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ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

健康ウォーキングで盆梅展へ(2015.03.03)

2015-03-06 12:01:44 | 矢田だより

桃の節句の3月3日大和郡山市矢田地区社会福祉協議会主催の「大和郡山盆梅展を観る健康ウォーキング」に二人で参加しました。

9時半、JA矢田支所に集合。参加者110人、5班に分かれて富雄川沿いの道を、まず登彌神社へ歩きます。
富雄川沿いにあり登美連の祖・ニギハヤヒノミコトはじめ二十二柱を祭祀する古い神社で、毎年2月1日に一年の農作物の吉凶を占う「粥占い」の祭事で有名です。宮司さんから詳しいお話を聞きました。現在は本殿修築中で、神様は仮本宮に遷座されています。

住宅街を通り抜けて大職冠・鎌足神社へ。大納言秀長(豊臣秀吉の弟)が郡山入場後、多武峰談山神社の藤原鎌足の神霊を遷座して鎮守とし、大織冠宮としたので一帯を大織冠といいます。のち神霊は多武峰に帰山したので、今は分霊をお祀りしています。
   珍しい形の石燈籠や、鎌の絵が刻まれた手水鉢がありました。

正午過ぎ、盆梅展会場の郡山城址に着きました。この盆梅展も回を重ねて今年で12回目。市内の愛好者たちが丹精込めた約120鉢が展示されています。

大手門を潜ります。柳沢氏が入部した頃は梅林門と呼ばれました。門の両脇に白梅の大鉢がおかれ、奥には満開の梅の樹が見えます。追手門の中と追手門櫓が盆梅展会場になっています。

会場には大鉢、小鉢さまざまな色のウメが艶を競い、かぐわしい香りが室内に立ち込めています。

追手門から追手門櫓に向かう通路から外の梅林を見たところ

追手門を守るための防御の役目をしている追手門櫓。正面で迎えるのは勇ましい武将ではなく、凛とした気品のある女性のイメージの「悠妃」。いまや郡山盆梅展の「顔」となっています。

紅白の梅が一体となった鉢

「大納言」
天井にまで届く堂々とした偉丈夫の風格。まさに百万石の大大名・豊臣秀長の名に恥じない大鉢です。

自由解散になりました。私たちは帰りも家まで歩いて、歩数計の数字は1万5000歩ほどになりました。
朝は冷え込みましたが、時々は春の日差しも浴びて上着を脱ぐほどの暖かさで、絶好のウォーキング日和でした。
 


今朝の大和民俗公園(14.10.02)

2014-10-02 09:45:40 | 矢田だより

10月に入り、朝夕はめっきり涼しくなりました。爽やかな朝の空気を吸って公園を巡ります。

色付いた桜の葉がハラハラと舞い落ちます。

コスモスが朝日を待っています。

柿の実も葉も美しく色付きました。

ハゼは真紅に染まり、秋が深まるのを感じさせます。家から往復30分、公園内で1時間近く過ごして1万歩ほどの朝の日課を終えました。


シーズン到来

2014-09-09 20:15:07 | 矢田だより

 

岩の間から出ている 水道栓のようなものは何でしょう?

3日前、矢田丘陵で見かけたキノコです。他にもキヌガサタケを始め、色どりも形も大きさも様々なキノコがたくさん顔を出していました。今、騒がれているカエンタケに似ているのはサンコタケと思いますが自信がありません。

キノコには、よく似ていても全く違うものがあって、よく間違って食べて中毒を起こしたり悪くすると死亡することもあります。私のような素人には同定は難しいので、あえて名前は書きません。

それにしても矢田丘陵にはいろんなキノコが出ています。数年前までは、まだマツタケが採れました。姿は見えなくても朝早くには匂いが残っていたりしたものですが、今ではすっかり姿を消してしまいました。

 


早朝の松尾山(2014.07.15)

2014-07-15 11:29:16 | 矢田だより

5時半、法隆寺カントリー下の池の横に車を置いて参道を登り始めました。

足元に月見草が咲いています。山道にかかる十一丁の町石で、早くも降りてくる3人の男性に出会いました。昨日までの雨でしっとり濡れた道をゆっくり登って行くうちに、全身から汗が噴き出してきます。湿気が高く、朝の爽やかさは感じられません。6時少し前、南門を潜りました。

境内のユリはしっとりと朝露に濡れていました。後ほどゆっくり見ることにして、

三重塔の横から久しぶりに松尾山神社への階段を登ります。

松尾山神社は松尾寺の鎮守社で、境内からは奈良時代の瓦などが出土したところです。

この神社の前にも地植えのユリの花が美しく咲いていました。いったん三重塔横に降りて、登り返して松尾山へ。

切通の辺りから上は、朝靄の海の中を歩くようで湿度100%。全身汗まみれで山頂三角点に着きました。

下りは林道を歩いて北総門から再び寺内へ。

閼伽井から流れる名水「松尾の水」を頂いて、石段を登り二度目の参詣。

境内や福寿院さんのユリも拝観して、登ってくる人の増えた参道をのんびり下りました。汗を出し切って身体が軽くなったような、1時間20分ほどの快調なウォーキングでした。


昔の人の知恵・工夫

2014-06-12 08:46:45 | 矢田だより

奈良県立民俗博物館(大和郡山市矢田町大和民俗公園内)では6月15日まで、春季企画展「なに?なぜ 昔の道具を知ろう」が開催中です。

室町時代、江戸時代から昭和まで、いろいろな道具に込められた昔の人たちの知恵の数々が展示されています。

これは江戸時代の唐箕(とうみ)。上から脱穀したもみを入れて、下のハンドルを回して風を起こし籾殻を吹き飛ばして、選別します。ここには3台展示されています。

手前は昭和30年代まで現役で使われていた唐箕、奥は上の写真と同じ江戸時代のものです。 

常設展示室の唐箕。人形を使って作業の様子を再現しています。手前には内部の図解もあり、昔の農作業の様子がよく分かります。

時を知る道具。左は江戸時代の和時計 

上の和時計の文字盤部分。世界でも珍しい日の出、日の入を基準にした昼夜の長さの違う「不定字法」を採用しています。

その名もハイトリックという、明治時代の機械式ハエ取り器です。ゼンマイで砂糖水を縫った円筒をゆっくり回転させて、とまったハエを自動的に取り込むようになっています。

色んな柄杓(ひしゃく)。左のヒョウタンの柄杓は初めて見ました。

照明器具の数々。左端は時代劇でお馴染みのガンドウ。右の家紋入りの提灯は我が家にもありました。

瓦燈(がとう)。室町時代の土でできた照明器具です。

豆腐篭、岡持ち、豆腐箱。食べ物を入れたり、運んだりするのにも工夫が凝らされています。
その他、様々な「昔の道具」が展示されていて中には子供の頃に実際に使った道具もあり、とても興味深く懐かしく鑑賞しました。

常設展示室では「大和のくらし」を奈良盆地、宇陀山地、吉野山地の三つの地域に分けて、それぞれの産業を紹介しています。これは「吉野山地の林業」の一場面

これは「奈良盆地」の稲作の展示。実は変愚院はこのウシくんが大好きでなのです。「なんのために牛を飼っていたのか」というクイズのパネルがあり「1.食べるため、2.牛乳をとる、3.農作業に使う」という選択肢でした。鼻にピアスのような木の輪を嵌めて重いスキを引いていた牛の姿は、河内に住んでいた子供の頃、田植え前に当たり前の風景でしたが、最近は全く見られなくなりました。いろんなことを思い出して、ちょっと感慨にふけったり、有意義なひと時を過ごして博物館を後にしました。


満緑の矢田丘陵(2014.05.04)

2014-05-05 09:59:44 | 矢田だより

ゴールデン・ウィークも後半に入りました。道路の混雑を避けて近場の矢田丘陵を歩きました。

いつもの六ツ辻に車を置いて、お地蔵さんに手を合わせ矢田寺へ。真っ青な空の下にヒラドツツジが満開

境内に咲いていたウツギ

キングサリ(Golden chain、黄花藤)。マメ科。黄色いフジのような美しい花です。

今日は遍路道から矢田山へ登ります。

緑の中に淡いピンクのモチツツジが彩りを添えています。

思わぬところにオダマキが咲いていました。この後、矢田山最高所~小笹の辻~子供の森~東明寺~六ツ辻と周回しました。

東明寺ではキリの花が落花盛んでした。以下はこの日見た花をランダムに並べています。

アマドコロ

オドリコソウの大群落

この美しい踊り子も、外来種のヒメオドリコソウに押されて次第に数を減らしています。

絶滅危惧種のギンラン。まだ蕾でした。

近年では珍しく、たくさんのギンリョウソウが顔を出していました。
薄暗い林の木陰で
色素を待たない透き通った青白い姿を見せるので、ユウレイダケとも呼ばれます。

漢字では「銀竜草」ですが、竜というよりは馬が青い玉を咥えているような変わった形です。

サギゴケ ゴマノハグサ科 の花なのに、なぜ鷺「苔」なんでしょう。また鳥のサギはこんな形なんでしょうか?
不思議に思っていたら「詐欺後家」と誤変換されました。

まだまだ色んな春の花が咲く里山の道をのんびりと歩き、歩数計の数字は11,000を超えました。


春うらら松尾山(2014.04.26)

2014-04-26 18:05:16 | 矢田だより

連休初日は素晴らしい青空で明けました。道路の混雑を予想して、近場の矢田丘陵を歩きます。

 シロバナのタンポポ

斑鳩町営駐車場を9時半に出発。畑の中の道を歩いていくと「タケノコ持って帰るか?」とオジサンが言ってくれましたが、「これから山へ登るので…」とご辞退しました。火葬場の横から、墓地の横へと夜分にはあまり歩きたくないような道が難点ですが、ちょうどよい足慣らしのアプローチです。暑いほどの日差しを背中に受けながらゴルフ場を抜けて山道に入りました(09:45)。

 シロバナヘビイチコ

早くから松尾寺へお参りした人が下って来るのに出合い、挨拶を交わします。私たちと同じように空身か軽装で、遠方からの人はしっかりした山支度です。

ミツバツツジはすでに散り、モチツツジにはまだ早くて道脇ではほんの数本だけが花を開いていました。単調な山道をゆっくり登り続けるうちに、ザックを担いだ人に追いついてしまいました。

ようやく汗ばんでくる頃、松尾寺南門をくぐります。

参道の両側に紅白のシャクナゲが咲いていました。階段を登り参詣を済ませて松尾山に向かいます。境内のベンチには10人たらずの人が腰を下ろしていましたが、三重塔から修行道に入るとまったく人影を見なくなりました。

無人の頂上(10:30)から国見台(10:45)まで行ってみましたが、モチツツジはまだ蕾でした。いちばん早く咲く株でこんな様子です。

尾根道で見たヤマツツジです。

松尾寺に帰り、霊泉の水を汲んで今日二度目のお参り。

本堂下にシャガの大群落がありました。

シャクナゲの花に見送られながら、南門を出ます(11:10)。

思いがけずギンリョウソウがたくさん顔を出していました。

ゴルフ場を過ぎた休耕田で春の花と遊びました。

最近めっきり少なくなったレンゲ畑です。

ハハコグサもたくさん咲いています。のんびり遊んで正午、駐車場に帰りました。緑のそよ風の中、13,170歩の気持ちのよいハイキングでした。


里山の花だより(2014.04.19)

2014-04-19 18:01:23 | 矢田だより

春ウララ。じっとしていられず9時半から矢田山へ行きました。

今日の一番のお目当ては、このオドリコソウ。ようやく咲き始めました。

最近は外来種のヒメオドリコソウに押されて、めっきり数が減りました。
純粋の日本の舞姫。清楚な美しさです。

こちらはヒメオドリコソウ。花はホトケノザに似ていて踊り子らしさはあまりなく、葉が美しいのが特徴です。

東明寺には、いろんな種類のツバキが咲きますが、その一種です。

やっと顔を出したギンリョウソウが数株ありました。

尾根道に群落して咲いていたチゴユリ。

ガマズミ

ツバキ散り敷く道を山頂へ向かいます。

いつもとは違う場所で♀ペンがウワミズザクラを見つけました。少し下にある樹をズームアップ…

いったん尾根を下り、すぐ近くまで行って花を見上げます。白い花が青空に映えてそよ風に揺れていました。

山畑に植えられていた花梨(カリン)の花。他にもいろいろな野の花、山の花に出会いました。ゆっくりと花を愛でながらの矢田歩きを、ちょうど正午に終えました。


春爛漫の矢田丘陵(2014.04.02)

2014-04-03 11:19:23 | 矢田だより

いつものように六ツ辻から歩き始め、今日はまず桜満開の矢田寺へお参りしました。

味噌舐め地蔵さんも、サクラやモクレン、ユキヤナギなどの春の花に囲まれて暖かい陽を浴びています。

本堂前の枝垂れ桜も開き始めました。
参道を登るうちに汗が滲んできます。山頂の「まほろば見晴台」の温度計の針は18℃を指していました。



尾根道のあちらこちらでショウジョウバカマに出会いました。



子供の森上部から東明寺に下る途中ではコバノミツバツツジが咲き、

東明寺本堂の石段の間から濃い色の小さいスミレが顔を覗かせています。
先週は葉っぱだけだった大谷池下の白のオドリコソウに蕾が付き始め、矢田丘陵にも春の気配がますます濃くなりました。