ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

今宵も我が家に美人が…(8月14日)

2009-08-15 09:15:44 | 花日記
今夜も月下美人が咲きました。



右の鉢の下の方、昨夜終わった花の上で一輪が開こうとしています。
そして左の鉢に新しい花が二輪開きました。(20時55分)



どの花も馥郁とした香りを放っています。(22時10分)



右鉢の一輪も満開になりました。(23時15分)



美人三姉妹のそろい咲きです。
今夜はわがタイガースも鳥谷、新井、桜井の3ホーマーで宿敵ジャイアンツに
快勝!……かんぱ~~い



次の出番を待つ妹美人がそれぞれの鉢に一つずつ…。
まだまだ夏の夜を楽しませてくれそうです。

四阿山と根子岳の花 (8月7日)

2009-08-12 09:02:18 | 花日記
立秋の日、上信越高原の深田百名山・四阿山と、花の百名山・根子岳に
登った折に出会った山の花たちです。
山ではもう秋の花に主役が変わっています。
あいにくの悪天候で、あまりいい写真が撮れなかったのが残念ですが、
順不同でお目にかけます。
なお、例によって名前の同定には自信がありません。誤りをご指摘、
正しい名前をご教示いただければ幸いです。


ミネウスユキソウ


ヒメシャジン


ヤマオダマキ


ヤマホタルブクロ


イブキジャコウソウ


トモエシオガマ


同上


イチヤクソウ


ハクサンオミナエシ


チシマギキョウ


マルバタケブキ


マツムシソウ


クガイソウ


ヤナギラン


ウツボグサ


ワレモコウとヤマアザミ

花の百名山・根子岳

2009-08-11 12:28:52 | 山日記


T字路で登ってきた道と分かれ直進すると、間もなく暗い針葉樹林の中の
下りとなる。
腰までの高さがあるクマザサが細い道を覆い隠している。それを掻き分ける
ように行くので、雨具のズボンを出したいのだがザックを降ろす場所もない
急降下である。
おまけに岩塊がゴロゴロしているので、登ってくるのはさぞ大変だろうと
思う。ときどき霧のような雨がサーッツと流れ過ぎる。笹の葉から雨滴が
こぼれるようになった。

やや傾斜が緩み道も広くなり、傘をさした男女が登ってくる。笹原が大きな
音を立てる本降りになった。小さな空き地の大木の下でザックを降ろし、
カバーをかけ雨具を付ける。
更に下りが続き、ようやく開けた草原にでた。大すき間と呼ばれる鞍部
のようだ。雨に霞む草原に色とりどりの花がポツポツ見える。
ここはペースを上げて通り過ぎる。



少し急な登りになり、大きな岩があるところで休んで水分を補給。
晴れていればさぞ見事な眺めが拡がるだろうと残念だ。
話し声と共に中年女性二人が登ってきた。先ほど四阿山で「根子岳へ行かれ
るのですか」と聞いてきたグループの人だ。埼玉から4人できて、うち2人
は別の道を下山したという。この人達も昼食がまだの様子だったが、私たち
が後でするというと一緒にここを発つ。
いつの間にか雨は止み、ときどき濃いガスの中から思い出したように落ちて
くるだけになった。



火口壁の上らしい岩稜帯になり、イワギキョウやミネウスユキソウ、イワベンケイ
などに慰められながら高度を上げる。
通り過ぎるのがやっとの大岩の細い隙間を抜けると、屏風のように連なる岩場
の下を捲いていく。



傾斜が緩むとなだらかな丘状になり、ガスの中に根子岳頂上の祠が
ぼんやりと浮かんでいた。頂上は火山らしい砂礫帯で大小の岩塊が
転がっている。
宝永山の頂上に似ていると♀ペンがいうが、確かにその通りだ。
石を積み上げた台の上に小さな石祠、横に小さな鐘を吊した柱がある。
お互いのグループで写真を取りあった後、休みもせずに濃い霧の頂上
を後にする。



岩のごろごろする歩きにくい下り道は、勾配が緩むたびに花園に変わる。
さすが花の百名山だけあって、花の種類は多い。四阿山で見たのと同じ種類が
多いが、雨に濡れたマツムシソウがたくさん並んでいるのは、大柄なだけに
よく目立つ。他にシシウド、クガイソウ、ワレモコウ、アザミ…。


ヤナギランは高度が下るほどに背丈が高く、花穂も上まで開くように変わって
いく。

断続的に降っていた雨が止まなくなり、カメラをザックに入れる。
埼玉の女性たちが食事をし、少し先で私たちもパンと紅茶で昼食に代える。
歩き始めると間もなく雨足が激しくなり、沛然と音を立てて叩きつけるように
落ちてきた。慌てて木の下に避難したが、滝のように頭の上に落ちる雨水に
たまらず、また足を踏み出す。勾配が強まると抉れた道は川に変わり、
時には小さい滝を落としている。
頭を出している岩の上を飛び石のように歩く他ないので、時間がかかる。

「牧場管理事務所1.1km・根子岳山頂1.5km」の標識に出会う。
 まだ半分の下り行程かと、ちょっとうんざりする。幸い雨は少し小降り
になった。シラカバ林に入り歩きやすい道に変わって右側に牧草地が見えて
くる。針金の柵沿いに下って行くと、管理事務所の前に来た。
途端にまた土砂降りになり、慌てて車に走る。山靴を脱いでザックを放り
込むだけで、ドアからどっと雨が吹き込んだ。
車内で雨具や濡れた靴下を脱いで、やっと人心地が付く。女性2人は、
どうやら管理事務所に逃げ込んだようだ。電光が走り雷鳴が聞こえ、辺りは
夜のように暗くなった。

車を出すのが躊躇され、ともかく無事下山したことをペンションに伝える。
(登山届はペンションから提出してくれることになっている)。
車を叩く雨の音で、ケイタイに出た奥さんの声も聞こえ難いほどだ。
30分近く待ってようやく車を動かし、宿に帰った。



8日朝、青空が覗き始めた。せめて山の姿を見ようと帰る前に菅平に寄る。
土曜日とあって、バス停付近はサッカーやラグビーの練習らしい小・中・
高校生で溢れている。国道に観光バスが連なり、ダボスの丘へ子供たちが
長い行列を作って登っている。



国道と反対側の大松山の方や昨日の牧場の方へも少し車を走らせてみたが、
二つの山は殆ど雲に隠れ、僅かに裾の方が見えるだけだった。
 展望には全く縁がなかったが、また一つ百名山と花の山に登り、たくさんの
花達に出会えた。悪天候で休憩も少なかったのに、二人ともそれほど疲れも
感じずに計画通りに歩き通せて、まだまだやれると自信を持たせてくれた
山行だった。

四阿山に登りました (8月7日)

2009-08-10 13:38:10 | 山日記
【コースタイム】菅平牧場駐車場07:35…登山口07:40…沢を渡る08:00…
小四阿(1917.2m)08:55~09:05…中四阿(2106m)09:50…四阿高原道との合流点
10:20~10:30…四阿山11:10~11:20…中尾根分岐(2300m)11:30…根子岳
13:20~13:25…牧場駐車場14:55

1961年に須坂にあるTさんの実家から菅平・裏ダボスにスキーに行った。



 このときの写真を見ると、二つの山は殆ど同じ高さに仲良く並んでいる。
50年近く経っての再訪は、雨雲が低く垂れ込めて山は姿を見せない。
 トレーニング着姿の若者で賑わう賑やかな町の中心を抜けて、夢ノ原の
ペンション村に向かい、いくつもの枝道がある広い二車線の道を走る。
急に稲光とともに轟音がして、ランニング中の留学生らしい若者が耳を押さ
えてしゃがみ込んだ。
 シラカバと花に囲まれたペンションに着くや激しい雨が降り出し、オーナー
が「危機一髪でしたね」と笑って迎えてくれた。

 雨は一晩中、断続的に続き、長野市では一時、大雨洪水警報がでていた。
朝になって雨は止んだが、雲は低い。早めにしてもらってあった朝食をとり
ながらも迷っていたが、思い切って出発する。

 四阿山へは鳥居峠から、四阿高原から、菅平牧場からの三つの登山コース
があるが、牧場からの中尾根登山道を登ることにする。
晴れていれば北アルプスの山並みも見える展望コースである。
 ゴルフ場を過ぎると真っ直ぐな道が山に向かっている。料金所には「ただいま
留守にしています。入山料は帰りに支払って下さい」と書いた札が下がっていた。
さらに先に進み、牧場の管理事務所下の駐車場に車を入れる。
この天候だが数台の車が停まっていた。隣の姫路ナンバーの車から夫婦連れが
降りてきて、挨拶を交わす。昨日は黒斑山に登り、今日は草津温泉泊まりと
聞いたから、おそらく定年後の百名山巡りと思われる。
身支度されている間に「お先に」と声をかけて出発。

 大きな看板があり、直進すると下山時使う根子岳からの道になる。
右に折れて両側に広々とした緑の草原が拡がる牧場の中を行く。



 足元にはキキョウがたくさん咲いている。ウシやウマの散らばる牧場の
柵沿いにコオニユリの花が美しい。



 5分ほど歩くと登山口の看板があり、左に折れて山道に入る。
しばらくは牧場の柵沿いに緩く登っていく。アザミやアキノキリンソウ、
ヤマオダマキの花などの写真を撮りながら行く。
午後の天気が心配で早く登りたい一方、帰りにはカメラを出せないかも
知れないので複雑な気持ちだ。



歩き出して20分ほどで牧場を離れ、木橋で沢を渡るといよいよ本格的な
登りになる。
 雨はまだ落ちないがガスが去来して、木々の姿がおぼろに霞んでいる。
背の高いシシウドの白やマルバタケブキの黄がぼんやりと薄暗がりに浮かび
上がる。湿気が高く額から汗が滴るので、キャップをタオルの鉢巻きに替える。



沢を渡って1時間足らずだが、小四阿へのこの登りが今回の山行で一番
しんどかった。



小四阿の標識で休んでいると姫路のご夫婦が登ってきて、立ち話のあと
立ち休みしながら行きます」と先発された。
ここから勾配が緩んで快調に登る。林が切れると鉄分の多そうな赤い土に
黒い岩が散らばる砂礫地になる。色とりどりの花が咲いている。



ハクサンオミナエシ、ミヤマアキノキリンソウ、トモエシオガマ、
コバノイチヤクソウ、ヒメシャジン、イブキジャコウソウ…
去年夏のカムチャッカ最終日、ガスの中でのフラワートレッキングと同じ
感じで、時間を忘れてシャッターを押しまくる。
 再び傾斜が強まり笹原の中を登り切ると顕著な岩の高みがある。
ピークの右側を捲いていくと急な下りになり、暗い林の中に入る。ちょっと
気になるくらい下った所に標識があった。気付かずに通り過ぎた中四阿は、
先程のピークがそうだったらしい。

 少し急な登りに変わったとき、飛ぶように下ってくる青年に出会う。
ものの数分で「四阿山に行くつもりでした」と引き返して登っていった。
「若い人は元気やなあ」と羨ましく思いながらゆっくり登る。



四阿高原への指導標がある、かなり広い場所にでた。
ガスが出てきて地形が分かり難く、先の青年はここで反対方向に行ったらしい。
ちょっと道が入り乱れるが、一番踏まれている道を選んで行く。



長い木の階段道が現れた。
右から別の階段が合流し、これは鳥居峠の方に行く道らしい。
登り切って少し笹原の中を行くと稜線のT字路に出た。左は根子岳、
右の四阿山へは700mとある。

 ほぼ水平な道を行き、やや登りになると石祠を囲む銅板葺き建物があった。
姫路の方が食事中で「天気が怪しいので根子岳は諦めます」と言われた。
確かにポツポツと雨滴が落ちてきている。しかし、私たちは予定通り根子岳にも
登っておこうと思う。山頂はその先で、途中にもう一つ石祠がある。



岩が積み重なって城塞のような山頂には、古びた祠の下にこれも古びた指導標が
立っていた。
反対側からきた男性に記念写真を撮って貰う。
連れの男性は小さな羽虫の群れに「これは敵わん」と祠の裏の岩場に場所を変える。
一緒に行くと、そこには単独行の男性と女性4人組がいた。言葉を交わし先を急ぐ。
朝、しっかり食べたので昼食はもう少し先にしよう。
全く無展望の山頂滞在は10分にもならなかった。

小諸なる古城・懐古園 (8月6日)

2009-08-09 17:47:35 | 旅日記
やっと梅雨が明けて二、三日お天気が続いたと思うと、またあやしい空模様。
名阪国道を東に関トンネルを抜ける頃に、しっかり雨に会いました。
それでも長野県に入るころには少し青空も見えて、一喜一憂しながら北信濃へ。



菅平の宿のチェックインには時間が早いので、小諸の懐古園に行きました。
前に来たのは二人とも別々ですが、それぞれ約50年近く昔の話です。
駅から来て、この扁額のかかる三ノ門を入った筈です。
今日は車なので門裏側の入場券売り場からスタート。
最初に入った徴古館で汗びっしょりになり、展示物の古文書などを見るのも
そこそこに退散。



外に出て園内を周遊。「これより東小諸領」碑のそばでアジサイの青が
涼やかです。



三層の天守閣があったという天守台に登ると、松の木陰もあり涼しい風
が吹きあがってきて生き返る思いです。
深い紅葉谷を吊橋で渡って大正15年からあるという古い動物園へ。



最初の大きな檻に柴犬が繋がれていて「???」。
標識を見ると県天然記念物の「川上犬」の「さくら」でした。
長野県川上村産の小型日本犬。オオカミの血を引くといわれ、
一時は絶滅の危機にあった貴重な種だそうです。
とても機敏でつないでいないと、檻を駆け上るとか…。



次に見たこ奴は、生意気にも吾輩の本名「カイ」を名乗っておる。
まあ懐古園のカイではしょうがないか…。ついでに♀の名はナナ。

棒を振り回す元気なクマや、いろいろなサル、タヌキなどの小動物。
フラミンゴやクジャクなどの鳥類を見ました。
10数匹いるフンボルトペンギンは、みな暑いのか岩の上にボーッと
突っ立っている中で、去年生まれたという若者だけがはしゃぐように
池の中を泳ぎ回っていました。橋を渡り返して再び懐古園へ。



あまりにも有名な藤村詩碑「千曲川旅情のうた」は藤村の自筆です。
近くの展望台から「いざよう波の」千曲川を眺めました。



藤村が小諸で教員生活をしていた頃の遺品や資料が展示されている記念館
(後ろの建物)は冷房してあったので、ゆっくり見学。
前の大ケヤキに見送られて懐古園を後に、菅平へ向かいました。

ジンクスは生きていた!

2009-08-09 08:21:22 | 山日記
昨夕、二泊三日の旅から帰りました。

6日はすいすい走れたので、小諸まで足を延ばして懐古園を見学。
ペンギンやライオンのいる動物園で遊んで菅平へ。
激しい電光と雷鳴に迎えられて、予約してあった峰ノ原のペンションに着きました。

7日。一晩中雨の音を聞きながらの浅い眠りから覚めると、どんよりした空。
ちょっと見合わせていましたが、思い切って出発。
菅平牧場に駐車してガスと霧ションの中を四阿山に登りました。
山頂に着くころから空模様があやしくなって、同じ道を下るか根子岳まで行くか
迷った末、予定通り根子岳へ。
鞍部に下るまでに雨になり、レインスーツ姿で山頂へ。
いったん小降りになった雨は下山途中で激しさを増し、川のようになった道を
難渋して下りました。
牧場駐車場に着くころは前も見えない土砂降りで、車の中でしばらく待機して
から宿に帰りました。
TVを見ると長野北部に大雨洪水警報が出ていました。

8日。ようやく日が射しましたが雲が多く、若者で賑わう菅平周辺をうろうろ
しましたが山の姿は見えず、あきらめて帰宅の途に…。

高速1000円制度のおかげで交通費は安くつきましたが、
帰りは四日市付近で17キロの渋滞。「行きはよいよい帰りは怖い」の運転でした。

「山頂からの展望図を用意して行くと必ず雨」のペンギン・ジンクスは生きて
いて、眺望はおろか登った山の姿すら見えない旅でした。
しかし、無事に予定通りの時間で行動できて、花もたくさん見たし満足の山旅でした。

葛城山の花

2009-08-05 16:44:28 | 花日記
昨日、葛城山で出会った花たちです。



ウバユリ(一合目近く)



キツリフネ(林道沿い)



イワタバコ(鎖の付いた岩場)



フシグロセンノウ(旧弘川寺分岐)



クサフジ(同上)



ヤマユリ(山頂)



ナンバンギセル(同上)



カワラナデシコ(同上)