)

2007-03-21 17:55:17 | 矢田だより

素晴らしいお天気です。用事があって山に行けないのが残念ですが、
散歩がてら近く(家から30分足らずの池ノ内町)の「椿寿庵」へ
椿を拝見に行きました。


お庭からお屋敷の中を通り抜けた裏手に、二棟のビニールハウスが
あり、無料で見せていただけます。


中には千種、数千株のツバキが所狭しと栽培されています。二人の
女性が花のお世話をされていました。植え替え、剪定、肥料やりと
さぞ、たいへんなお仕事と思います。


1月下旬から4月初め頃まで次々と花が続きますが、これは毎年
楽しみにしている、キンチャカ(金茶花)という品種です。
「前は鉢植えでしたね」と♀ペンがたずねますと、「おじいさんが
大事にしていて…」と話されましたが、今では地植で見事に大きく
育っています。


キンチャカは中国広西省原産の天然記念物で、幻の花と言われて
いたものが1980年代にはじめて輸入されたそうです。

馥郁とした香りに包まれて、たっぷりといろいろな花を見て周り
ました。