i氏の海外生活体験記

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<part4>しもきた

戦略性、コンセプトの重要さ

2013-05-06 23:23:24 | あおもり
5/6読売新聞青森版が伝えておりました。

-ドラキュラで町おこし 七戸町-

 町おこしに向けてアイデアを出し合うメンバーら(4月25日、七戸町で)  ニンニク、コウモリ、トマト。さて問題、これらから連想するものは何でしょう? 名物を生かした町おこしを始めようとしている七戸町のキーワード(答え)は、吸血鬼「ドラキュラ」だ。予算は限られ、はやりの「ゆるキャラ」までは作れそうにないけれど、イベント開催や共通ロゴ作成、独自の料理メニュー開発と構想は膨らむ。身の丈にあったアイデアで勝負をかける。

 東北新幹線の七戸十和田駅から距離2キロ・メートルほどの町の中心商店街。2010年の駅開業当初は、にぎわいをもたらすと大きな期待がかかったが、相変わらず人通りは少ない。

 「こんなはずでは…」。町民のため息が漏れる中、有志の間で「ドラキュラ構想」が浮上したのは11年11月のことだ。町には特産のニンニクやトマトがある。町民の認知度も今ひとつだが、同町小田平にある天間舘(てんまだて)神社の境内は国内最大級のヒナコウモリの繁殖地とされる。

 それから少し時間がたった今年2月、「七戸ドラキュラdeまちおこし実行委員会」が発足した。メンバーは飲食店経営者、町役場や農協職員、学校教員ら46人。4月25日に町内の公民館で初めての本格的な会議が開催された。

 実行委は、ドラキュラをイメージした共通ロゴや包装紙の作成、ニンニクやトマトを使った名物料理の開発を目指す。10月にはハロウィーンに合わせたドラキュラフェスタを開催することを決めた。また、天間舘神社にカメラを設置して、県内で絶滅の危機が増大しているヒナコウモリの繁殖の様子をインターネット上で公開する計画という。活動費用は、町が地域振興の名目で120万円を補助する。

 「背伸びせず、今ある町の魅力を生かそう」と方針を確認した実行委のメンバーたち。田中清一代表(40)は「新幹線が開業してから、町外の人を呼び込もうと外に目が行きがちだった。でも、町が熱くならなければ人は集まらない。町民のつながりを深めて活性化させたい」と話している。

-引用終わり-

私はまだ七戸十和田駅を利用したことはありませんので大きな事は言えません。しかしながら、新幹線駅を誘致した意気込みはどうしたのでしょう。なぜ新駅だったのでしょうか。私も少し都市計画のコンサルタントをかじった者として相当な戦略性やコンセプトが必要だったろうと想像します。

先ず地元が地に足を付けて見直そうと動き始めたことはとても良いことだと思います。住民が意見を持たない都市計画・地方計画からは、結局良いものは生まれてきません。実体験から本当にそう思います。

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「熱」視「泉」、別府の売電

2013-05-06 22:49:57 | 下北の地熱発電
5/6毎日新聞が伝えておりました。

-<大分・別府の売電>「熱」視「泉」 買い取り制度追い風、小規模施設続々-

 再生可能エネルギーの普及に向けた固定価格買い取り制度によって、大分県別府市で既存の温泉を使う小規模な発電施設が次々と生まれている。温泉発電による電気は比較的高価で売却でき、風力や太陽光に比べ安定して発電できるのが強み。1925年に国内で初めて地熱発電に成功した別府は、温泉発電でも全国的に先行しており、脱原発につながる温泉地での新たなビジネスモデルとして注目される。【池内敬芳】

 温泉熱を利用した従来型の地熱発電は、新たに井戸を掘る必要があり、費用や時間がかかる。また「周辺の温泉を枯渇させる」との不安から普及が進んでいなかった。状況を変えたのが、比較的低い温度の湯でも発電できる「バイナリー発電」の普及。これを使った温泉発電は地熱発電の一種で、既存の泉源を使うため温泉枯渇の懸念はなく、発電後も温泉として再利用できる。

 「瀬戸内自然エナジー」の発電施設は経済産業省から昨年10月、買い取り対象第1号に認定された。実用化への取り組みは長崎県や北海道でもあるが、認定施設は1月31日現在、全国で3カ所(大分県2、鹿児島県1)だけ。電気を作るのはバイナリー発電機1台(60キロワット)。約100度の温泉の熱を沸点が低い代替フロンに伝え、その蒸気でタービンを回す。施設維持に必要な分を除く約50キロワットを売電する。投資額は約9000万円だが、順調に続けば5年ほどで回収できる計算。森川勇社長は「発電機をもう1台発注した」と事業拡大に意欲満々で、「原発事故もあり、自分ができるのは発電と思った」と語る。

 別府には未利用の泉源も多い。温泉工事に長年携わる小俣勝広さんは「もったいない」と着目。未利用泉源の土地を借りて発電し、売電利益を得るビジネスモデルを考えた。4月に「西日本地熱発電」を設立。60キロワットのバイナリー発電機を2台ずつ導入する。今秋にも売電を始める予定だ。

 大分市のタービン設計業「ターボブレード」は、バイナリーと異なる独自の技術を別府市で実験している。既存の泉源から湧き出す熱水と蒸気で二つのタービンを回し、エネルギーを効率良く生み出すもので、「湯けむり発電」と名付けた。林正基社長は「7月ごろにも20キロワットの実用機で発電を始めたい」と話す。

 資金面で支える動きも。県などは4月に10億円の基金を設け、事業化に向けた調査や設備投資への融資に乗り出した。運営会社は「既に調査段階が5件。相談を受けているのは30件ほどあり、熱気を感じる」と期待を高める。

 阿部博光・別府大教授(環境エネルギー政策)は「買い取り制度はビジネス上、魅力的に作られている。ここ1、2年で実績を積むことができれば温泉発電が一気に広がるのでは」と期待を込める。

-引用終わり-

「バイナリー発電」は下北でも可能性はあると見ています。ただし、調査検討の期間が必要でしょう。熱水温度と湯量から必ずしも効率が良いとは言えないからです。下北の温泉は恐らく源泉温度は60℃前後ではないでしょうか。ギリギリ出来るかどうかというレベルです。

しかしながら、何も売電利益ばかりを追わずとも観光や再生エネの目玉の一つとして設置する意義はありましょう。通常の地熱発電は開発着手から10年は掛かります。このバイナリー発電を先行させることで地熱の機運を高める、という考え方もあります。

地熱は地域で365日発電できる貴重な資源です。前向きに利用して戴きたいと思う次第です。

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村上春樹の新しい試み

2013-05-06 17:50:01 | 一般
5/6河北新報で伝えておりました。

-村上春樹さん「新しい試み」 最新作、公開インタビューで-

 作家の村上春樹さん(64)が6日、京都市左京区の京都大百周年記念ホールで「公開インタビュー」に登場し、4月12日に出版した長編小説「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」について「文学的に後退したと思う人がいるかもしれないが、僕にとっては新しい試みなんです」などと語った。

 村上さんが近年、国内の公の場で話をするのは極めてまれ。抽選で選ばれた約500人が、世界的な人気作家の肉声に耳を傾けた。
 「河合隼雄物語賞・学芸賞」創設を記念した公開インタビューのテーマは「魂を観る、魂を書く」。文芸評論家の湯川豊さんが聞き手を務めた。

-引用終わり-

この主人公の多崎つくるの職業は人々の流れを安全に導く「駅の設計者」です。私くし事ですが、私は以前駅前広場を手掛けた「駅広の設計者」です。幾つか挙げると、秋葉原、立川北口、水戸北口、南橋本、川口本郷、横浜新羽などです。

未だ拝読していませんので、どこかに共通点を見出せるのか分かりませんが、「ノルウェイの森」以降、久しぶりに読んでみたいと思っております。



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下北の人気の観光地

2013-05-06 11:54:16 | しもきた
5/6デーリー東北が伝えておりました。

-大間、恐山、仏ケ浦人気 下北の観光地-(2013/05/06 09:00)

 下北半島の三大人気観光スポットは大間、恐山、仏ケ浦で、首都圏からの来訪者は行き帰りに東北新幹線八戸駅を最も利用する―。下北観光協議会(会長・宮下順一郎むつ市長)が実施した半島の観光客動向調査で、こんな結果が明らかになった。旅行目的の決め手は主に「食」と「温泉」。同協議会は2015年度予定の北海道新幹線新函館駅開業をにらみ、今回の調査を半島の観光振興に生かしたい考えだ。

 調査は同協議会がJTB東北(仙台市)に委託し、半島内の宿泊施設に設置したアンケートとウェブでそれぞれ実施。宿泊施設では345件のアンケートを回収し、ウェブでは首都圏在住者300人と下北エリア外の北東北在住者200人から回答を得た。

-引用終わり-

この調査結果は十分参考になりますが、肝心なのは下北観光振興につなげる方策ですね。

下北では大きな遺跡でも出てこない限りこれ以上の観光資源は存在しません。一方、新幹線の新函館延伸、三沢、青森空港の新空路など下北を素通りしそうな交通施策が予定されています。加えて原発が動こうものなら観光客のみならず帰省客、定住者も減少するでしょう。

私は従来より「下北再生エネルギー半島化プロジェクト」を提唱しております。この中で集客力のある施設、観光を助長させる施設も織り込んでおります。「大間原発の中間貯蔵施設への変更」はインパクト大ですし、「防災ウィンドタワー」は世界初です。「かわうち湖海水揚水発電」は沖縄に続き2例目になりますがノウハウは大間原発のJパワーが持っています。海の生き物を湖で捕まえられる観光も出来るかも知れません。地熱発電の拠点は恐山周辺、燧岳、湯野川周辺に大小規模が有望と考えます。先の補助事業ニュースの通り農業などとのコラボも出来ましょう。

新設の大間フェリーを十二分に活かし、素材の優れた食文化が堪能でき、注目の再生エネルギー施設を観光につなげようという構想です。

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地熱と地域振興の両立を支援、エネ庁

2013-05-06 11:33:29 | 下北の地熱発電
4/28日経新聞が伝えておりました。

-地熱発電で地域振興 エネ庁、農業や温浴施設支援-

 資源エネルギー庁は2013年度から、地熱発電を生かした地域振興策を始める。発電所から出る熱水を生かした農作物栽培や温浴施設の運営を支援する。全国で事業者を募り、15カ所ほどを選ぶ。発電量が安定した再生可能エネルギーとして注目されるが、地域には環境負荷への懸念も根強い。地域振興をテコに地元の理解につなげる。地熱発電と地域振興を両立する事業に必要額の100%を補助する。

-引用終わり-

ようやく政府も重い腰を上げました。背景はTPPに絡む農業支援があるのでしょう。それにしても100%は力が入っています。

補助頼みに傾倒すると痛い目に遭いますが、企業と自治体が真剣に考える一つの機会にはなりましょう。

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小学校の記憶

2013-05-06 00:00:07 | しもきた
40年振りくらいで出身地の小学校へ足を運んでみました。坂の上にあります。十勝沖地震の時は小3で坂の下の古い校舎だったように記憶しています。当時野球を練習したグランドでは数人の子供たちが遊んでいました。

校舎は既に廃校になっていて人影は全くありませんでした。何でも別の場所に小中一貫で統合されたようです。昔は3クラスありましたが今年は30人弱ほどの入学生らしいので無理もないのでしょう。

さて、見学の目的は廃校校舎と雪捨て場グランドを何か有効利用できないか、という考えです。結果何も出来ないのかも知れませんが、何か考えてみることが重要だと思っております。


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