ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

漢字の勉強

2020-01-31 09:11:18 | パソコン日記

漢字の勉強


昨日の「漢字ナンクロ」からの続きです。同じ単語でも音と訓の違いで全く別の意味になることがあります。例えば「人日」これを
「にんにち」と読めば、ある仕事に一日を要する人数のことで、5人で三日かかるとすると「十五人日」と表します。ところが
「じんじつ」と読むと全く別の意味になります。五節句の一つで一月七日のことです。
古来、中国では正月一日を「鶏の日」として、以下、狗、猪、羊、牛、馬と続き、七日は
「人の日」として犯罪者に刑罰を科さない日とされていたそうです。いわば外来語ではありますが、「にんにち」と同じ字で書くのが面白いと思いました。

「じつ」と「にち」についてはもう一例。
上日=令制で官人が出仕して公事を勤めた日のことで「じょうにち」と読みますが、
下日=出勤のない日、非番の日で「かじつ」と読むそうです。勉強になりました。


私の暇つぶし兼脳トレ

2020-01-30 10:20:42 | パソコン日記

私の暇つぶし兼脳トレ

PCの電源を入れてから起動を待つ時間が長くなった。その間にちょうどいい時間潰しが、脳トレを兼ねた「漢字ナンクロ」。

時にはPCの方がお留守になるほど没頭することもあり、日本語の奥深さを思いさらされることも多い。特に同音語、借字、古語、雅語では普段何気なく使っていても、この歳になって初めて新しい知見を得ることが多い。
 例えば『所天』とはどんな意味でしょうか?心太ではありませんので念のため(笑)


子の山の思い出

2020-01-16 09:24:13 | 四方山話

干支の山・子ノ泊山(ねのとまりやま)

熊野市と紀宝町の境にある三重県最南端の山。山名の由来は「熊野灘から新宮に向かう舟が、子(北)の方角にあるこの山を目印にしたことによる。   

1996年5月11日、町内のハイキング同好会月例会で「干支の山」へ一泊登山した。169号線で紀伊半島を縦断、しばらく海岸を走って新宮を過ぎ、再び熊野川の支流沿いに遡って目指す山へ。桐原の集落から舗装林道となり、中の谷橋を渡ったところの路側に駐車する。いきなり雑木林の中の厳しい直登が始まる。地図の等高線から覚悟はできていたので、焦らずに胸を突くような急坂をゆっくりと登る。炭焼き窯の跡を過ぎ、さらに踏み跡程度の細い道を行く。シイの落ち葉が敷き積められ、滑りやすく歩き辛い。30分ほど稜線に出てやや傾斜が緩む。むせるような若葉の中にコメツツジの柔らかなピンク色が優しく感じられる。

ブナやケヤキの大木はしっかりと根を拡げて、たくましい生命力を主張している。ふと見上げた頭上に薄紅色のシヤクナゲの花が夢のように浮かんでいた。稜線へ出たものの相変わらず雑木林の中で視界は開けず、少しなだらかな所があるかと思うと急坂が現れたり、結構しんどい山だ。左手からの道を合わせる分岐からは道らしくなり、かなり歩きやすくなる。

さらに急坂を登っていい加減うんざりする頃、林を抜けて小広い台地に飛び出すと一等三角点のある頂上だった。

立派な山名板に「十二年後にまた会いましょう。紀宝町」とあり、スタンプ台や記名帳を入れたポストも設けられている。正月頃はさぞかし賑やかだったろうと思わせるが、今日は我々だけの静かな山頂だった。東から南にかけて大きく熊野灘が拡がり、北から西には大峰、熊野の山並みと360度の展望台なのだが、残念ながら薄墨を流したような曇り空の下で、すぐ近くの山が頂を見せるだけ。海のほうも辛うじて海岸線が見分けられる程度だった。

下山は、よくこんな所を登ってきたと我ながら感心するほどの急坂を頑張り、分岐からは右にとり直降下すると最後に金属の梯子があり、朝の林道の上部へ飛び出した。駐車スペースもあり指導標も立派で、どうも最近はこちらの方が登山口として定着しているらしい。のんびりと林道を降りていくと、右手下にU字形に大きく中ノ谷が開けた。

 

まだ時間があるので、「落打ノ滝」の道標に誘われて谷に降りる。苔むした石を飛んだり、流れを渡ったり、けっこう沢歩きの気分を味わいながら登ること300m、谷筋を曲がると目の前に大きな飛瀑が現れた。

 期待していなかっただけにその豪壮さに度肝を抜かれた。高さも幅も十分に大杉や、赤目の滝に匹敵する美しい姿の滝である。しばらくは全員、言葉もなく流れに見入り、登頂の満足にさらに感激を加えて勝浦温泉の宿に向かった。

<コースタイム>千日町発5:35…9:48仮登山口9:52…稜線に出る10:30…分岐11:05…12:10子ノ泊山頂(昼食)13:15…14:20林道登山口14:45…15:30落打ノ滝15:40…登山口発15:55


洒落 O SHARE <2>

2020-01-14 16:36:02 | 「洒落 O SHARE」

「洒落 O SHARE」<2>
現在の題名が定着したのは2017年4月7日でした。「共有する」の意味があるSHAREがローマ字読みで「洒落」になると気付いたのがきっかけでした。そこで

「判じ絵・写真」は「洒落 O SHARE」と改題します。「O」は「シン ゴジラ」の「シン」同様、お好きなように解釈してください。問題番号は引き継いで「28」です。
さて、今日もスポーツに関する問題ですが、ちょっと難しくて、なかなかできそうにありません。(「改題」にもヒントが隠されています)

皆さん、ありがとうございました。お察しの通り、正解はトリ、アップルの後ろ半分、プレインの前四分の三で「トリプルプレイ」です。
なお、「改題にも…」は「英語と日本語が混在している」、「なかなかできそうもない」は解答者のことでなく「実際のプレイが…」ヒントでした。



「洒落 O SHARE」の始まり

2020-01-12 11:21:16 | 「洒落 O SHARE」

「洒落 O SHARE」の始まり

いつもFBでご覧頂いている「洒落 O SHARE」を作り始めたのは、3年前にこの本を読み始めたのがきっかけでした。帯に「江戸の脳トレ!? 江戸庶民と知恵比べ」と書いてあります。中身の絵を転載できないので残念ですが、「洒落…」は本書の「決まり・ルールのようなもの」を利用させて頂いています。例えば同音異義、動物の鳴き声、逆さ読み、絵+濁点・半濁点…等々です。記念すべき?第1回目はこんな問題でした。こんなに続くとは考えていませんでしたので、まだ題名は付けていません。

2017年1月31日  こんな「判じもの」作ってみました。ヒント:すべて「近鉄」の駅名です。


4の最後の写真はオーストラリアで撮ったものですが、判りにくいですね。これです。

 

市川海苔蔵さん…近鉄の駅名に「三輪」ってないのでは !? (ノД`)・゜・。
芳村 嘉一郎 🙇 仰る通り三輪はJR「万葉まほろば線」の駅。勇み足でした。


<答>1.西ノ京(8=2x4、軒、羊=よう) 2.天理(テン、リスの上半分) 3.三輪(〽ワ、ワ、ワ、輪が三つ)4菜畑 5.耳成(耳をすませば、梨)
お粗末様でした。


2019年の読書歴

2020-01-09 11:03:23 | 読書日記

書店の店頭に山積みされ、新聞の書評欄でベストセラー上位に並んでいるのは、夫(この人も鬼籍に入った)が「ロックンロール!」とばかり叫んでいる、首の長い哺乳類のような名前の俳優の遺作や、私たちが子供の頃は口にすると叱られた「ウ〇コ」を堂々と題名にした本ばかり。おまけに目が悪くなった上に旅をすればその記録や写真の整理でPCの前に座り、タイガースの試合があればTV実況に熱狂し、読書の時間は減るばかり。それでもこの年はこんな本を読んだ。

1月 泡坂妻男「ヨギガンジーの妖術」、「しあわせの書」、「生者と死者」

2月 南方熊楠『十二支考』、森見登美彦「熱帯」、大沢在昌「帰去来」

3月 多崎礼「叡智の図書館と十の謎」

4月 堂場瞬一「バビロンの秘文字」

5月 山本弘他「謎解き超常現象」、『新とんでも超常現象56の真相』、玄侑宗久『現代語訳 般若心経』

6月 創元推理文庫「世界推理短編傑作集3」、奈良まほろばソムリエの会「奈良百寺巡礼」

7月 亀井勝一郎『大和古寺風物誌』、和辻哲郎『古寺巡礼』

8月 三浦裕之『口語訳 古事記』神代編、人代編、阿刀田高『楽しい古事記』、太宰治『お伽草紙』

9月 ちくま文庫日本文学『太宰治』、『菊池寛』、『夏目漱石』、『芥川龍之介』

11月 チャールス・L・ハーネス「パラドックス メン」、実吉達郎「世界空想動物記」

12月 山田野里夫『妖怪・魔神・精霊の世界』、野村胡堂「銭形平次捕物控傑作集三」

どうも安っぽいエンターティンメントばかりでお恥ずかしいが、今さら小難しい本を読んで勉強することもないし、今の私にとって読書は娯楽の一部に過ぎない。上の一覧で「」は新刊書で、昔からの癖で一冊読んで興味を持つと関連する本が多くなる。『』はわが家の書棚(DK以外の5部屋に各2つ以上ある)に積んである本である。後半期になると『』が多くなるのは、読み比べてみると、どうも昔の本の方が読み応えがあり面白い故だ。例えば「世界空想動物記」の参考文献にあった『妖怪・魔神・精霊の世界』だが、人魚だけをとっても世界中から何倍もの資料を集めて説明している。「奈良百寺巡礼」と『大和古寺風物誌』や『古寺巡礼』を比べるのは言わでもがなである。

「無人島に持っていくならこの一冊」という惹句のベストセラーがあるが、せめて今ある本のうちから100冊だけ残すとすれば…と年末から断捨離を始めた。山の本だけでも100冊に絞れないし、これは大変な作業になりそうな予感がする。