公的な性格を持つ外廷に対して、内廷は王と親族のためのプライベート
な場所です。
Phra Thinang Withun thasana (Ho Withun thasana)
プラ・ティナン・ウィトゥン・タサナー
小島にたつ見晴台です。宮廷の回りを展望するため、1881年、ラマ5世に
よって建てられたものです。
今は一般の観光客も登ることができます。
下をオレンジ色の僧衣をまとった僧侶が歩いています。
ゾウの形に整えられた植え込みが立つ、緑の芝生の横を通ります。
植え込みの動物には、他もシカやウマなど、中にはヘビまであります。
緑のウサギたちの視線の先には…
Sabakarn Rajaprayoon (サバカーン・ラジャプラヨーン?)
が見えます。
1876年、ラマ5世の兄弟が建てた二階建ての植民地風建築物で、現在では
恒久的にバーンパイン離宮での夏の別荘として使われています。
Phra Thinang Wehart Chamrun
プラ・ティナン・ウェーハート・チャムルーン。
Phra Thinang =公邸、Wehart Chamrun=天の光 の意味です。
中国商工会議所と同じ二階建ての建物で、1889年、チユラロンコーン王
(ラマ5世)に贈られました。
靴を脱いで中に入ると、その豪華さに驚きます。
中国式の建物の床は鳥や花木が描かれたタイル敷きで、窓枠には精細な透かし
彫りが施され、各部屋には黒檀の家具や美しい椅子が置かれ、伊万里焼の壺
などが飾られています。
残念ながら、内部は撮影禁止でした。
庭園内には様々な花が咲いています。離宮案内図(最初の画像)にも、外周に
ずらりと描かれています。これはプーメリアの花。
名前はわかりませんが、芳香を放つ白い花です。
落花が芝生に散り敷いていました。
バーンパイン宮殿は一般に公開されていますが、考えてみれば現王室の
所有物なのです。
各所に衛兵詰め所があり、ちょうど衛兵たちが立番交代のために行進して
いるのに出会いました。