ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

万歳!ばんざい!バンザイ

2005-09-30 08:13:41 | 四方山話


いま、友人たちと北陸は加賀温泉郷・粟津温泉に来ています。

昨夜は部屋のTVで阪神タイガースに優勝をしっかり見届けました。
2年前に比べて感激の度合いは少なかったのですが、さすがに
うれし涙で目を赤くして、友人たちにからかわれました。

深夜まで祝杯を挙げ続け、今朝は7時過ぎまで寝て朝から温泉に
つかり、今、この記事をホテルのPCで作成しています。

関西に比べ、こちらのTVには特別番組もなく、祝賀会の様子や
大阪でのファンの盛り上がりぶりはもうひとつ伝わってきません。
そういえば一昨日(M1の夜)、名古屋に出張中の息子も「こちら
では阪神巨人戦の中継がない」とこぼしていました。

昨夜はさっそく♀ペンに電話して、今朝のスポーツ新聞を買って
おいてくれるように頼みました。
今夜は我が家で、改めて二羽のペンギンで祝勝会をしましょう。

さっそくコメントを頂いたたぬきさん、竜馬さん、たらちゃん、
ありがとうございました。

天狗の話

2005-09-28 17:15:41 | 四方山話
**カテゴリー「身辺雑記」を「四方山話」に変更しました**

広辞苑を引いてみますと…
「よもやま」【四方山】(ヨモヤモの転か)
①諸方。世間。天下 ②四方にある山 ③さまざま。雑多
「よもやも」【四方八方・四表八表】
①しほうはっぽう。諸方。 ②いろいろ。さまざま

まさにBLOGの材料がないときにピッタリです。
で、まずは「山の奇談」シリーズ(これまで「雷鳥」「雷獣」
があります)のひとつとして「天狗の話」…


これは♀ペンが集めていた旅のお土産のひとつ。


「備中神楽面」のミニチュアで天狗の面に似ていますが、
猿田彦というレッキとした神様です。ついでながら真ん中の
京劇の面のような神様は「素戔嗚尊(スサノオノミコト)」

猿田彦は国津神の一人で、天孫ニニギノミコトが降臨のとき
に道案内をした神様です。容貌魁偉で「身長七尺余、鼻長
七咫(アタ)」と、これも広辞苑の受け売りです。

もともと妖怪であるはずの「天」の「狗(イヌ)」が、どうして
神様の姿に…はたまた修験道の山伏の姿に似ているのか、
私たち登山者には大いに興味のある話題が沢山あるのですが…

今、大事な大事な戦いが甲子園で始まりましたので
今日はこの辺で…。

雲取越えで見た花

2005-09-27 00:09:48 | 花日記

チャボホトトギス
二日間、どちらかといえば標高の低いところでよく見ました。
タマガワホトトギスに似ていますがずっと丈が低く、出始めの
フクジュソウのように、地上すれすれで咲いています。
クリーム色の花弁に薄紫の斑点が散らばっています。


ヤマジノホトトギス
どの山でもお馴染みの花。これも道中あちこちで見ました。


ギンリョウソウ
この花を「賽の河原」近くで見たとき、一人の女性が
「幽霊のようで嫌い!」と叫んだのもうなずけます。
ユウレイタケという別の名前があります。


イワタバコ
大雲取への登り口、民家の石垣に咲いていました。山道に
なるまで何十mか、ずっと続いています。こんなに沢山の
イワタバコを見たのは初めてでした。全景をお見せできない
のが残念です。

熊野古道-大雲取越え

2005-09-26 08:35:00 | 山日記
9月24日。午前7時、小雲取との中継点・小口自然の家を出発。
いよいよ大雲取越えにさしかかります。一面に朝霧が立ちこめて
正に雲の中に踏み入っていく感じです。


長い登り道の途中に、緑に苔むした大石に梵字が三つ刻まれた
「円座石」(わろうだいし)があります。熊野の神々がここに集い、
談笑したといわれています。深い杉林の中、神々の声が聞こえて
くるような神秘的な雰囲気です。


小口から越前峠までは標高差800m、名だたる難所の山越え道です。
この写真の辺りには胴切坂という恐ろしい名前が残っています。


大雲取越えは多くの山伏や巡礼をはじめ、歌人や文人も通った道で
いくつもの歌碑がたてられています。これは越前峠を越した次の峠、
石倉峠にある斉藤茂吉の歌碑
「紀伊の国の 大雲取の 峰ごえに 一足ごとに わが汗はおつ」


更に何度かアップダウンを繰り返し、舟見峠にある茶屋跡に来ました。
標高883m。眼下に白波の打ち寄せる熊野灘を望み、右前方には那智
妙法山が見えます。快い風が吹き抜けて、爽快な気分です。


15.6㎞の行程を終えて、14時半、青岸渡寺に到着しました。
朱色の三重塔を前景にした那智の滝はお馴染みの風景ですが、
今日は格別に美しく荘厳に思えました。
以前、先達のMOさんやMUさんご夫妻と奥駈道を歩いたご縁
がある住職のお話を聞き、ご一緒に記念撮影をした後、那智大
社に参拝。青岸渡寺に般若心経を唱えて古道踏破の報告をして、
お山を後にしました。

熊野古道-小雲取越え

2005-09-25 18:46:13 | 山日記
熊野本宮と那智大社を結ぶ中辺路最後の区間。
小雲取越え、大雲取越えを二日間に分けて28キロを歩きました。
日本山岳会関西支部70周年記念山行「紀伊山地の参詣道シリーズ」
のひとつとして企画した山行で、会員以外の方も含め14名の
パーティでした。


9月23日。マイクロバスで国道168号線を南に、6月の大峰奥駈道
終了点だった備崎橋を過ぎ、11時30分、請川バス停から山道に入り
ました。真夏のような暑さに汗を流しながら急坂を登ります。


松畑茶屋跡で昼食後、更に急な道を登り、百間グラに立ちました。
西側に素晴らしい展望が拡がります。遠く、大塔山系の山々が
霞んでいます。



14時、深い木立の中の「賽の河原」です。道中のあちこちにこの
ようなお地蔵さんが立っておられ、旅人を見守って下さいます。


小雲取越えの最高地点桜峠からの展望です。
右手の大きな山容は子の泊山。ここからは石段道を下ります。


小和瀬渡し場跡に着きました。案内板によると昭和29年に
吊り橋が架かるまで渡し船が利用されていたということです。
ここから1キロ先の小口自然の家がこの日の泊まり。
明日(24日)は大雲取越えに向かいます。

過去の今日 (09.23)

2005-09-23 00:00:00 | 山日記
42年前の1963年9月23日。
大阪山友クラブの秋合宿、八ヶ岳縦走の2日目。翌年、結婚する♀ペンも参加した15名のパーティのLでした。
昨日は渋ノ湯から入山し、東天狗岳で昼食、夏沢峠からオーレン小屋に下って幕営しました。
下の写真、立っているのが若かりし頃のペンギン夫婦です。






23日はガスの中、横岳、赤岳を通過。キレット小屋下で幕営しました。



写真は当時のキレット小屋。テント場は少し下ったところにありました。
24日は快晴になり富士、中ア、新雪の北アを見ながら権現岳へ。
順調に編笠山まで来たが、ここからの下りで一人が浮き石に乗り歩けなくなり、10分交代で棒道まで背負って下ろしました。
小淵沢駅までさらに4キロ、長い長い裾野の道でした。

今朝の矢田山 (09.22)

2005-09-22 20:52:58 | 矢田だより
小雨がぱらつく暗い朝。
せっかくビスケットなど持って行ったのに、露ナシ池の鯉さんは
いくら呼んでも姿を見せません。どうしたのか、ちょっと心配です。


ヤブマメの花が咲き、アケビの実が下がる道を矢田寺に下りました。


ヒガンバナは今が盛りです。(写真は味噌嘗め地蔵さん)


こんな白い小さな花も咲いていました。名前をご存じの方教えて下さい。

今読んでいる本

2005-09-21 15:00:00 | 四方山話
この夏は戦後何度目かの妖怪ブームだったそうです。
京極夏彦の「姑獲鳥の夏」が映画化され、「妖怪大戦争」も大ヒット。
それにつられて…という訳では決してなく、親父譲りの怪談好きで、秋になってもこんな素敵なアンソロジーを読んでいます。



作者の柴田宵曲(しょうきょく)は明治10年生まれ、中学中退後、独学で俳句や短歌、文章を勉強されたという方ですが、「今昔物語」から明治の小説(たとえば半七捕物帖)までの資料を存分に駆使して、自分の易しい文章で紹介されています。

表紙の左上から時計と逆回りに、轆轤(ろくろ)首、狐の嫁入り、一つ目小僧ですが、右上は河童でしょうか?それにしては頭にお皿がないのが頷けませんが…
どれも、なにかユーモラスな感じで、私は幽霊よりも妖怪変化が好きです。

道標にご注意

2005-09-20 11:05:55 | 山日記
昨日の山日記に書いた「義経道から…」は間違いでした。

阪神高速北神戸線を箕谷で降り、県道85号を走ってつくはら湖を示す道標に従って左折。
すぐ右に駐車場があったので車を入れました。
管理人がいないので、道を隔てた自然休暇村管理センターの食堂で聞くと「あの駐車場は向かいの地主のもので、ウチは関係ない」とのこと。
丹生山への登山口を聞くと「知らない」とのことなので、100m足らず先のサイクリングセンターへ向かいした。ところがここは「レンタサイクル」の人専用の駐車場でハイキング客お断りです。


やむなく引き返す途中、この立派な標識を見つけました。


地主さんに駐車料金を支払って歩き出し、迷わず道標に従って進んだのですが…
いったん国道に出てから、丹生山を示す道標で広い林道に入ります。
今朝になってガイドブックや他の方のサイトを見るとどうもおかしい。
GPSのトラックを見てやっと誤りに気付きました。


実は駐車場のポイント(青字、自分が入れた)はサイクリングセンターの
駐車場。実際に車を入れたのは左の赤線の始点。
道標1が上の写真。そこから黄色の線を辿って道標2から林道(下の写真)を登って地図右上の表参道に合流していました。



本当の義経道はやはりサイクリングセンターの横から始まる(終わる?)ようです。歩き始めから道間違い、しかもGPSを見もしないで道標に頼るなど、リーダーとして恥ずかしいことでした。

ところで降りてくると、お寺の前、サイクリングセンターから駐車場にかけて、ずらりと違法駐車の列。しっかりと反則輪っかをつけられていました。
皆さん、道標と駐車違反にはくれぐれも注意しましょう。