ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

八重山旅行補遺(2)

2007-05-25 11:36:07 | 旅日記

由布島で飼育されている琉球イノシシ。


石垣島のお土産屋でみたサンシン-ヒロシマ戦。


帰りのフライト-四国上空?で見た「ブロッケンの妖怪」
円の中に機影がはっきり写っていました。高度が下がると次第に
大きくなりましたが、例の「電子機器の電源を…」のアナウンス
があり、残念でした。


再び石垣島(5月18日)

2007-05-23 08:52:09 | 旅日記
心配していた梅雨はどこへやら、真っ青な南国の空から強烈な
陽射しが降り注いでいます。


川平湾。エメラルド色の遠浅の海に、隆起した珊瑚礁の小島が
いくつも浮かんでいます。右手の囲いは「黒真珠の養殖場」です。


グラスボートに乗って湾内の遊覧。


様々な種類のサンゴやイソギンチャクの中をたくさんの魚が
泳いでいるのを見ました。しかし、期待していたほど色鮮やか
な熱帯魚は見あたりませんでした。


「みんさー工芸館」の見学


「みんさー」は綿糸を藍で染めた細帯のことで、もともとは青一色
の絣の帯ですが、今ではネクタイやバッグ、Tシャツなど多彩で
現代的な作品が数多く作られています。

これで3日間の八重山の観光を終え、午後の便で関空に帰りました。

竹富島(5月17日)

2007-05-22 10:15:32 | 旅日記
竹富島は石垣島の南西6㎞の海上に浮かぶ、周囲9.2㎞の小さい
島です。しかし古い町並みや伝統文化などで八重山諸島の中でも、
「沖縄らしさ」をもっとも色濃く残していると云われます。


はじめに「星の砂」で有名な海岸に行きました。砂と言っても
珊瑚礁に住む有孔虫の死骸が乾燥したもので、砂粒の中に紛れて
いるごくごく小さいもの。ほとんどが波に洗われて角が取れていて、
美しい星形を見つけるのは一苦労です。


水牛車に乗って集落内を巡ります。珊瑚礁の白砂を敷き詰めた道、
家々に植えられた防風のための木々の緑に、ブーゲンビリヤや
ハイビスカスの赤い花が彩りを添えています。


家は珊瑚礁石灰岩を野面積みにした石垣で囲まれています。
適当に風が抜けるので、その勢いを弱める効果があるそうです。
屋根は赤い琉球瓦を珊瑚石灰の漆喰で固めています。雨が降ると
水分を含み、雨が止むと水が蒸発する時の気化熱で温度を下げる。
厳しい暑さに対する生活の智慧です。


「安里屋クヤマ生誕の家」。
「マタハーリヌツンダラカヌシャマヨ」の安里屋ユンタで歌われた
クヤマは実在の人で、島役人が現地妻に望んだのをはねつけたこと
で知られています。
「マタハーリヌツンダラカヌシャマヨ」は「まあ、なんと可愛い美しい
女性よ」という意味で、『死んだら神様よではない』と案内のオジサン
から聞きました。


左側の広場の奥に「西塘御嶽(うたき)」があります。
16世紀の政治家を祀っている所です。こうして30分ほど島内を廻り、
この日の観光を終えて石垣島のホテルに帰りました。

武士ヶ峰 (5月20日)

2007-05-21 08:35:31 | 山日記
武士ヶ峰は、高城山と同じ支稜上の約2キロ西にあります。
西之谷林道が稜線の鞍部を越えるようになったのは、ごく最近
のようで、両側が切り通し状に開かれた状態になっています。
稜線の登山路が林道で完全に分断されているので、鞍部に降り
たって休む間もなく登り口を探し回りました。(11:08~11:20)


稜線の右側から北西の矢筈峠の方に向けてブルーのネットが
張り巡らしたあるので、いったんネットに沿って西側に回りこんだ
あと、頭上に見える稜線に向かって直登しました。
稜線の登山道に出ると、ひと登りで武士ヶ峰(北峰1014m)頂上
です。ここまで予定の倍以上の時間がかかりました。(11:50)
樹木に囲まれていますが北側が切り開かれていて、矢筈峠に向かう
林道が見え、左に1007.5m峰から乗鞍岳へと稜線が続いています。


振り返ると高城山が見えます。昼食前に南峰にも登っておくことに
して新緑の美しいミズナラやブナの道を南へ。(11:55)


この山頂は全くの無展望なので、写真だけをとって北峰に帰りました。
(12:10~12:13)
正午を過ぎても気温は上がらず(時計の寒暖計などで推定7~8℃)、
震えながらそそくさと昼食をすませ、頂上付近一帯にまだ顔を出して
いるワラビ狩りに興じました。(12:23~13:10)


少しの間にこれだけの収穫がありました。帰り道はしっかりした道
だけに早く、最後は林道鞍部の高い土止めの上に出ました。
下からは見えなかった小さなプラスチック板に、「すぐ上、武士ヶ峰
登山口」とマジックで書かれていました。(13:20)

これで本日の山歩きは終了。またフェアレディさんの車に沢原の駐車
場所まで乗せて貰って、そこで法香さん、フェアさんとお別れしました。
予報と違って黒い雲に覆われて気温が低い天候でしたが、汗かきの
二人にはかえって快適に過ごせました。ご一緒して頂いたお二人に
心から感謝します。

「奈良百遊山」の中には、選定にちょっと首を傾げたくなる山もあり
ますが、お陰でこれまで知らなかったマイナーな山にも、いくつか登る
ことができました。奈良には、まだまだ素晴らしい山があるので、これ
からも体力にあわせて、新しい体験を重ねて行きたいと思っています。

高城山(5月20日)

2007-05-20 21:14:16 | 山日記
高城山は、天川村と西吉野村の村境界となっている大峰支稜上に
東西に連なる山々の一つです。私にとっては奈良県編「奈良百遊山」
の中で唯一登り残していて、気になっていた山でもあります。
今日はフェアレディさん、のりかさんが、ご一緒して下さることに
なり、天川村川合から県道を天ノ川沿いに西南へ走ります。

8時半、沢原を過ぎたところで待っていてくれたフェア車と落ち合い
ました。当初は一台を西之谷に配置して、五色谷から天狗倉山を経て
周回するつもりでしたが、今にも降り出しそうな空模様でもあり、
西之谷林道を登れるところまで登って、ピストンすることにしました。

フェア車に便乗させて貰って五色から県道を更に南西へ。
かなりの距離を走って、ようやく西之谷林道に入ります。
道は谷に沿って北へ向かい、ぐんぐん高度をあげてやや広くなった処
で舗装が切れると、真新しい切り開きで稜線を横切る峠に着きました。
(09:20)


車を降りると北風が吹き過ぎ、初夏とは思えぬ肌寒さです。
正面に金剛・葛城、五條市街、ずっと右手に音羽三山など、曇り空
ながら展望はまずまずです。


峠の標高はすでに約915m。高城山までは標高差約200m
ですが、途中大小のコブを三つ、四つ越していきます。
最後のピークは霧に包まれて神秘的な雰囲気でした。


最後に滑り落ちそうな急坂を登って、1,111m二等三角点
の埋まる高城山頂上に着きました。(10:03~10:25)
1973年発行の奈良山岳会編「大和青垣の山々」では「北部
大峰の連山が手に取るように見える。大峰の前衛の山に
ふさわしい展望台である。」と記されていますが、残念ながら
成長した樹木に覆われて全くの無展望です。

しばらく休んで元の道を峠に引き返しました。(11:08)

由布島 (5月17日)

2007-05-19 20:41:37 | 旅日記

由布島は西表島の東岸・美原集落から400m離れた、周囲2.5㎞
の小さな島です。
遠浅の海をのんびりと水牛車に乗って渡ります。


「乗務員」のオジサンのサンシンと沖縄民謡で、わたしたち観光客
は手拍子を打つなどノンキなものですが…


水牛にとっては、かなりの重労働で、この絵のように「ルンルン」
気分ではない様子でした。


ヤシ林などの熱帯性樹木に覆われた由布島は、島全体が「自然植物
楽園」となっています。


ハイビスカスやビーゲンビリアのお馴染みの花を始め、このアラマン
ダーやコダチヤハズカズラなどの珍しい亜熱帯の花々が咲き、
琉球イノシシ、クジャク、ヤギ、ポニーなども飼育されています。

この楽園は、西表正治さんが12年かけて個人で作り上げたもので、
今はすっかり島の風物詩となった水牛車も、この人が初代の「大五郎」
という水牛を育てて、現在の水牛はその子孫だそうです。

西表島 (5月17日)

2007-05-19 18:48:26 | 旅日記

石垣島から西へ25㎞の西表島へ、高速船で渡りました。
島で有名なのは何と言っても「イリオモテヤマネコ」。
このバスのシンボルマークにもなっています。ちなみにこの島には
女性のバスガイドさんがいなくて、アロハ姿のドライバーさんが
ガイドを兼ねています。時間があればサンシンを弾き歌ってくれます。


ヤマネコは耳が円く、耳の後ろに白い斑点、身体中に黒い斑点が
あり、尾は先まで円く太いそうです。
全島で100頭ほどしかいない夜行性で、ドライバー自身も見たことが
ないので『代わりに「等身大」の写真を見せましょう』と…もちろん
ジョークでこれではトラくらいの大きさになります。実際はイエネコ
より少し大きいくらいとか…。


仲間川河口付近。遊覧船で上流に向かってクルーズします。


川幅は次第に狭まり、川岸には色んな種類のヒルギなどの
マングローブ林が茂っています。


上流の船着き場で下船して天延記念物のサキシマ
スオウノキを見学。高さ3メートル以上もあり、
この切り立ったような根は「板根」といいます。


石垣島 (5月16日)

2007-05-19 17:32:39 | 旅日記

16日から3日間、近所の友人たちと八重山諸島へ旅行しました。
石垣空港へは関空を飛び立って直行便で2時間あまり、外に出る
とむっとした空気が身体を包みます。


この暑さと窓の外のパイナップル畑やサトウキビ畑、真っ赤な
ハイビスカスの花などを見ると、南の島に来たという実感が沸い
てきます。


ちょうどこの日から沖縄は梅雨入り。薄曇りの空で、八重山の
80%が見えるというバンナ展望台(昨日のモブログ)からは、
遠くの島は無理でしたが、写真の於茂登岳(525.8m、沖縄最高峰)
や石垣市街を見渡すことができました。


唐人墓。1852年、アメリカ船内で起こった不幸な事件による中国人
苦力の犠牲者が、地元の人々によって手厚く葬られています。