ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

タイの旅(12) -バンコク <王宮ほか>

2009-09-07 21:51:29 | 旅日記


王宮の敷地は、エメラルド宮殿も含めると面積は218,000平方メートルに
及び、四方は長さ1,900mの白壁に囲まれています。
様々な建物がありますが、これはチャクリー・マハー・プラサート殿。
ラーマ5世により建てられ、バンコク王朝100祭に完成したものです。
1782年、西岸から遷都して以来、ラマ9世までの歴代のチャクリー王は
ここに住んでいました。
現在はチットラダー宮殿に住まいを移し、ここは国家的な儀式の外交の場
として使われいます。



宮殿入り口で。




ビマンチャイシー門で警備する衛兵。ちょうど交代の儀式が行われています。
いったん位置につくと眉ひとつ動かさない、文字通り不動の姿勢を取ります。



門を出ると賑やかなバンコクの町で、日常空間に帰った気がします。



昼ご飯は飲茶食べ放題。北京ダック(右下)もありましたが、やはり
本場の味には敵わないと思いました。



モノレールが通るなどバンコクの新しい顔と、庶民の市場プラトーナムなど
古い顔が共存するラーチャダムリ通り。
巨大ショッピングモールのセントラル・ワールドで買い物をしたあと
バンコクで一番高いバイヨークスカイホテル(写真右奥)へ。



84階にある床が回転するようになっている展望台で市外の展望を楽しみました。



そのあと、展望を楽しみながらフルーツ・ビュッフェ。
マンゴーやランプータン、ジャックフルーツ、ドラゴンフルーツなど珍しい果物
やジュース、アイスクリームなどが食べ放題でしたが、♀ペンはドリアンの味が
気に入ったようでした。




免税店でショッピング・タイムのあと、タイ古典舞踊のディナーショー。
終わるころから、今日も激しいスコールに襲われました。



ホテルに帰る途中、雨が小止みになったのでナイト・バザールへ。
狭い通りにいろいろなお店がぎっしりと並んでいます。
お土産にタイのお香を求めました。

タイの旅(11) - バンコク <ワット・プラ・ケオ(エメラルド寺院)>

2009-09-07 17:30:43 | 旅日記


Wat Phra Kaeo
1782年、ラマ1世がバンコクに遷都したときに王朝の守護寺として、王宮に
接して建立した王室専用の寺院で、タイで唯一、僧侶のいないお寺です。
このお寺と王宮に入るには礼儀正しい服装が要求され、入り口でチェックが
行われます。
私たちのグループでも、短パン姿の男性やミニスカートの女性は、ガイドの
注意で前の露店でサロンを借りました。男子大学生が長いサロンを巻いて
いるのは珍妙な姿で、友達から冷やかされていました。



ワット・プラ・ケオの本堂。靴を脱いで回廊に登り、裏側入り口に来ました。
床は大理石で覆われ、真珠貝で覆われた美しい扉に登る階段の両側は、青銅
の獅子が守っています。



本堂の基盤は様々な色の玉石や貝殻で美しく飾られ、ヘビをもったガルーダ
がずらりと並んでいます。
反対側の正面入り口から本堂内部に入りました。
ご本尊のエメラルド仏は高さ66センチ、実際は緑色の翡翠で作られています。
1443年、落雷で崩壊したチェンライの仏塔で発見されて以来、さまざまな遍歴
の末にここに安置されました。
大勢の参拝人で近づけず、遠くからちらりと拝んだだけで本堂を出ました。
本堂内部は仏陀の生涯などの壁画でも有名なのですが、風が通らず人いきれ
で暑いので、早々に外に出ました。



本堂の回廊からは、これまで他の寺院でも見てきた三つの様式の塔が一列に
並んで見ることができます。
左の金色の塔はチェディ。インド起源でセイロン形式の仏塔です。
中央はモンドップ。純粋なタイ形式の階段ピラミッド状の仏堂で、長い尖塔
が伸びているのが特徴です。
右はプラーン。アンコールワットなどに見られるクメール形式がもとの形で、
先端が丸くトウモロコシに似た形です。



本堂向かい側にある上部テラスへ、階段を登って右手に回っていきます。



プラサート・プラテープ・ビドゥーン(ロイヤル・パンテオン)
十字型の建物にトウモロコシ型の塔をもつ王室専用のお堂で、ラマ1世から
ラマ8世までの彫像が安置されています。



入り口の両側に金色の塔が立ち、ガルーダ像が取り巻いています。



プラ・モンドップと呼ばれる、ピラミッド型に層を重ねる経堂。
中の厨子には三蔵経が納められています。
その右手(西側)の黄金色に輝く仏塔(チェディ)には仏舎利が
安置されています。



プラモンドップの北側にあるアンコールワットの模型。
実物を見たラマ4世が他の人にも見せたいと作ったものだけに…



見れば見るほど実物そっくりに、精巧にできています。



テラス下のウィハーン・ヨート。尖塔と破風が陶磁片で装飾されたお堂に
仏陀を祀っています。



ホー・プラナーク。王子や王女の遺灰をおさめた王室の霊廟。
キンナリという半鳥人が守護しています。

これで境内をほぼ一巡りして、次に王宮に向かいます。

タイの旅 (10) - バンコク <ワット・ポー(涅槃寺)>

2009-09-07 07:39:49 | 旅日記
チャオプラヤー川の東側が、タクシン王朝後に興った現チャクラー王朝の都、
バンコク(正式の名前は世界一長くて、まるで落語のジュゲムのよう)です。
母なる川と呼ばれるチャオプラヤー川の東岸と運河に囲まれた、防御に適した
地に王宮が置かれ、多くの寺院がこの周辺に集まっています。

先ほど車を降りたタイ・ワン通りにあるワット・ポーへ。

Wat Pho
1877年、ラマ1世創建のバンコクで一番古い歴史を持つ寺院です。



本堂に入ると、まずこの金色のお顔の大きさに驚かされます。
悟りを開き涅槃の境地に入ったお釈迦様の寝姿は「リクライニング・ブッダ」
の名で親しまれています。



高さ15m、全長46mのお姿は足元近くのここからでも、全容が撮れません。



コーナーを曲がると、お釈迦さんの足の裏です。



108の格子の中に須弥山や神々、動物などが真珠母貝の螺鈿細工で精巧に描かれ
バラモン教の宇宙観が表現されています。



ぐるっと背中の方を回って頭部の後ろに来ました。
黄金色に輝く螺髪と頭を支える台座です。



このお寺は古いだけでなく、境内の広さもバンコク一です。
このような塔頭がいくつもあって、一つ一つ見て回るにはとても時間が
足りません。



またここはラマ3世のときに東洋医学の学問寺となり、それ以来タイ・マッサージ
の総本山とされています。
写真は温泉での温浴療法を表す図。



身体のツボを表す図



境内至るところに、このような美しい彫刻や後ろに見える小仏塔、僧坊など
が散在しています。
時間が許せば、もっとゆっくり見学したいところでした。