ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

今日の大和民俗公園(3月30日)

2010-03-30 13:20:31 | 矢田だより
晴れたり曇ったり、はては雪が舞ったりの気まぐれな昨日のお天気から一転、
気温はまだ低いものの、青空が広がり気持ちのいい朝になりました。



我が町のサクラも三分咲きになりました。



♀ペンを駅に送ったあと公園へ…駐車場のサクラも大分開きました。



公園に入ると、あちこちで美しい桜に出会います。



展望休憩所から見た矢田山



吉野集落・前坊家下のシダレザクラも咲き始めました。このサクラが満開になると、
いよいよ待ちかねた本格的な春の訪れです。

サクラ咲く大和郡山城址(3月29日)

2010-03-29 18:16:00 | 矢田だより


大和郡山城址はサクラの名所として知られ、1990(平成2年)には日本桜の会選定の
「日本さくら名所100選」に、奈良では吉野山、奈良公園とともに選ばれています。
大納言秀長が姫路から郡山へ入部の時に、多武峰談山神社の堂宇とともに多武峰の
桜も城内に移したのが始まりとされています。
その後、柳沢吉里が増補植し「御殿桜」として藩士・町民から親しまれてきました。
明治の廃城後も増補植がつづき最近では2005年(平成17年)に補植されています。



毎年行われる「お城まつり」も今年で50回。
26日から4月日までで、休日を中心に様々な行事が行われます。



昨日は凄い人出になるので敬遠。今日、リハビリを兼ねて家から歩いていきました。
写真は昨日の行事のひとつ「白狐お渡り」です。(2007.04.01撮影)



ウイークデイでも遠くかららしい人も含めて結構賑い、人出を見越して屋台も
ずらりと並んでいます。



柳沢神社の前に金魚の水槽が並んでいます。昨日はここで金魚品評会が行われ
ました。



この上が天守台跡ですが、この時期には登れません。この時期は数珠がぐるりと
石垣を取り囲んでいるからです。その長さは長さ162m、直径15cmの数珠は全部で
1080個になります。



この石垣の中には、築城のために使われたたくさんの石仏や墓石が埋まっている
ので、その霊を慰めるために「数珠くり法要」が行われます(今年は4月4日)。
写真は、その中でも有名な「逆さ地蔵」(2009.11.26撮影)



お濠に影を落とすシダレ桜は満開でした。



お土産に草餅と桜餅、それにこのCDを買いました。
御所在住の演歌歌手・山口智世(さとよ)さんのご当地ソング。「ひとり大和路」
と「ふるさと大和郡山」です。

富雄川沿い遊歩道(3月28日)

2010-03-28 13:18:17 | 矢田だより


今日は小泉の方へ散歩しました。写真右手に富雄川が流れるこの道は、法隆寺と
奈良公園を結ぶ広域自転車道路の一部になっています。
サクラ並木の下で摘み草をする女性たちや…



ランニングをする人…サイクリングのグループや、犬の散歩をさせている人など
大勢の人と行き交います。



足元には春の草花がたくさん咲いています。



淡い瑠璃色のハナニラ



つる性の植物ですが、なんという名前の花でしょう?
薄日が射し風の穏やかな日曜日の散歩でした。

雨上がりの奈良へ(3月26日)

2010-03-27 09:51:31 | 旅日記
25日から娘と孫が帰国中ですが、今回はタイの某市長令嬢と秘書嬢ら6人の女性たちの
ガイド兼通訳で来日しているので、観光案内を済ませた後の里帰りになります。

26日、3日続いた雨が上がりました。
しかし、ようやく太陽が顔を見せたと思うと、また雲に隠れて雨が降り出し風も吹く
気まぐれな天気でした。
今日は御一行様が奈良へ来るついでに、私たちに挨拶しに来るというので慌ててこちら
から奈良へ行くことにしました。



時間待ちの間に登大路に面した氷室神社へ行きました。
奈良時代には各地に氷室がありましたが、厳寒期に春日氷室で結氷させたものを、翌年に
平城京へ献氷する習わしがあり、その年の氷の状態で農作に重要な夏の天候を占ったとも
伝えられています。その氷の神様を祀った古い神社です。



ここのシダレザクラは奈良で一番早く開花すると言われています。



生憎また雨が降り出して、花の下の狛犬も恨めしそうです。



興福寺五重塔の下で娘やタイの女性たちと落ち合って東大寺へ。
変愚院が女性たちを大仏殿へ案内することになりました。
簡単な英語は話せる人が多いのですが、細かい話はできないので孫が通訳です。



初めて会ったタイの若い女性に「カッコイイ!」と言われて気を良くした変愚院は
下手な英語でツアーリーダーを務め、大仏殿のチケットを6人にプレゼントしました。
彼女らは大仏さんの前で合掌して長い祈りを捧げ、「大仏の鼻の穴と同じサイズ」
と聞くと一人が代表して柱の穴を潜りました。
登大路の和風レストランで「ゼンザイ」などを食べて貰って別れましたが、みんな
たいへん喜んでくれて、一人づつ手を合わせて「コップーンカー」とお礼を言って、
手を振りながら大阪のホテルへ帰って行きました。

明日は京都、そのあと白川郷から東京と観光旅行を続けるそうで孫たちが変愚院家に
辿りつくのは月が変わってからになりそうです。

大和民俗公園の民家群(6)

2010-03-26 09:13:51 | 矢田だより
「宇陀・東山」集落 (続き)



旧岩本家
旧宇陀郡室生村黒岩で庄屋を務めた大きな農家です。







岩本家内部。奥の土間から「勝手の間」、「奥の間」を見たところ。
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旧松井家
旧宇陀郡室生村上笠間にあった農家ですが、代官の子孫の家柄と伝えられています。
この村を通る笠間越えといわれる伊勢街道を見降ろす高台に建っていました。
解体中に文政13年(1830)の棟札が発見されたことから、その当時の建築と推定
される間口5間、奥行き4間、入母屋造り茅葺の古い屋敷です。



入り口を入ると土間で、右手に馬屋(牛小屋)、その奥にカマドがあります。
左手は四つの居室、手前は「口の間」、「奥の間」には押し入れと、床の間が
あります。



カマドの前から見た居室。
台所にあたる「ひろしき」とその奥の「中の間」、さらに奥の「納戸」です。

大和民俗公園の民家群(5)

2010-03-25 09:33:27 | 矢田だより


次は「宇陀・東山」集落をご案内します。



宇陀は奈良県北東部で古くは阿騎野(あきの)と呼ばれ、柿本人麻呂が万葉歌で知られる
ところです。現在は宇陀市榛原がその中心になっています。
東山は奈良盆地から東に見える標高500m前後の大和高原一帯をさし、その裾野にあたる
のが宇陀と言えます。



これはその山村の代表的な建築様式を残す旧八重川家住宅。
現在は名阪国道が走る、宇陀郡針から移築復元された19世紀の建物です。
外観は軒先まで茅葺の屋根を葺きおろしています。



軒下に掲げられた木製の「魔よけの矢」



入り口をくぐると土間の手前が厩、奥にカマドがあります。



居間は二室でこれが標準的な間取りだったようです。

大和民俗公園の民家群(4)

2010-03-24 16:07:44 | 矢田だより
*うっとうしい雨空が続いています。
今日はしばらくお休みしていた「古民家」シリーズを見て頂きます*

国中集落(続き)





旧萩原家は宿場町・桜井から南に半里、多武峯に通じる街道筋の下村にありました。
18世紀初めの建築とみられます。
入り口を入ると、広い土間の右手に中二階を持つ「うまや」があり、その奥が
「かまや」で、合わせると居室部分よりも広い面積を占めています。



萩原家も吉川家と同じ「四間造り」で、手前右が「店の間」、左の「座敷」には
仏壇が作られています。店の間の奥に、台所が見えます。



赤土(しゃくど)家は香芝市狐井に居住した農家で、楠一族の末裔と言われています。



この離れ座敷は18世紀初頭建築のもので、別の場所から狐井に移されたもののようです。
入母屋造りの屋根は茅葺で、周囲の庇は本瓦葺です。



八畳一間ですが「床(とこ)」、違い棚、出書院を設け、三方に濡れ縁を巡らせています。

松尾山へ(3月22日)

2010-03-22 16:31:55 | 矢田だより
昨日の強風と黄砂が収まり、快晴の振り替え休日になりました。
法隆寺CC(ゴルフ場)の下に車を置いて松尾山に向かいます。



スタート地点は昔の参道の「十五丁」。ゴルフ場を抜けると、こんな古い道標や



石仏をところどころに見ながら、緩急のある尾根道を登ります。



板絵の彫刻が美しい松尾寺の南門に着きました。



境内には早咲きのサクラの花。



本堂にお参りを済ませて…



三十塔横から行者回峰道を松尾山頂へ向かいます。



入り口の役行者さまに手を合わせて尾根道を歩き…



山頂(315.4m)に着きました。
三角点付近は雑木の枝や下草が切り開かれて、きれいに整備されていました。
帰りは迂回路を下り、北門から石段を登ってもう一度本堂にお参りして元の道
を帰りました。



真っ青な空の下、春の斑鳩の里は大勢のハイカーが行き交っていました。
正面の門と塔は法輪寺、街灯のすぐ左の山が松尾山で山頂に電波塔が見えています。

椿寿庵のツバキ(3月20日)

2010-03-20 15:27:50 | 花日記


めっきり暖かくなったお彼岸。椿寿庵へツバキを見に行きました。
大和郡山市池ノ内町にある個人のお宅ですが、鉢植えの椿を無料で見せて頂けます。



大きな二つのビニールハウスに約1000種類の花が栽培されています。
そのうちごく一部をご紹介しましょう。



かぎろい。上品なクリーム色



ヘロルドエルペイジ



ピンクダンス。どちらも欧米系?



王昭君。こちらは中国系?



月の輪。東大寺二月堂の修二会で使われる紙の椿にそっくりです。



覆輪春の台(うてな)





今日一番見たかった金茶花(キンチャカ)。咲く時期が短く、栽培も難しいそうです。



花弁の形が面白い「津川絞り」。お土産に頒けて頂きました。



水温む九頭上池にのんびりとカモたちが泳いでいました。正面は矢田丘陵・松尾山です。