ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

ペルーの旅(5)

2012-03-15 08:00:00 | 旅日記
パルパの地上絵

3月3日の旅はまだ続きます。ナスカからパン・アメリカーナ・ハイウエイを30分ほどリマの方に引き返したところに、もう一つ地上絵が残されています。



バスを下りて教えられた山の斜面を見ると、なるほど人物らしい絵が見えます。



レンズを望遠側にして撮ったものです。パルパの地上絵は、1~6世紀に描かれたとされる「ナスカの地上絵」よりもさらに古いと言われています。しかし一説によると、近年になって突如出現した偽物も含まれているそうです。そう言われるのも、この地上絵があまりにも鮮明に残り過ぎているためです。私たちは目を凝らしても遠くてよく見えませんでしたが、別の場所にある観測塔の上から取った写真をネットで見ると、そう疑われても無理はないほど鮮明に家族らしい人物が描かれています。



その上、ここは竜巻がしょっちゅう起こる場所なのです。私たちが眺めているうちにも小さな砂煙が起こったと思うと



大きく砂塵を捲き上げて通り過ぎて行きました。しかしナスカでも竜巻はしょっちゅう起こり、ライへ女史が箒を使ってせっせと地上絵を掃くのを見た地元の人は、はじめ「魔女」だと笑っていたと聞きました。地上近くの空気の層が絵を守っているそうですが、いずれにせよ、ナスカもパルパも夢を掻き立てる謎が多い地上絵でした。



さてバスは昨日きた道を一路リマへ帰ります。サボテン畑が続く中で突然バスを止めて、ガイドのマルコ君がサボテンから何か獲ってきて、客席を回って見せてくれました。



コチニール(別名エンジムシ・臙脂虫)というウチワサボテンの実に寄生するカイガラムシの一種です。インカ帝国では染料として養殖されてきました。押しつぶすとこのように赤紫色に染まります。



荒涼とした土地に植えられているのは、ペルーの砂漠を象徴する木…ワランゴです。根がなんと地下100mまで伸びて水を吸い上げるといいます。



小さな町を通過します。庶民の足になっているのは、この安くて小回りの利く三輪タクシーです。



手作りのような家がポツポツ見えてきました。



往路でも紹介した不法占拠者の住宅です。ともかく獲ったもの勝ち。大らかというか、いい加減というか…。そういえばペルーでは時間についても凄くアバウトです。



でもツァーでは、ほぼ時間通りにリマに着きました。レストランで夕食です。ペルーのパンも結構美味しかったです。



名物のセビーチェ、いわば白身魚のマリネです。黒鯛にトウモロコシと変愚院の苦手な香草が入っていました。



これは何という料理でしょう。例のカレー風ですが白身魚にパプリカ、タマネギなどが入ったドロリとしたソースがかかっています。



長い一日が更けていきます。明日はアンデス山中にある標高3600mのクスコまで一気に飛行機で行きますので、高山病予防にダイアモックスを半錠づつ飲みました。しかし副作用の利尿作用で何度かトイレに通う羽目になりました。