ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

犬鳴山の義犬

2020-07-15 16:19:10 | 私の動物記

犬鳴山の義犬

大阪泉佐野市にある犬鳴山は燈明ヶ岳(標高558m)周辺の低山の総称ですが、緑の森林や七つの滝など豊かな自然に恵まれ大阪ではよく知られた山の一つです。
 面白いのは犬鳴山の読み方で、「いぬなきさん」に行くといえば犬鳴川沿いの参道を七宝瀧寺へお詣りすることで、これはお寺の山号である「いぬなきさん」に由来しています。一方下流にある犬鳴温泉郷では「いぬなきやま」と呼んでいます。


 

参道を登っていくと「義犬の墓」と山名の由来を記した板があります。そのまま引用しますと…
『宇多天皇寛平二年三月十五日(一〇八〇年前)紀伊の国の猟夫 当山の行場である蛇腹附近に鹿を追ったとき、樹間に大蛇あり、猟夫を呑まんとす。猟夫その由を知らず。愛犬しきりに鳴いて猟を遮(さえ)ぎぬ。猟夫怒りて愛犬を切る。愛犬の首飛んで大蛇に噛みつき共に斃(たお)る。猟夫我が命を守りし義犬を弔わんが為に剃髪して、庵を結んで余生をおくりたりと。そのこと朝聞に達し、一条山改め犬鳴山の勅号を賜わった』



コメントを投稿