ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

世界最高峰登頂者と日本最低山へ

2006-01-30 18:18:23 | 山日記
JAC関西では中央分水嶺、大峰奥駈道などに続き、今年から
四国山地を縦走して分水嶺を踏査する計画を立てています。
1月29日(日)はJAC関西支部長・重廣恒夫さんと、山行委員
の中島隆さん、変愚院で、四国の山の精通者である支部会員・
尾野益大さんとの打ち合わせのため、徳島に行きました。
(♀ペンは付録です)

打ち合わせまで時間があり「日本最低山に登りませんか?」と
いうお誘いを重廣支部長から頂いて、喜んでお供しました。



日本最低山には大阪の天保山、仙台の日和山などがありますが、
いずれも人口の山。自然の山で国土地理院地形図に標高が記さ
れている山ではこの弁天山が一番低いそうです。
この山は源平合戦の頃には海中に浮かぶ島で、今は徳島市の南
郊外の田圃の中にあり、標高6.1mです。麓に鳥居、山頂には
広島の厳島神社を分祀した祠があります。



山頂で、以前はあった筈の三角点を探す重廣支部長。
ご存じの方も多いと思いますが、重廣恒夫さんは1973年、エベレ
スト南西壁の世界最高点へ到達、77年には日本人初のK2登頂、
そして80年に北壁からチョモランマ(エベレスト)へ登頂した有名
なアルピニストです。



登頂後、道を隔てた中華料理店で登頂証明書を貰いました。



打ち合わせが終わって、尾野さん(「花薫る剣山」「四国の山
を歩く」など著書多数)に「阿波おどり会館」へ案内して頂き、
名物「滝のやき餅」のお土産まで頂きました。
帰りは変愚院の運転する車中で、重廣さんからエベレストやK2
の話しを聞かせて頂き、重廣ファンの♀ペンはその美声にうっと
り。本当に素晴らしい一日でした。



霧氷咲く明神岳

2006-01-29 20:48:51 | 山日記
1月28日(土)、日本山岳会(JAC)の中島隆さん、森沢義信さん、
久保和恵さんとペンギン夫婦の5人で台高北部の明神平へ霧氷を
見に出掛けました。

氷に覆われた明神滝をバックに。



雪を踏んで明神平へ登ります。



霧氷の花咲く明神平です。



明神平で寒さをこらえて1時間も待っていてくれた千日山歩渉会
の嶋本末美さんと合流して、明神岳(1432m)へピストンしました。
(左から久保、嶋本、♀ペン、変愚院、中島)



素晴らしい仲間達と楽しい山行が出来たことに感謝して下山しました。


ツルリンドウ

2006-01-27 21:02:24 | 矢田だより
がたった一粒、貴重なルビーのように美しく耀いています。



この時期の矢田丘陵は鳥の声も少なく、枯葉だけがうずたかく
積もっています。平日でも遠くから来られたらしいハイキング姿の
方を見かけるのですが、昨日も今日も展望が悪いので気の毒です。

南僧坊池には氷が張り、誰もが子供心に帰るのか、試しに投げた
小石や木の枝などが、たくさん乗っかっていました。



竜王山から白山、巻向山へ

2006-01-24 17:04:50 | 山日記
22日(日)、千日山歩渉会例会でタイトルの山を歩きました。

竜王山、巻向山は、矢田丘陵から大和平野を間にして、いつも
眺めているお馴染みの山です。白山は巻向山と三輪山の間にあ
ります。いずれも500m級の低山ですが、この三つの山を結んで
歩くと日の短い冬には適度の一日コースになりました。



「山辺の道」沿いの長岳寺に車を置き、まず竜王山に登りました。
少し粉砂糖を振りかけたような雪が残る山頂からは、大和平野の
向こうの金剛、葛城、信貴、生駒を始め、素晴らしい大展望を楽
しむことができました。



笠荒神社に参拝した後、「笠そば」で思い思いの蕎麦を賞味して
纏向川沿いにいったん300m下って、白山(しろやま)へ登り返し
ました。名前の通り、真っ白な花崗岩の風化した珍しい山でした。



二度目のランチタイムの後、尾根伝いに巻向山へ。倒木を越えたり
道のやや不明瞭なところもありましたが、本日三つ目の山頂に到着
して記念写真を撮りました。



再び巻向川に沿って下り、ミカンの無人販売所が並ぶ山辺の道を
帰りました。あかあかと夕陽を浴びる柿の木の向こうに朝、登った
竜王山が見えています。



夜は近所の集会所で新年会。ボタン(イノシシ肉)鍋で痛飲
満腹し、今年も頑張っていい山行をしようと誓い合いました。

たずね犬

2006-01-23 18:31:56 | 旅の想い出
正月気分もすっかり抜けて、イヌの玩具のコレクションも
そろそろ底をついてきました。
今回は何時どこで入手したか記憶に残っていない我が家のイヌ
たちです。



お腹に「天運」の文字があり、入っていた紙箱には「福徳神社」
と書いてありました。



なかなか愛嬌のある顔をした、土鈴のイヌです。何年か前の年賀
切手になったイヌと似ているようですが…



このイヌも素朴であどけない表情が可愛いので、好きな玩具の一つ
です。買ったのは昭和48年1月と分かっているのですが…
以上3匹は身元ははっきりしませんが、他の玩具同様、大事に
可愛がっています。どなたか出身地など教えて下さいませんか?

光前寺の早太郎(信州・駒ヶ根)

2006-01-21 17:43:35 | 旅の想い出
この前の戌年・1994年8月に千日山歩渉会で木曽駒ヶ岳に
登った帰り、駒ヶ根の宝積山光前寺にお詣りしました。
南信唯一といわれる三重塔の前に、立派なイヌの像、台座
には「霊犬早太郎」の文字があります。



霊犬と祀られた謂われを、頂いたパンフレットからご紹介しますと



遠州(現・磐田市)まで出掛けてヒヒ退治した早太郎は、
「山犬」といいますからオオカミだったのでしょうか?
全力を挙げて闘った末に、自らも全身傷つき息絶えたと
伝えられています。

このお寺の門前には、こんな藁のイヌも飾られていました。





矢田山麓のウシさん

2006-01-20 16:51:59 | 矢田だより
矢田寺下の総合公園近くに車を停めて、少し先の
牧場のウシさんを見に行きました。
暖かい日差しに、仔牛たちがみんな外に出ています。



大和郡山市にかって15、6箇所もあった牧場は、今ではたった
2軒になったこと。
この牧場も2頭から育てて今のように大きくなったこと…など
経営者の方からいろいろとお話を伺いました。



この仔たちは去年2月うまれで、もうすぐ満一歳。後ろで坐っている
のはお父さんウシです。
F1評価の立派な肉牛で、やがては売られて行く運命です。
「別れるときは辛いでしょうね」と聞く♀ペンに「たいていは、
おっしゃる通りだが、なかには、おらんようになってヤレヤレや」
という暴れん坊のウシもいるそうです。

以前、駆け寄って来られて驚いたと♀ペンがいうと、「それはウシ
が甘えているんだよ」と言われました。それぞれ個性があっても皆
可愛いくて仕方がないという、感じで話して下さいました。



何時まで見ていても飽きないウシさんたちと別れて、石段を登って
矢田寺へ。写真は本堂下に新しく設けられた「へんろ道」案内板です。
今日はこの後、矢田峠へ登り「萩の台」への道を「矢田寺二十六丁」
の石標があるところまで下り、再び登り返して2時間半ほど歩いて帰り
ました。



犬鳴山のイヌ (大阪・泉佐野)

2006-01-19 08:50:03 | 旅の想い出
見難い写真で申し訳ありませんが、よく見ると耳をピンと
立てた犬が上を見上げています。
大阪府泉佐野市の犬鳴山、七宝滝寺の参道に置かれた
石像です。



このイヌには、こんないわれがあります。



同じような伝説は他の土地にもあります。たとえば三重県安芸郡
美里村平木から伊賀上野への途中に「義犬堂」というお堂があり
ますが、ここのお話では犬を連れたのは侍ということになってい
ます。

これらの伝説では、犬の闘う相手は大蛇と相場が決まっています
が、中には大狒々(ヒヒ)と戦った勇猛な犬もおります。次回は
そのお話を…

今日の矢田山は…

2006-01-17 18:03:38 | 矢田だより
午後から雲が多くなりましたが、割合に遠目がききました。
写真は国見台から…中央左・竜王山、右の巻向山との間に
遠く白く雪を付けて見える山は高見山です。



暖かい日差しを浴びて、矢田寺~矢田山三角点~まほろば
展望台~国見台~松尾山三角点~矢田寺と一周、2時間
あまり歩いてきました。

ここ二、三日の暖かさに、南僧坊池の氷もすっかり溶けて
いました。

矢田丘陵日だまり散歩

2006-01-16 17:28:16 | 矢田だより
今日も朝から素晴らしい青空です。

大和民俗公園に車を置いて「子供の森」に向かいました。
滝寺分岐の急坂の下で、気が変わって先に東明寺にお詣り
することにしました。
いったんかなり下って登り返す頃には汗が滲んできました。
東明寺の下には今年も、新しい勧請掛けが作られていました。



東明寺から山道を登って子供の森からの道に合流し、ふわふわ
の落ち葉を踏みながら稜線を歩いて、出発してから1時間15分で
矢田山三角点に立ちました。



帰りは子供の森に下り、舗装路を民俗公園に下りました。2時間
あまりの楽しい日だまり散歩でした。