ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

博士の愛したタイガース

2006-02-28 13:33:47 | 読書日記
正しい題名はもちろん「…数式」です。

「純文学」なので敬遠していたのですが、前に低徘仲間の
Tさんが「タイガースファン必読」と書いていたのを思い出して
今頃になってやっと、この第1回本屋大賞受賞作を読みました。

読み終えて、80分しか記憶が続かない博士と家政婦&その息子・
ルートとの「奇跡の愛の物語」にホロリとさせられました。
しかし、それ以上に博士とルートの阪神ファンぶりの場面描写が
嬉しかったです。



3人で球場(おそらくは倉敷球場)へ対広島線を見に行くとネット
にしがみついて「亀山」と絶叫を続ける男、そして新庄、和田、辻、
中込、パチョレック…懐かしい選手たちが次々と登場します。
そう小説の舞台は1992年なのです。

そして博士が愛したタイガースは、彼が記憶を失った1975年。
江夏豊を心から愛し、最後はIDカードのように江夏の野球カード
をクリアケースに入れて首から吊す博士…。

「縦縞のユニフォームの肩越しに背番号が見える。完全数、28」
思わずジーンときた、素晴らしい結末の小説でした。

阪神タイガース、好発進!(2月 26日)

2006-02-26 17:43:15 | 四方山話
雨です。こんな日はTVの前でスポーツ観戦です。
どうせ中止だろうと思っていた高知での対オリックス戦。
チャンネルを回すとやっているじゃアーリマセンカ。
能見が好投して4回を無失点。打つ方では今日は藤本が
3安打と強烈にアピール。町田、浅井、林のHR競演で
11-4の快勝!!

昨日は江草が好投、関本が4安打でオープン戦開幕を飾り、
今年のタイガースはベテランと若手の力が噛み合って実に
楽しみです。

中継が途中で時間切れになったので、ラグビー日本選手権
決勝に切り替えました。この時点で3点のビハインドを追う
東芝府中がPGで同点にして、ついに6-6のままNECに引き分け。

そういえば両者優勝は2001年の神戸製鋼とサントリー以来。
あの頃の神戸製鋼は強かったなあ…。



春の光 (2月25日)

2006-02-25 19:51:11 | 矢田だより
4月下旬なみという暖かい一日でした。久しぶりに二人で
矢田丘陵を歩いてきました。

暖かい日差しを浴びて、お父さんウシとお母さんウシは仲良く
お話ししています。子ウシたちものんびりと遊んでいます。



矢田山ではハイキングを楽しむたくさんの人に出会いました。
三角点に登り、まほろば展望台でシェルパ・ティーを飲んで
下り、帰りに民俗公園の梅林に寄りました。
例年より開花が遅れていて、まだこのようにツボミの木が
多い中に…



チラホラと美しい花を咲かせている木がありました。矢田に
本当の春が来るのももうすぐです。



セツブンソウ (2月24日)

2006-02-24 17:57:44 | 花日記
たぬきさんに教えて貰ったと、低徘仲間のたらちゃんが
美しいセツブンソウの写真を見せてくれたので、私たち
もこの早春の花を見たいと思いながら一週間…。



雨が多い週でしたが、やっと青空が顔を見せたので丹波路
に向かいました。青垣町山垣というところがこの花の自生地
で、お墓の土手に見事な群落が早春の太陽を浴びています。




篠山の追入にもセツブンソウや春の山野草が咲くと、これも
「たぬきさん」に教えて頂いたので、帰りに寄りました。
写真の追手神社の鳥居をくぐった右手とその奥で、春になる
とセリバオウレンなどの花が咲くそうですが、今は枯葉と
ギンナンが地面を埋め尽くしていました。



少し歩いたところにもセツブンソウの自生地があります。
お聞きしていた通り、ここでは、まだツボミでした。



ここには、アズマイチゲも咲くそうですし、是非また訪ねて
みたいと思っています。

初めての冬山 (1959)

2006-02-23 20:19:25 | 過去の今日
正確には47年前の「昨日」なんですが、伯耆大山にいました。
2尺4寸のキスリングを背負った私とNは、卒業試験の教室
からそのまま大阪駅に直行して、夜行列車に乗りました。
「0705 大山口。0745 大山寺で朝食後、08:40 発。細かい雪。
2合目で雪止み快晴。正面登山道を登る。」



九合目で監視員か指導員か知らぬが、腕章をつけた人が私たち
を待ちかまえていて、「お前らは山を知らんのか。ここは雪崩の巣
だぞ」とこっぴどく叱られました。今、この道は夏でも登れなくな
っています。



「1230 頂上小屋(‐2℃)。ラジュウス(コンロ)の調子が悪く、
漏れた石油に引火」
慌てて雪のいっぱい詰まったバケツを被せました。結局、何を喰
ったのかは覚えていません。ガスが出始めたので、縦走は諦めて
夏山道を下りました。二人ともイライラして、つまらぬこと
(これも理由は忘れてしまった)で口論し、お互いに意地を張り
あって別々にラッセルをして二本のトレースを付ける始末。



所々ヘソの上まで雪があり、時間は徒らに経過するし、疲労困憊の
挙げ句いつの間にか交代で先に立って、仲良く背を接して下りました。
17:45 大山寺着。夜行で行き夜行で帰るという、しんどい山でした。



「沖で待つ」

2006-02-22 09:02:52 | 四方山話
文藝春秋3月号に全文掲載された芥川賞受賞作を読みました。
このところしばらく読んでいない雑誌で、この号も実は他に
読みたい記事があったので買ったのですが…。
正直、「芥川賞対象の作品」純文学の割には面白かったです。

テーマは「同期入社」の男女の友情。「総合職」という現代の
職業が、女性の一人称でいきいきと描かれています。
テーマは「同期入社」の男女の友情。相手の男性がほのぼのと
した人柄の本当に憎めないひとで、死んで幽霊になっても、
どこかおかしい…。それでいて題名の意味が分かったときの、
小さな感動。味のある短編でした。



ところで、この表紙の山は「海をへだてた立山連峰」だそうです。

積雪ゼロの金剛山(02.19)

2006-02-20 14:56:10 | Weblog
千日山歩渉会2月例会で金剛山に行きました。

参加者12人。石筆橋近くに車を置き太尾を登りましたが、雪が
全くなく拍子抜け。太尾塞直下のロープが張ってあるところの
急登は、雪があると時間がかかりますが、ご覧の状態で楽に登れ
ました。



大日岳の頂上でゼンザイパーティ。雪はなくても寒いときには
暖かいものが一番。樹氷の花が見られないのが残念ですが、
これまでの金剛や葛城例会での冬の味覚の想い出…豚汁、クラム
チャウダー、鴨鍋などの話に花が咲きます。曇り空ですが六甲
から淡路島まで展望はまずまずでした。



山頂直下のブナ林でようやく氷結した雪が道に現れました。仁王杉
迄来ると急に人が多くなり、静かな奈良側から来ただけに思わず
「何じゃこの人出は…」と驚いた人もいました。
葛木神社の拝殿前階段には少しだけ雪が残っていました。



灯籠の並ぶ参道から夫婦杉を見て、転法輪寺に参詣して国見城址へ。
どこもたくさんの人で、冬の金剛山の人気の高さに改めて驚きます。
長居は無用と北尾根(青崩道)を下り、セトでランチとティータイム。
怪しくなってきた空模様を気にしながら、駐車場所に帰りました。



途中でみた葛城山です。あの山頂部はおそらくドロンコ状態になって
いることでしょう。この時期に雪のない金剛山は珍しく、せっかく
用意したアイゼンは無用の長物に終わりました。


春近し?(2月18日)

2006-02-18 18:29:30 | 矢田だより
今週は雨降りや出掛ける日が多く、初めての矢田歩きです。
久しぶりの青空、しかも土曜日でたくさんの人に出会いました。
国見台から松尾山にかけてはあちこちでウグイスの囀りを聞き
ました。小鳥たちも春を待ちかねているようです。

国見台で出会った4人の高校生たちは元気に挨拶して、
「山岳部ならいいんですが、陸上部です」と笑顔で話してくれ
ました。彼らと別れた後、そばにいた私と同年配のオジサンに
「スポーツをしている若い人は気持ちがいいですね」というと、
「フン」と鼻で笑うような返事が返ってきただけでした。
まあ、何か家で面白くないことでもあったのでしょう。

南僧坊池の氷はすっかり溶けていました。矢田山のまほろば展望
所では4,5組の夫婦連れが、暖かい日だまりで食事中です。
今日は♀ペンが風邪で寝ているので、急いで帰ることにしました。
で…今日は「写材」がありません。

三輪素麺

2006-02-14 17:50:28 | 旅日記
2月14日、朝早くから迎えに来て下さったJACの中島さんに
連れて頂いて、櫻井市箸中にある栗光製麺所で手延べ三輪素麺
の製造風景を見学しました。
正面に見える美しい形の山が三輪山です。



「そうめん」の製造は11月から3月の間に限られ、特に寒い
時に天日で乾かすことでコシのある良い麺ができるそうです。
最初に粉をこねることから始まる二日間の行程、しかも早朝
4時半に始まる厳しいお仕事です。

これは二日目の行程で、前の日から寝かせてあった長さ30㎝
ほどの管を機械で徐々に伸ばし、2mほどの長さになったもの
をくっつかないように箸で分けているところです。



今日は「写真を撮るのだったら…」とわざわざ手で伸ばす
昔ながらの工程を実演して下さいました。








一日目の工程も「ねり」のあと「油返し」「ほそめ」「こより」…
と何段階も重ねられるたいへんな作業なのですが、並行して「ねり」
以外の工程(明日の準備)も見せて下さいました。

お忙しい中を、嫌な顔も見せずに何くれと教えて下さったご夫妻と、
紹介して下さった中島さんに厚くお礼を申し上げます。

小春日和

2006-02-13 14:15:44 | 矢田だより
今日は暖かで、まるで春が来たかのような陽気でした。
矢田丘陵歩きを楽しむ何人もの方と出会いました。中には
顔見知りの人も…。

矢田山の三角点付近はきれいに笹が刈られていました。
ついでに正面の雑木もなくなれば、生駒山が正面に見える
絶好のビューポイントなのですが…。



大和民俗公園からの矢田山です。



公園のロウバイは満開。もうすぐ梅林の紅梅が咲き始めると、
春も近いでしょう。