ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

いよいよ今年も…

2009-12-31 10:48:25 | 我が家の歳時記


いよいよ今年も、あと何時間かになりました。
しめ縄などのお飾りものやおせちなどの迎春準備を終えて、ホッとしています。



冷たい風の吹く大晦日ですが、初春を告げるロウバイやヒマラヤユキノシタの
花も開き始めました。



年越し蕎麦は、息子夫婦や孫たちと一緒に頂きます。
それでは皆さんどうぞよいお年をお迎えください。

デジブック 『葛城山の花』

2009-12-28 17:08:47 | Weblog


「2009年に山で出会った花(3)」をこんな形にしてみました。
画面中央にポインタを置いて「デジブックを見る」をクリックするか
左下のタイトルリンクをクリックして頂くと別のウィンドウが開きます。
少し時間がかかりますが画面が開くと、左隅のアイコンで拡大できます。
写真は今までより鮮明なはずなので、ぜひお試しください。

2009年の山で出会った花たち(2)

2009-12-28 11:30:54 | 花日記

5月15日 大和葛城山 ツツジ 

かって山麓から見て山火事と間違えた人が、消防署に通報したという伝説?
が残るほど山肌が真っ赤に染まります。


5月15日 金剛山(仁王杉付近) ヤマトグサ 

ヤマトグサ科ヤマトグサ属ヤマトグサ。世界に4種しかなく、もちろん日本
では1種だけしかありません。牧野富太郎によって日本で初めて植物に学名
「Theligonum japonicum Okubo et Makino」が付けられた、記念すべき花です。
だから大和草ではなくて日本(やまと)草。7ミリほどの雄花がカンザシの
ように風に揺れていました。


5月15日 金剛山(転法輪寺) ニリンソウ


5月15日 金剛山(転法輪寺) ユキザサ


5月15日 金剛山(国見城址)ウリハダカエデ


5月15日 金剛山(北尾根)ヤマブキソウ


5月22日 南信濃・霧訪山 オキナグサ
キリトウヤマ山頂の一角にオキナグサの大自生地がありました。残念ながら
花期を過ぎて殆どが毬果になっていました。これはたった一つ見つけた蕾です。


6月2日 二上山  シライトソウ


6月2日 二上山  ネジキ


6月2日 二上山  ササユリ


6月25日 観音峰  ジキタリス


6月25日 観音峰  ベニバナヤマシャクヤク

2009年の山で出会った花たち(1)

2009-12-27 20:21:38 | 花日記
今年もいろんな山で様々な花たちに出会いました。その一部をご覧に入れます。


4月7日 二上山 雌岳頂上にてヤマザクラとアセビの花。


4月7日 二上山 
岩屋峠への下り道から、葛城山をバックに淡い緑色のオオシマザクラ。


4月11日 大和葛城山 青崩道のショウジョウバカマ


4月11日 大和葛城山 自然観察路のカタクリ


4月19日 讃岐富士・大野山  天狗周回路でみたハルリンドウ


4月19日 大麻山  山頂近くのボタンザクラの並木道


5月1日 鈴鹿・油日岳  忍者岳への登りで見たイワカガミ


5月1日 鈴鹿・油日岳  イワウチワ


5月9日 大峰・大所山  登り道で見たエビネラン


5月9日 大峰・大所山 ヤマシャクヤク


5月9日 大峰・大所山 琵琶の滝近くのツクバネソウ 

2009年の山歩き(2)

2009-12-27 12:19:43 | 山日記
5月1日 鈴鹿・油日岳



鈴鹿山脈の南端部、甲賀・伊賀の県境に位置し標高693m。
甲賀・油日神社のご神体山です。山頂には岳明神の祠がありますが、
山名は「山頂に降臨した大明神が油の火のような大光明を発した」ことに
由来するといいます。

15年前(1994年)の晩秋、町内のハイキング同好会例会で北側の油日神社
から登り、三国岳まで往復したことがありますが、この日は三重県側の
南登山口である奥余野公園からゾロ峠へ登り、倉部山~三国岳~忍者岳~
油日岳と北へ縦走しました。

稜線は険しい岩稜のアップダウンもあり、変化に富んで面白い縦走コース
でした。山頂の岳明神の祠に手を合わせ、県境尾根を下りましたが、最初
から滑り落ちそうな急坂続き。一段落したところで左の三馬渓に下りる道
がありましたが、そのまま県境尾根を直進して支尾根を下り、20分ほど
ロスをして公園に下りました。
ちょうど春祭りの行われていた油日神社に参拝して帰りました。

5月9日 大峰・大所山



下多古谷の奥にそびえる大峰の前衛峰で、百合ヶ岳の別名がある山です。
変愚院は2004年の2月に登ったことがありますが、♀ペンは初めて。
ハチキンさんに誘ってもらって彼女のお友達、私たち二人の4人で登り
ました。下多古谷林道終点から1346m、三等三角点の山頂を目指します。
途中でエビネランやヤマシャクヤクを始め、たくさんの花に出会いました。
山頂でゆっくりしたあと、膝が悲鳴を上げるような植林帯の急坂を下って、
琵琶の滝を見たあと登山口に帰りました。

5月15日 葛城山から金剛山へ



年に何度も登る葛城山ですが、この時期はツツジ見物の人が多いのを敬遠しいて、
実に6年ぶりに訪ねました。

歩きなれた青崩からの天狗谷道を登っていくと、一か月前は可憐な花も今は
背丈が伸びて枯れ、変わり果てた姿になっていまいした。
頂上付近からツツジ園にかけては、登山者よりもロープウェイで登ってきた
観光客で大賑わい。毎日TVで「バンバンバン」という番組の生放送がある日で
スタッフがあちこちで準備していました。私たちもツツジを見ながら缶ビール
で乾杯。

真っ赤なツツジのトンネルを抜けて、ダイアモンドトレールを水越峠に下ると、
まだ正午で、急に金剛山へも登ることにしました。
カヤンボからダイトレを登っていくと、先ほどいた葛城山頂が赤く染まって
いるのが眺められました。仁王杉近くでヤマトグサ、山頂の葛木神社では
ヤエザクラ、行者堂横ではカイドウザクラ、ニリンソウとまさに花の競演。
急坂の北尾根を下り、久しぶりに二つの山を結ぶコースを歩きましたが、
二人とも至極快調で、たっぷり新緑と花を楽しめた満足の一日でした。

5月22日 南信・霧訪山



キリトウヤマ。この山の名は小林康彦の「日本百低山」(文春文庫版)で知り
ました。塩尻・辰野両市の境にある標高1305mの低山ですが、地元では展望の
良いことで知られています。短い時間で登れて展望もよいこの山へ、松本へ孫
の顔を見に行く途中で寄り道しました。

途中「かっとり城」という山城の跡を通り、かなりの急坂続きを1時間で山頂
に着きました。山名を記した柱の側面に「日本の中心地・分水嶺」と記されて
います。二等三角点を挟む形で展望図の入った方位盤と会地社(おうちしゃ)
の石の祠がありました。特筆すべきは山頂にオキナグサの自生地があったこと
です。残念ながら曇り空で、360度の大展望は無理でしたが、それでも、八ヶ岳
や美ヶ原はくっきりと、ぼんやりと立山や空木岳もも見えてまずまずでした。
ゆっくり景色を眺めながら食事するうち、空模様がいよいよ怪しくなってきた
ので、名残を惜しみながら山頂を後にしました。

6月2日 二上山



サッチャンと3人でササユリを見に行きました。竹ノ内峠を大阪側に下り、
万葉の森に車を置いてスタート。階段道を快調に鹿谷寺に登リましたが、
周辺のササユリは去年あれほど咲いていたの、ほとんど見当たりません
でした。
尾根を登って馬ノ背からまず雄岳の神社に参拝、雌岳で早めの弁当を食べて
岩屋から万葉の森に下りました。まだ正午でした。
ダイアモンドトレールで毎日登っているという人に教えて貰った場所に、僅か
数輪咲いていただけで、年々数が減っているのを淋しく思いました。

6月25日 観音峰



今年も大峰山系のこの山に花を見に登りました。今回もサッチャンと3人です。
家から2時間。登山口に駐車して、昨日の雨でまだ湿り気が残る山道に入り
ます。水平道と急坂の繰り返しで疲れも感じないままに、休憩舎のある平に
着きました。しばらくは暗い林の中の急なジグザグの階段道が続き、20分ほど
で明るく開けた展望台に出ました。
ザックを下ろして、何はともあれベニバナヤマシャクヤクに会いに。
少し花期には遅かったようで、咲き残った花も少なかったです。ジキタリス
の花も、去年より数が少ないように思いました。それでも次第に青空が
拡がって、この時期には珍しい大展望が楽しめました。
のんびりと景色を眺めながら、ゆっくりお弁当を食べるうちに「今日は頂上
へは登らずにここまでにしよう」ということで、下山にかかりました。

8月4日 葛城山



前日ようやく観測史上で番遅かったという近畿の梅雨明け宣言がありました。
久しぶりにトレーニングに葛城山へ行きました。先月、膝を痛めて以来どうも
調子が出ません。いつもの天狗谷道を登り、ちょうど2時間でカンカン照りの
山頂に着きました。人影も少なく、静かな山でした。
近頃は山で飲むのを自制しているのですが、今日の暑さにはたまらず、♀ペン
も賛成してツツジ園の上で乾杯。もうカワラナデシコが咲いていました。

8月7日 四阿山から根子岳へ



【四 阿 山】2354m。別称の吾妻山は上州側からの呼び名で、山頂に信州と
上州の二つの祠がある神の山である。信濃毎日「信州百山」によると昭和
40年代に山麓の菅平を中心に開発が進み、ロープウェイをかける計画も
あったという。
【根 子 岳】2207m。もともと一体の四阿山とともに、四阿火山の外輪山の
一つ。四阿山は深田百名山で有名だが、こちらは田中澄江の「花の百名山」
で知られる。

この二つの山へ登ろうと、まず菅平牧場から四阿山を目指しました。前夜
からの雨は、まだすっかり止まず、鉛色の空から時折ポツポツ落ちてきます。
途中、美しい花たちに慰められながら、小四阿、中四阿と順調に登って稜線
のT字路に出ました。ここから700mで四阿山です。

岩が積み重なって城塞のような山頂には、何人か人が休んでいました。殆ど
の人は、この天候で縦走は諦めたようですが、私たちは予定通り根子岳へ。
T字路からの急な下りで本降りとなり、大すき間と呼ばれる鞍部の草原では
色とりどりの花が雨に霞んでいました。ここから火口壁の上らしい岩稜帯を
登り返して根子岳へ。

頂上は火山らしい砂礫帯で大小の岩塊が転がっていて、宝永山の頂上に似て
いると♀ペンがいいました。写真を取っただけで、雨の中を下りました。
川のようになった道を、ときどき足を滑らせながら牧場に着きましたが、
車を動かせないほどの土砂降りの豪雨になって、しばらく車の中で待機する
ほどの悪天でした。

百名山と花の山に登り、たくさんの花達に出会えました。悪天候で休憩も
少なかったのに、二人ともそれほど疲れも感じずに計画通りに歩き通せて、
まだまだやれると自信を持たせてくれた山行でした。
(しかし結局はヒザを悪化させて、それ以後、山行きから遠ざかる羽目に
なっています。)

2009年の山歩き (1)

2009-12-26 10:35:58 | 山日記
今年もあと僅か…二人で歩いた山を振り返ってみます。
変愚院が秋からヒザを痛めたので、いつもの年よりも山行の数は少く
なりました。(矢田丘陵周辺は除外しています)
(詳しくはそれぞれの山行からリンクしているHPをご覧ください)

1月20日 伊勢・朝熊ヶ岳



伊勢志摩国境に位置する朝熊ヶ岳(555m)は神宮の鬼門鎮守、また死者の
鎮魂の場とされた信仰の山です。
「伊勢に参らば朝熊をかけよ、朝熊かけねば片参り」と言われ、低山ながら
日本名山図会にも描かれています。

私たちも、これまでの片参りを反省して?お伊勢参りのあと登りました。
伊勢志摩スカイラインの金剛証寺からススキの枯野に石塔の並ぶ経塚群を
へて、最高地点の経ヶ峰に登りました。
ここには八大竜王社があり、広場の反対側には電波塔が立っています。
ベンチに腰かけて伊勢湾を見降ろして一服し、ここから西650mにある
一等三角点まで往復しましたが、林の中の見通しのない殺風景な所でした。
しかし、途中の朝熊峠からは二見ヶ浦や五十鈴川の河口付近の展望が美しく、
印象に残りました。

1月27日 丹波・牛松山



京都府亀岡市保津町にあり、標高は636mですが丹波富士とも呼ばれる
美しい姿の山です。
古くは石松ヶ岳と呼ばれていましたが、雨乞いのために牛を生贄にしたこと
から牛祭り山となり、転訛して牛松山になったといわれています。

写真のように保津川下りの舟が並ぶ川を渡り、北保津にある福性寺の登山口
から、整備された十八町の丁石道を登りました。
道は最初と最後が急登ですが、途中は気持ちの良い尾根道で、ところどころ
では展望が開けて北摂の山々などが望め、疲れもなく山頂下の金毘羅神社に
着きました。

山頂はその少し上で、ここからは愛宕山から続く山稜が見えます。
三角点は下り道に入ってすぐの、ちょっと離れた場所にありました。下りは
急坂続きでヒザが笑うほどですが、ぐんぐん高度を下げて愛宕神社に着き
ました。参詣後、山麓の道を歩いて駐車場に帰りました。

2月12日 泉南・四石山



大阪府泉南市と和歌山県岩出町にまたがる384m、二等三角点を持つ山。
何年か前に東側の梅の名所・金熊寺から登ったことがあります。
今回は西側の山中渓りました。予想通り、距離は短かかったですが、
厳しいアップダウンで登り甲斐がありました。
山頂は山名板が多く人気の高さを偲ばせましたが、この日は私たち二人で
貸し切りでした。
しかし展望は黄砂に妨げられて、僅かに関西空港の方がぼんやり見えただけ。
諦めて元の道を下り、山中渓駅周辺の石畳の残る紀州街道を散策しました。

4月7日 二上山



道の駅「ふたかみパーク当麻」のい車を置いて、二上神社へ。
快晴の空の下を雄岳へ登り、馬ノ背から雌岳へ登り返しました。
山頂はサクラが満開で、アセビの白い花も咲いていました。
正面に金剛桜の枝越しに葛城山を見ながら岩屋峠に下り、裕泉寺から傘堂
経由で道の駅に帰りました。
途中の道でも、あちこちで花見ができて満足した半日の山歩きでした。

4月16日 大和葛城山



ショウジョウバカマを見に行こうとサッチャンを誘って、3人でいつもの
青崩道を登りました。
道は整備されて歩きやすくなり、鎖場の鎖もピカピカの新しいものに取り
代えられていました。
お目当てのショウジョウバカマはまだ背が低く、蕾のものも多かったのですが、
まだ早いと思っていたカタクリがもう花盛りでした。
山頂でゆっくり缶ビールを飲み、自然観察路からダイトレへとカタクリの
花を楽しみながら歩きました。

4月19日 讃岐・飯野山



讃岐平野の中央部にあり丸亀・坂出両市にまたがる山です。
茶碗を伏せたような円錐形の美しい山容で讃岐富士と呼ばれ、香川の誇る
低名山です。標高421.9m。
四国に渡るたびに秀麗な姿を見て、いつかは登りたいと願っていた山で
したが、やっとその機会を得て伊勢神社から登りました。
三合目からは直登道を分れて、鉢巻き状に登る山腹道を途中の移り行く展望
を楽しみながら登り、45分で薬師堂や昭和天皇歌碑、新百名山記念碑などの
たつ山頂広場に着きました。
天狗周回路という点在する巨石群を縫う道を歩いて山頂に帰り、帰りは
直登道を下りました。

4月19日 讃岐・大麻山



おおさやま。中腹に金刀比羅宮が建つ象頭山の最高点です。
飯野山を下りて琴平へ移動。宿に車を預けて登りました。善男善女で賑わう
長い石段は本宮までに785段あります。ここから改修中の奥の院へは、ぐっと
人が減り、さらに583の石段。奥の院のすぐ下がやっと大麻山の登山口に
なります。
いったん下って讃岐平野を見降ろす「葵の滝」の分岐から登りになり、
竜王社から象頭山と大麻山を結ぶ稜線にでました。ここからTV中継塔の
横に616.3mの三角点が埋まる山頂近くまでは、ボタンザクラの素晴らしい
並木道です。
私たちのザック姿に「金比羅さんから歩いて!」と驚いた人がいましたが、
殆どの人は南側の琴平、北の善通寺から車で登って花見にくる様です。
同じ道を下って夕暮れの金毘羅さんに参拝して、宿に帰りました。

これもミタラシ?

2009-12-25 12:11:10 | Weblog
♀ペンが買ってきた大阪・千鳥屋のお菓子です。



普通、ミタラシといえば後に「ダンゴ」と続き、串に刺したダンゴに甘辛いタレ
をつけたものですが、これは一口で食べる大きさの餅の中にタレが入った珍しい
ミタラシです。



左は同じ店の、来年の干支「寅」にちなんだ縁起物のお菓子(玉子せんべい)。
ちなみに千鳥屋は370年前の寛永七年創業の大阪の老舗で、「千鳥饅頭」はじめ
いろいろなお菓子を製造販売しています。