ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

ネパールの旅-番外編

2009-09-22 09:22:49 | 旅の想い出


スワヤンブナートの仏塔に描かれている「智慧の目」です。
タメルの Pilgrims Book House 奥にある民芸品コーナーで求めました。



お土産用のマニ石(スワヤンブナート参道の露店で)



上のマニ石の裏面にも「智慧の目」



マニ車。パタンの古美術品店で買いました。
中に経文を書いた紙片が入っていて重石はヤクの骨。



この金剛杵は、完全なミニチュアです。

ネパールの旅(9) - swayambhunath 1

2009-09-21 09:22:37 | 旅の想い出


カトマンドゥの中心部から西に3㎞ほど離れた小高い丘の上に、仏の智慧の目
を描いた白いストウーパが立っています。
通称「目玉寺」と呼ばれる古い歴史を持つ寺院・スワヤンブナートです。

かって今のカトマンドゥ盆地は大きな湖でした。ある日、湖の中の島に咲く
蓮花から大日如来が姿を現しました。その頃、文殊菩薩は中国五台山から
チベット経由でインドに帰る途中でしたが、この奇瑞を知ってカトマンドゥを
訪れます。そして土地の人が湖の大蛇に苦しめられていることを知り、山を
切り開いて湖と共に大蛇を葬りました。その湖が今のカトマンドゥ盆地で、
丘となって残った島に文殊菩薩が大日如来を祀ったところがスワヤンブナート
という伝説があります。



はじめてこの寺を訪ねた1997年3月、私たちは初めての町を地図を頼りに
歩いて行きました。ヴィシュヌマティ川を渡ると、次第に民家が少なくなり、
緩い傾斜の坂道を登っていくと緑の森が多くなります。ようやく辿り着いた
のは別のお寺(僧坊?)でした。
埃まみれになって、やっとこの美しい装飾のゲート前に出ました。



門をくぐると美しいマニ石を埋め込んだメンダンがあります。



長い長い石段の途中には、猿と乞食と物売りがずらりと並んでいました。
これは、かなり登って乞食がまとわりつかなくなってから撮った写真です。
今では、乞食の数は寺院でも市内でもずっと少なくなっているようですが、
このときは大変な数で♀ペンは「一生分のお乞食さんを見た」といいました。



階段を登り切ってストーパの下に来ると、正面にこのドルジェ(金剛杵)が
置かれています。日本の密教でもお馴染みの法具で、煩悩を打ち砕く雷を発
すると言われています。



塔の下を左回りに歩く(聖なる場所を歩くときの作法でコルラといいます)と、
マニ車が並んでいます。
一度回せばお経を一巻読んだのと同じ功徳があると言われます。



このお寺は「モンキー・テンプル」とも言われるだけに、非常にサルの多い
寺です。
この写真で彫刻のように見えるのは、お供物を狙っている本物のサルです。



帰りはさすがに歩く気力がなく、テンプー(オートリキシャ)に乗りました。
70ルピーというのを50ルピーに値切りましたが、見ていたこのチビちゃんが
「まだ高い30だ」と叫んでくれて、結局、タメルまで30ルピー(約50円)でした。

ネパールの旅(8)-カトマンドゥ散歩 <ダルバール広場4>

2009-09-20 08:20:58 | 旅の想い出


旧王宮の西南隅、シヴァ寺院南のナラヤン寺院の前に立つガルーダ像
ガルーダはヒンドゥー語ではガルダ。ヴィシュナ神の乗物とされ、日本に
入っては天部二十八部衆のカルラとして知られています。



カスタ・マンダプ寺院
一本の大木から作られたと信じられ、この名が変化してカトマンドゥになった
と言われています。



ネパールで最も古い建物の一つで、かっては巡礼宿だったそうです。



このお寺の回りには野菜を売る店が並んでいます。



すぐ近くのカビントラプー寺院
広場への西入口にあり、この前にもチェックポイント(入場券売り場)が
あります。



この辺りにも小さい祠やお堂があります。
いつもは閉まっていますが、ダサインで開いていた(?)お堂。



カスタ・マンダプから真っ直ぐ東に歩くと、先ほどのパサンタプル広場に出ます。
右の建物は「クマリの館」です。
クマリは館に住む美しい少女で、ネパールの守護神・タレジュが宿る生神様と
して育てられ、9月のインドラ・ジャトラ大祭では山車に乗ってカトマンドゥ
市内を巡行します。



再び王宮南側のパサンタプル広場に出て、東に歩きます。
この少し先にもチェックポイントができています。



チェックポイントからは New Road と呼ばれる通りになり、電気器具などを
売る商店や銀行が並び、ホテルやレストランもある目抜き通りになります。
ここは中程のロータリーで、何時の時代かの王様の銅像が立っています。
北へ行けばインドラ・チョークにでます。



そのまま進めばダルバール広場から700mほど、ラトナ・パークの前で
カンティ・パト(王宮前から南へ延びる大通り)にでます。
北に進めばすぐ、このシリーズ(カトマンドゥ散歩)の最初にご紹介した
ラーニ・ポカリです。

**これで市内の散歩をひとまず終えて、次はヒマラヤ地方最古と言われる
仏教寺院・スワヤンブナートを訪ねます**

ネパールの旅 (7)- カトマンドゥ散歩<ダルバール広場3>

2009-09-19 14:01:50 | 旅の想い出


ダルバール広場です。
この写真は1997年3月の平日の朝で、まだ人の姿もまばらです。



2006年10月のダサインの日。大勢の人々が行き交って賑やかです。
左がシヴァ寺院。前の白い塔はシカラといい、ヒンドゥー教のシヴァ
神信仰を表すものです。



シヴァ寺院はダルバール広場で一番高い建物です。
建築様式に仏教とヒンドゥー教の融合が見られると言われます。
一般にネパール北部はチベット仏教の、南部はインドのヒンドゥー教の勢力
が強いようですが、カトマンドゥでは二つの宗教が人々の心の中で自然に
溶け込んでいるように思います。


シヴァはヒンドゥー教の3最高神の一柱。創造神ブラフマー、維持神ヴィシュヌ
に対して破壊を司る神様です。世界の寿命が尽きた時、世界を破壊して次の世界
創造に備える役目をしているそうです(wikipediaによる)。
シヴァ寺院の高い基壇には、いつも地元の人が座り込んでいます。私たちも
上に登って辺りの景色を眺めて見ましょう。



正面はシヴァ・パールヴァティー寺院、右手の森のあるところはタレジュ寺院
です。



シヴァ・パールヴァティー寺院。
パールヴァティーはシヴァ神のお妃の神様、二人の間の子どもがゾウの顔をした
金運と幸福を授けるガネーシャです。



いつも仲良く寄り添って、この窓から人間界の営みを見守っておられます。



ネパールの旅(6) -カトマンドゥ散歩<ダルバール広場2>

2009-09-18 08:35:00 | 旅の想い出


ハヌマン・ドガの入口・ハヌマン門です。
この赤い布をかぶせられた猿の神様・ハヌマンの像があるのでハヌマン・ドガ
と呼ばれますが、一般に王宮や周辺も含めてこう言っています。



別の年の写真です。本物のサルが登場しました!



入場券を買って、衛兵が立つ門を入ります。



ナサル・チョーク(中庭)の北側には、五重の屋根をもつ円形のパンチャ・
ムクヒ・ハヌマン寺院が建っています。



広場南側のパサンタパル・ダルバールの塔には登ることができます。
最上階からの眺めです。右下にタルジュ寺院が見下ろせます。
晴れていると、白銀のランタンヒマールも眺められる筈です。



塔から外のパサンタパル広場を見下ろしたところ。
観光客目当ての、露店のお土産屋さんが並んでいます。



外へ出て、王宮南側のパサンタパル広場から見たパサンタパル・ダルバール



その左(西側)の西欧風の白い建物は19世紀の王様が立てたものですが、
辺りの風景にはちょっとそぐわない感じです。
この近代的なファサードの左が、狭い意味でのダルバール・スクェアです。

ネパールの旅(5)-カトマンドゥ散歩 <ダルバール広場1>

2009-09-16 11:57:06 | 旅の想い出
「ダルバール」はネパール語で「宮廷」の意味です。
ネワール族の三つの王朝が、ここに王宮を置き、カトマンズ王国の中心地となっていました。
ここには大小20に及ぶ寺院が建ちならび、独特の雰囲気を醸し出しています。



インドラチョークから歩いてくると、この地図の右上からダルバール広場に入ります。



以前は誰でも自由に入れたこの広場ですが、2003年には有料になっていました。
なお、今年(2009年)2月からはRS.300(ルピー) に値上げされています。
現地の人は無料で、観光客は入口でこのティケットを買って入場します。



まず目に入るのはこの光景です。こちら側の入口付近には小さな堂塔が多く、
凄い数のハトが群れています。
奥に見える高い塔のあるところは、王様一族の守護神を祀るタレジュ寺院です。



上は1997年、これは2006年の光景です。



タレジュ寺院入口のゲート。
庶民が入れるのは、年に一度のダサイン(10月の10日間)の期間に限られます。
2006年はちょうどこの期間に行ったので、大勢の人が行列を作っていました。



王族の守護神は、この高さ36.6mの堂塔に祀られています。



ダサインで大勢の人が塔に登っているのが見えます。



タレジュ寺院に入る道の角に石作りの神像が立っています。
シヴァ神の化身の一つ、カーラ・バイラーヴです。



一見、漫画ティックで可愛い感じですが、なかなかどうして。
右手は刀を振り上げ、左手には人間の生首を提げています。さらに
額にある三つ目の眼から殺人光線を発射する恐怖の神様です。
生け贄に羊などを捧げますが、代わりに大きな幸せを頂けるとか…。
お祈りする人の姿が絶えません。



すぐ次の辻から東を見たところ。突き当たり正面がハヌマン・ドガ(旧王宮)です。
赤いハヌマンが小さく見えています。

ネパールの旅(4) -カトマンドゥ散歩<インドラチョーク>

2009-09-15 09:07:28 | 旅の想い出
*しばらく、途切れていた「ネパールの旅」を再開します。
ちなみに、これまではネパール入国から、ホテルの様子、そして
カトマンドゥの町をタメル、アサンと歩いてきたところでした。*

アサンから西南へ旧王宮に向かって歩きます。
道の両側には、先ほどの道より更に賑やかな商店街が続きます。



雑貨や衣類、食料品など近くに住む人の日用品を売る店が多いのですが、
観光客目当ての土産物屋さんも多くなります。



そんな雑踏の中に、こんな美しい寺院があります。
マチェンドラナート寺院です。



カトマンドゥ盆地に豊かな収穫をもたらす慈雨の神として、人々の崇敬を
集め、終日お詣りする人が絶えません。



また建築物としても素晴らしく、精緻を極める彫刻はいつまでも見飽きません。



次に辻が集まるところがインドラ・チョークです。
両側には道にまで商品をはみ出させたいろんな店がぎっしりと並び、その狭い
道に年齢も服装もさまざまな人々がひしめきあい、更にその中を掻き分ける
ようにバイクやリキシャが通ります。
騒がしく、雑然としていてアサンに劣らずカトマンドゥらしい場所です。



これは2003年の写真です。一つ上の1997年の様子とあまり変わっていません。
というより、中世のバザールがそのまま続いているようです。
頭の上に羽根飾りのように笛を拡げた笛売りが、一つ上の写真にも写っています。
探してみて下さい。



この雑駁としたインドラチョークの交差点にアカシュ・バイラーブ寺院が
建っています。
バルコニーのようなところの彫刻がユニークです。



2003年には美しくライトアップされていました。



タメル・チョークから約30分。
ここまで来ると、ダルバール広場はすぐそこです。
たくさんの仏閣がずらりと並んでいるのが見えます。
<次回は、いよいよカトマンドゥ最大の見所、ダルバール広場へご案内します>

タイのお土産

2009-09-14 21:18:41 | 旅の想い出


タイへはもう何度か行っていますので特にお土産もありませんが、私たちの
大好きなドライフルーツです。
右上のモンキーバナナは生干しの感じで、とても美味しいです。
右下はココナツ・キャンディー。




この可愛いゾウさんはお香のセットです。背中にお香を立てる穴があります。
右側の小さな容器はアロマのローソク。それぞれの色で違った香りです。