ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

大和な雛まつり

2013-02-28 19:24:14 | 大和郡山歳時記

大和郡山旧市街地で「大和な雛まつり」が開かれています。
今年でまだ2回目と歴史は浅いのですが、町屋、商店、神社、寺院まで各所に飾られたお雛様は由緒あるものも多く、見応えがあります。


2月26日、春の日差しを浴びながら「お雛様巡り」を楽しみました。
まず昨年は非公開日で観られなかった「旧川本家」のお雛様を見るため洞泉寺町へ向かいます。この町は写真の突き当りにある洞泉寺の門前町でしたが今も細い縦格子の表窓がある家や、木造3階建てなど古い町並みが残っています。


このお家は今は駄菓子屋さんですが、 この町は古くからの「傾城町」、つまり遊郭のあったところで、近くの(東)岡町と奈良の木辻と並んで奈良の三大遊郭といわれました。


「士風に悪影響あり」と元和七年(1622 )頃にはいったんすべて取り払われましたが、その後の相次ぐ大火で元禄の頃に復活、昭和31年に売春防止法が指定されるまで遊客で賑わっていました。今日は格子越しにお雛様を見ます。


洞泉寺への途中で右に折れると大正13年建築の木造三階建ての「旧川本楼」があります。


往時を偲ばせる明り取り窓…よく「ハートの窓」と紹介されますが、本当は桃の形とボランティア・ガイドの方から伺いました。


空き家になっていたものを10年ほど前に大和郡山市が買い取り、補修を加え保存しています。


美しく飾られた玄関

玄関(右の出口側座敷)の七段飾り。


二階に上がると昔の面影を偲ばせる小部屋が並び、どの部屋にもお雛様が飾られています。


圧巻はなんといっても3階に続く階段に飾られた14段の雛飾り。八組のお雛様がずらりと並んでいます。


このお雛様はすべて市内の各家から不要になったお雛様を寄贈されたものです。




一階へ降りる階段の上のお雛様


吹き抜けの坪庭。他にも独特の珍しい建築様式が見られますが、今回はお雛様をご紹介するのを主眼にしていますので割愛しました。


ひなまつり-人形たちの宴

2013-02-27 17:51:02 | 矢田だより

来週は「桃の節句」。大和民俗博物館では季節展・「ひなまつり・人形たちの宴」が開かれています。
その様子をごく一部ですが、ご紹介します。


飛鳥雛。昭和初期の屏風飾りのお雛様です。


御殿飾りのお雛様(大正時代)


これも御殿造りですが、横幅が普通のお雛様の二倍以上ある変わった形式のお暇様です。


これも御殿造りですが1920年代のもの。最初の写真では左側に置かれていた男雛(お内裏様)が向かって右側に座っています。これは関西地方で古くから伝わる「京雛」の配置です。


江戸時代後期の「内裏雛」。お姫様の立派な髪飾りにご注目!


この「内裏雛」も古いもので、天保7年の作品です。


これも江戸時代の古いお雛様。
標準的な飾り方(五段、七段)では「随身」は上から四段目(内裏雛、三人官女、五人囃子の下)に置かれます。この人形は左大臣でお膳や菱台を挟んで向かって右側に飾られます。反対側には右大臣。左大臣の方が年寄りで右大臣は若者だそうです。


「人形たちの宴」だけに、大和に因んだ珍しい人形も展示されています。その一部をご紹介します。


武者人形。
央の戦姿の女性は神功皇后です。応神天皇の母君で新羅へ出兵しました(変愚院の頃の歴史では「三韓征伐」と習いました)。
左の赤ん坊を抱いているのは武内宿彌(タケノウチノスクネ)。非常な長命(280歳~360歳?)で、大和朝廷初期の5代の天皇に大臣として仕えたという伝説的な人物です。抱いているのは応神天皇。そして右の人物こそ…名もない旗持ちの雑兵だそうです。


吉野雛や木彫りの春日一刀彫、法華寺の守り犬と並んで、こんな人形も…奥吉野から大台山系にかけて出没する「一本ダタラ」という怪物です。12月20日(出現の特異日?)には伯母峰峠付近へ絶対に近づかないでください。

*例年この時期のBLOGでご紹介していますので、
出来るだけ重複しない写真をUPしました*


大和郡山 盆梅展 (2013.02.26)

2013-02-27 10:49:33 | 矢田だより

毎年この時期に開かれているわが町・大和郡山の「盆梅展」も今年で10回目を数えました。
会場は近鉄郡山すぐ近くの郡山城跡です。追手門の左が追手向櫓、青い旗の後の辺りに多門櫓があります。


追手門前に置かれた紅白のウメはまだちらほら咲き始めたばかりです。
門を入って左に行き、大きく右にカーブして
正面に見える柵沿いに右へ進むと、会場入口の多門櫓があります。


その間にも何本も梅の木がありますが、まだ咲き始めのものが多く、これはよく開いた方です。

多門櫓に入ると、丹精こめて育てられた大きな梅の鉢が並び、えも言えぬ芳香を放っています。

追手門上の会場風景です。

追手向櫓にかけて大きな鉢が並びます。
これはこの盆梅展の代表的な盆栽で、
樹齢400年といわれる古木「悠妃」
今年はまだ、ちらほら咲きでしたが一鉢に紅白のウメが見られます。

天井に届く大きさの「大納言」
郡山城主となった豊臣秀吉の弟・秀長は天正15年に大納言に任じられました。大和大納言と呼ばれ、
旗下の将兵だけでなく領民からも慕われたという温和で親しみやすい性格を見るような、風格のある古木です。


「順慶」
筒井城主、後に織田信長に命じられて郡山城の築城にあたった筒井順慶は、洞が峠の戦いで秀吉と光秀の戦を傍観していたことから「日和見主義者」の代名詞のように言われますが、実際は武将として、また文化人としても優れた人だったそうです。

「春燈」
春の宵の灯りに照らされた女性を見るような艶やかさ、なまめかしさを感じるのは変愚院だけでしょうか?
まだまだ多くの盆梅が会場を埋め尽くして、有名な「長浜の盆梅」にも負けない光景です。


ゆっくり観て回って会場を後にしました。外の庭に並ぶ梅の木も、間もなく見頃を迎えるでしょう。
盆梅展の会期は3月10日(日)までです。


そろそろ梅も見頃になりました(2013.02.24)

2013-02-25 09:51:43 | 今日の大和民俗公園

下の梅林はまだ蕾が多いですが…


上の陽当たりのよい林の方へ登ると…


一週間で大分咲き揃い…


素晴らしい香りを放っています。


ロウバイの黄色が青空に映えています。


サザンカもまだまだ元気で咲き続けています。


後に見える古民家・旧臼井家では


古いお雛様が展示されています。


博物館では季節展・「ひなまつり・人形たちの宴」が開かれています。その様子は後程、見て頂きます。


足元にご注意

2013-02-23 11:31:24 | 四方山話

先日、二上山へ行く途中でみた当麻町の下水の蓋。
ボタンの花と当麻寺の塔、そして二上山というデザインが見事です。


こちらは奈良市のもの。


わが町は当然、金魚です。


これは天理市の道標。


こちらは桜井市のもの。カラフルですね。


新しい訪問者(2013.02.20)

2013-02-20 17:40:47 | 我が家の歳時記

今日も寒いなあ。


「あれ?新しいお友達」「ジョウビタキくんという鳥だよ。遠い北の国から渡って来るんだって」


「ギターを抱いて?」「それはジョウさんや無くてアキラさんやろ…日活の。古いなあ」


「でも、ミカンやリンゴは食べないんやなあ」「ジョウくんは虫を食べるんだよ」



私たちのご馳走とは別で良かったね。

どうも二匹の間で、Myミカン(自分の分)を決めているようです。リンゴも食べますが、今日もムクドリに横ドリされてしまいました。