ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

むかしの遊び場(11.28)

2008-11-28 19:55:50 | Weblog
♀ペンが20数年ぶりに堺市の方違神社を訪ねました。(変愚院はお留守番)


子供のころ、家の近くでいつも遊び場にしていました。


鳥居をくぐって本殿にお参り…「よくここへお嫁さんを見に行ったなあ」と妹。


馬つなぎの松と新しくなった社務所


この常夜灯の上に登ってよく遊んだものです。
とても懐かしい思い出が蘇って、若返ったようなひと時でした。

待ち時間のつぶし方は?

2008-11-25 15:52:38 | 四方山話
今日(11月25日)は月に一度の眼科診療日で、大阪医療センターへ行きました。
今朝は一番の予約で殆ど待ち時間なしでしたが、時によると診察室に入るまでに長い時間がかかります。
読書していると、「いつ呼ばれるか」と気がかりで熱中できませんので、私はいつもこれを持って行きます。


ナンバープレイスとか数独とか呼ばれるクイズ。
しかも、こいつは100円ショップで買ったもので100問入り、1問あたり1円ですね。一番安あがりの暇つぶしです。

特に海外へ行くときには、空港での長い時間待ちに欠かせない、私の必携品になっています。

1999年11月24日

2008-11-23 11:19:51 | 過去の今日
変愚院夫婦にとって最高の到達標高度になるカラパタール5,545mに立った日です。


16日にルクラを発ち、高度順化を重ねながら9日目のこの日午前10時、エベレストを間近に仰ぐこのピークに登り着きました。


登りに要した時間3時間、「ああ、もうこれで登らなくていいんだな…」という感慨より浮かばないほど、ふたりとも疲労困憊していました。


一緒に旅してくれた山の後輩二人と、献身的な現地スタッフの支えがなければ到底登れなかったと思えるトレッキング・ピークでした。
 しかし、黒みがかった蒼い空の下に、ぐるりと並ぶ純白の神々の座。


笠雲を冠にした世界最高峰エベレスト。

そしてローチェ、アマダブラム、カンテガ、タムセルク、タウチェ・ピーク、トゥナ・ピーク…。


すぐ近くには水晶のように美しいプモリの姿…。ながい長い間の夢が実現した至福の時でした。


ばたばたと風にはためくタルチョ(五色旗)の音は、今も耳に残るようです。
頂上滞在はわずか30分。


下山も予定のロッジが満員で泊まれずに日が暮れ、月明かりの中を歩き続けて、その日の行動は12時間にもなりました。
長い苦しい一日でしたが、これまでの生涯で(おそらくこれからも)最高に素晴らしい一日でした。

今日は何の日?(11月22日)

2008-11-22 16:19:28 | 矢田だより
世間の通り相場では「いい夫婦の日」ですが…


変愚院家では♂の誕生日です。
今日も青空の下、矢田山歩きに出かけました。
鈴なりの柿の実を目当てにカラスが群れ騒いでいます。



矢田寺境内の紅葉も今が見頃です。


「誕生日は八ヶ岳で、ネパールで、パリで迎えたりしたが、今年は矢田山か…」と変愚院が愚痴っていますが、私はすぐ近くのこの自然林も大好きです。」


東明寺の小さな池を落ち葉が赤く染めています。
さあ、夜は頂き物のボージョレ・ヌーボーでも開けましょう。(♀ペン)

矢田の紅葉も見ごろに(11.20)

2008-11-20 21:31:15 | 矢田だより
今朝の奈良は氷点下1.3度。最近の冷え込みで一気に紅葉が進んだようです。


少し寒いですが素晴らしい快晴です。
矢田山展望台から見た一昨日登った信貴山(正面)と高安山。


こちらは「まほろば見晴らし所」からの、若草山、芳山、高円山方面です。


東明寺の紅葉は今が見頃です。


残念なことに今日はカメラを持たず、ケイタイでの撮影です。
しかもここで電池がなくなって、矢田寺の紅葉は撮れませんでした。

紅葉の信貴山から高安山へ (11.18)

2008-11-18 21:45:50 | 山日記
【コースタイム】門前P10:20…信貴山頂(空鉢堂)11:05~11:10…弁財天滝分岐11:15…高安山(二等三角点名・峰山)11:45~12:05(昼食)…高安城倉庫跡12:20~12:25…分岐12:43…弁財天の滝12:50~12:55…門前P13:10

家を出る頃は晴れていたのが、門前の駐車場へ入る頃から曇ってくる。最高の紅葉の背景に青空が見えないのが残念だ。


参道に入り「大寅子寅」を過ぎると、まず樹齢500年という「千手の公孫樹」の黄金色が目を引く。横の説明板によると「枝ぶりが千手観音の手に似ていて、日本では他に高千穂の岩戸神社にあるだけという珍しい巨木」である。


本堂にお参りして、赤い鳥居が立ち並ぶ参道を空鉢堂へ登る。昨日までの暖かさと打って変わり気温が低いので、汗かきの二人には歩きやすい。山頂の空鉢堂周辺に三角点はなく、


山名板はすぐ下の信貴山城跡につけられている。

奥の院への標識に従ってしばらく下り、山腹の道に入る。
薄暗い林の中で弁財天滝への道を分けて、少し抉れた急な登りになる。ここで単独行の人に会い、このあと高安山までに7人に出会った。案外人気のある道だ。
高安城倉庫跡への標識を過ぎ、間もなく信貴生駒スカイラインを横断する。
さらに登ると十三峠からの東海自然道に出会い、すぐ先で右の崩れた斜面を登る。サザンカの木が二本立つ笹原の先に落ち葉に埋もれた小広場があり、


二等三角点(点名・峰山487.4m)が埋まっていた。

周りを囲む木々の梢を風が鳴らしている。無展望だが、腰を下ろすと林が風の冷たさから守ってくれる。ヤッケを被って昼食をとった。

帰りに城倉庫跡に行ってみる。前に来た時は林の中に礎石だけが残る薄暗い広場だったが、


三号倉庫跡からは北東側が切り開かれて矢田丘陵や平群の町が望まれる明るい感じに変貌している。


分岐からは弁財天の滝への道標に従い下る。

細流沿いの急な石畳の道はジメジメして滑りやすく、神経を使う。広場に下り立って振り返ると、


心細い流れの滝の左に弁財天の社、手前には古びた小屋が二軒、すぐ下に殆ど崩れかけた二階建ての廃屋がある。賑わった時代もあったのかも知れないが、今はかなり寂れた感じがする。しかし新しい供物など散見されるので参詣者はあるようだ。

この先は平群町の水利施設がいくつか続いている。断食道場の建物が見えてくると、やがて車道に下り着いた。


山門に帰り、真っ赤な欄干の開運橋のたもとで焼き餅を買う。まだ時間が早いので、引き返して千手院と成福院にお参りする。さらに仁王門から千体地蔵仏と巡拝し、心行くまで紅葉を探勝して車に帰った。



戒長寺のお葉つきイチョウ

2008-11-16 09:40:31 | 四方山話
イチョウは一属一種で、しかも雌雄異株という珍しい植物です。



この戒長寺の木のように古くなると、気根を垂れさがらせるので「乳銀杏」などと呼ばれます。(葛城山麓の一言主神社では、御神木とされています)

風媒という方法で交配(雄花の花粉を風が雌花に運ぶ)して実をつけます。
実はご存知のギンナンですが、ときおり葉っぱに小さな実をつけたものが「お葉つきイチョウ」と呼ばれます。
勉強不足で詳しいことは知りませんが、シダの葉の裏の胞子のように、植物進化の過程を示す貴重なものとか…
イチョウの葉のうち、ごく一部にしか付かない珍しいもので天然記念物になっていることが多いようです。



これは7年前、♀ペンが戒長寺境内で拾って住職に断った上で持ち帰った当時の写真です。
大黒さん(住職の奥さん)のお話のように、ここ二、三年は滅多に見られなくなり、寺でもアルコール漬けにして本堂前に展示しています。