ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

タイの旅(5)- ゾウ乗り体験

2009-09-02 15:48:05 | 旅日記
ワット・プラ・マハタートの荒涼とした寺院跡では、カンボジアのアンコール
遺跡とはまた異なる、強烈なインパクトを受けました。
次はその心を癒すようなゾウ乗り体験です。



ワット・プラ・マハタートの外周道路を少し走ると、ゾウ乗り場があります。
10数頭のゾウが次々と観光客を乗せて行き来しています。
切符売り場の前には小象(右)と、かなり年を食った大ゾウがいて、片足を
あげて座ったり、後ろ足で立ったりの芸を見せます。「2ポーズ20バーツ」の
モデル・ゾウです。



私たちの女性ガイドが大ゾウにジュースをあげました。上手に飲み終わると
脚で缶を踏み潰して鼻で返します。
左奥に見える梯子を登って、台の上からゾウの背中に乗ります。



ノッシノッシと動き出しました。振り返るとこんな様子です。
左側通行でお尻を見せて帰っていくゾウの前方、人が群れているところが
乗り場です。



♀ペンが象使いのおじさんに「このゾウ何歳?」と日本語で聞きました。
ちゃんと「23歳」と答えが返ってきたのにはビックリ。
「日本語できるの」と聞くと「ちょっとだけね」と笑っています。
さっき車で来た道を渡って、池の畔の撮影スポットで記念撮影。
他の象使いにカメラを渡すとシャッターを押してくれます。



もとの道を引き返して約10分間のエレファント・ライド終了。
私たちを下ろすと、すぐに次のお客を乗せて池に向かって行きました。

タイの旅(4)- アユタヤ<ワット・プラ・マハタート>

2009-09-02 09:06:39 | 旅日記
アユタヤは、タイを初めて統一したスコータイ王朝を継いだアユタヤ王朝が、
1350~1767年まで417年間、都を置いたところです。
この間、35人の王が統治し、17世紀には近隣諸国はもとより中国、ペルシャ、
西欧とまで外交通商関係を結び、アユタヤは国際的な貿易の地として栄華を
誇りました。



しかし、度重なる隣国ビルマとの戦いで、1767年ついにアユタヤ王朝は滅亡。
都はビルマ軍に徹底的に破壊されました。
アユタヤの各所にはかっての都の跡が廃墟となって残っていますが、ここは
その一つ Wat Phra Mahathatです。



14世紀末に二代目あるいは三代目の王様が建てた寺院跡ですが、
崩れた煉瓦台の上に、頭部を切り取られたり…



脚の部分だけが残された仏像が並んでいて、異様な光景です。



よく写真や映像で目にする、頭部が木の根に取り込まれた仏像。
なぜこうなったかには分からないそうですが、不気味な雰囲気が
漂います。



後代に補修された仏塔から木が生えて、いかにも廃墟という感じです。



遠くに見える高い仏塔(メイン・プラーン)は20世紀の初めに崩れて、
その後建て直されたものです。
その際発見された宝物は現在、国立博物館に保存されています。



長い盛衰の歴史を眺めてこられた穏やかなお顔の仏様が、ただ一体だけ
静かに座っておられました。
その前でしばらく手を合わせて、ワットを後にしました。