i氏の海外生活体験記

<part1>ジャカルタ滞在記 <part2>ベトナム滞在記 <part3>ネパール滞在記
<part4>しもきた

風力追い風、日立

2016-02-28 12:04:55 | 下北の風力発電
2/28日経新聞WEBで伝えておりました。

-日立、風力発電で新工場 温暖化対策追い風-

 日立製作所は2017年をめどに風力発電機の生産能力を2倍に引き上げる。茨城県に工場を新設する。政府が再生可能エネルギーの活用で太陽光偏重の是正に動いているうえ、温暖化ガス削減の国際枠組み「パリ協定」の目標達成に向けて需要が膨らむ見通し。20年度には風力発電事業の売上高を約5倍の1000億円に増やす計画だ。

 国内では風力発電所の新設計画が相次いでいる。20年ごろには国内の発電能力は現在の3倍に増える見込みだ。14年度の新設風力発電機の国内シェアで日立はトップの33%を占める。生産能力の拡大で先行し、日本市場の開拓を狙う米ゼネラル・エレクトリック(GE)や独シーメンスなど欧米大手を引き離す。

 新工場は日立建機の常陸那珂臨港工場(茨城県ひたちなか市)を活用する。鉱山用建機向けの大型建屋に基幹部品の組み立てラインを新設。風力発電の心臓部にあたる発電機などを格納する「ナセル」を生産する。年産能力は150基で投資額は10億円弱とみられる。

 日立は12年に富士重工業から風力発電機事業を買収した。15年12月には三菱重工業から風力発電機の生産・販売のライセンス供与を受けるなど事業拡大を急いでいる。

 再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度(FIT)で太陽光発電は買い取り価格が下がっているが、風力発電は維持されている。市場の拡大をにらみGEは14年に国内市場に再参入。シーメンスも営業攻勢をかけている。今後も国内外のメーカーによる国内投資が広がりそうだ。

-引用終わり-

多分、日経の記者は「風力」と「追い風」を掛けて書きたかったのだと思います(笑)。

国内の発電能力が5年で3倍になる、と書いてありますね。という事は現時点で認可済みでないと3倍なんかにはなりません。つまり「パリ協定」に向けなくても既に風力発電はそう言う推進状況なのですね。

ここで言う風力発電は恐らく「大型風力」です。2,000~3,000kw級で1基数億円はするモノです。売電事業なら10基以上はまとめて作りたい所です。合計3万kw以上ですね。そこに地元企業が参画できるとすれば造成と道路くらいです。メンテが出来る会社があれば別ですが・・・。ただ自治体には持続的に固定資産税が入りますので、そう悪くはありません。上手に観光に利用する手もあります。

では小型風力発電はどうでしょう。地元経済にプラスになるのでしょうか。

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また九州発の小型風力

2016-02-19 16:23:11 | 下北の風力発電
2/19日経新聞WEBで伝えておりました。

-そよ風集め発電 九大、ベンチャーと開発-

 福岡県内にある九州大学のキャンパスに、風変わりな小型風力発電機が登場した。約14メートルの高さにある3つの白い輪の中で羽根が勢いよく回るが、近づいても地面にある発電機以外の音はほとんど聞こえない。

 「マルチロータ風車」と呼ぶ発電機の実験装置で、風速3メートルの弱風でも発電する。風速10メートルの場合、同じサイズの通常の風車に比べて2.5倍の発電量を誇るが、作動音は25%小さいという。九大と同大発のベンチャー、リアムウィンド(福岡市)が開発した。

 高い発電効率と静けさの秘密は、羽根の周りにある直径3.5メートルの輪だ。「輪で風を集めて加速させ、発電量を増やす」と九大の大屋裕二教授は説明する。輪の壁は騒音の原因となる風切り音を吸収する。

 三輪風車は2017年春の発売を目指し、将来は大型化も検討している。今は認証試験に備え、くるくると準備体操をしているかのようだった。(庄司容子)

-引用終わり-

また、九州発の小型風力が出てきましたね。

前は風レンズ風車に注目していましたが、価格や破損事故などもあり思ったよりも広がりませんでした。このマルチロータ風車も同じ大屋教授の開発のようですので特徴は風レンズと同じかも知れませんね。

問題は風レンズ風車同様に台風や不規則な風向の対策でしょうか。バードストライクには割と強いと思いますが、認可機種にならないと売電できないと思いますね。

大型化に向けて柱の部材を炭素繊維などにして洋上の実証実験する話もあったような・・・。

仮に青森で考えるなら、積雪寒冷地での耐用が気に掛かります。

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断熱圧縮空気蓄電システムの開発に着手

2015-06-22 23:47:59 | 下北の風力発電
6/19神戸製鋼所プレスリリースで伝えておりました。

-長寿命で信頼性・環境性に優れる「断熱圧縮空気蓄電システム」の開発に着手-

【風力発電の導入拡大へ向けた実証実験がスタート】

 早稲田大学スマート社会技術融合研究機構、一般財団法人エネルギー総合工学研究所、および株式会社神戸製鋼所は、共同で、長寿命で信頼性・環境性に優れる「断熱圧縮空気蓄電システム」の開発に着手しました。

 「断熱圧縮空気蓄電システム」は、電力を圧縮空気と熱の形で貯蔵し、必要に応じて貯蔵された圧縮空気と熱を使って発電するシステムです。汎用機器で構成されているため信頼性が高い、長寿命、希少物質を使用せず廃棄が容易、出力とエネルギー貯蔵量の組合せが自由、といった特長を有します。

 今回の開発は、再生可能エネルギー(特に風力発電)の出力変動の抑制や電力需要のピークシフト等の平滑化・平準化を目的としています。これは、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「電力系統出力変動対応技術研究開発事業」の一環として実施するもので、開発対象技術の一つとして「断熱圧縮空気蓄電システム」が採用されました。2016年度にMWクラスの実証機の試運転を行い、2017年度以降の実証運転の継続と商品化を目指すものです。

 早稲田大学は、1882年創設の日本を代表する私立大学です。2014年にスマート社会技術融合研究機構を発足させ、スマートグリッドをベースとしたスマート社会に関する研究を牽引しています。今回の実証実験では、神戸製鋼の「断熱圧縮空気蓄電システム」を最適に制御するアルゴリズム開発と、実際に機器を制御するソフトウェアを担当します。

 IAEは、エネルギー技術の体系的基盤の確立・向上を図り、国民経済の健全な発展に寄与することを目的に1978年に設立され、シンクタンクとしての研究活動を鋭意続けています。今回の実証実験では、風力発電の出力変動緩和や計画発電化を実現するためのシステム設計、実証運転、評価を担当します。

 神戸製鋼は、1915年に国産初の高圧空気圧縮機を製作して以来、100年の歴史を有する圧縮機総合メーカーであり、神戸製鋼の圧縮機は国内外を問わずあらゆる産業にご利用頂いています。今回の実証実験では、オイルフリータイプのスクリュー圧縮機、スクリュー発電機、熱貯蔵タンク、空気貯蔵タンク等からなる機器製造を担当する予定です。

-引用終わり-

神鋼は地熱の温泉バイナリーでもコンパクトな発電機を開発していましたね。私は地熱の講演会で聞いたことがあります。今回は風力発電の変動抑制です。2016年のMW級の実証実験の成果が出てくれば、再生エネの普及も急速に進むことでしょう。

これは私が提唱している「下北再生エネルギー半島化プロジェクト構想」が大きく前進することにもなります。下北半島は再生エネの材料が満載な地域だと私は現在も確信しています。

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保安林保護考

2015-06-14 22:20:31 | 下北の風力発電
6/13東奥日報WEBで伝えておりました。

-下北の保安林伐採「抑制を」-

 県環境影響評価審査会部会(部会長・柴正敏弘前大学大学院理工学研究科教授)は12日、青森市の青森国際ホテルで会議を開催。下北風力発電事業について、水源かん養や土砂流出防止などの機能を持つ保安林の伐採を可能な範囲で避けるよう求める意見書を県に答申した。

-引用終わり-

私は東京で働いていた時、森林保全が規定されていた地域の開発計画をしたことがあります。そこでは開発地から30mは残置森林を確保すること、と縛りがありました。樹木も全て調査して改変前後の申請図面を作った記憶がありますね。

私は森林保全そのものには賛成ですが、「山の管理」がなされていない場合は、生態系環境に影響ない小規模伐採であれば計画的に更新していけば良いのでは、という意見です。果たして保安林の機能として水源涵養や土砂流出防止効果をどれ程期待しているか、という点が分かりにくい所です。

ただし、何かやろうとする時はどうしても工事や管理の道路を作らないとなりません。この影響を最小限に抑える検討が大切でしょう。

「道と水」が重要なキーワードとなる場合は結構多いですよ。

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洋上風力の時代到来か

2015-05-20 01:24:57 | 下北の風力発電
5/19日経新聞WEBで伝えておりました。

-三菱重工、英で洋上風力発電116基受注 500億円超か

 三菱重工業とデンマークの風力大手ヴェスタスが共同出資するMHIヴェスタス・オフショア・ウィンドは19日、ドイツの電力大手エーオンから洋上風力用発電機を116基受注したと発表した。英国でエーオンが進める洋上ウインドファームに設置し、保守サービスも担う。受注額は明らかにしていないが、500億円超とみられる。

 受注したのは発電出力が1基3450キロワットの製品。116本合計の出力は40万キロワットに及ぶ。MHIヴェスタスが1カ所の発電所から受注したものとしては、過去最大となる。2017年から据え付けを始め、18年内に完成させて試運転を終える予定。

 運転開始後は、英国で29万世帯分の必要な電力を供給する。年間60万トンの二酸化炭素(CO2)排出量の削減につながる。

 洋上風力発電は英国やデンマーク、ドイツなどの沿岸で規模が大きくなってきている。洋上風力向けの発電機で約6割のシェアを握るシーメンスは、英国で13年7月に稼働した総出力63万キロワットの発電所に175基を納入した。MHIヴェスタスは世界最大の出力8000キロワットの発電機を受注するなど、大規模化への対応を進め、シーメンスを追いかけている。

-引用終わり-

以前、青森県が海洋エネルギーの実証実験候補地を目指すというので東奥日報で特集を組んでいました。掲載された図から候補地の数値を拾い出すと以下の通りです。

・六ヶ所:風力7.5m/s、波力1.9m、潮流0.3ノット
・八戸:風力7.5m/s、波力2.5m、潮流0.2ノット
・階上:風力7.0m/s、波力2.5m、潮流0.2ノット
・大間:風力9.0m/s、波力1.8m、潮流1.7ノット
・外ヶ浜:風力9.5m/s、波力1.6m、潮流1.4ノット
・つがる市:風力8.5m/s、波力2.2m、潮流0.1ノット
・深浦:風力8.5m/s、波力2.3m、潮流0.4ノット

つまり、六ヶ所の洋上風力発電は国内3番目の規模で進行していますが、県内には他にも候補地が複数存在します。特に大間~佐井~脇野沢に掛けて洋上及び陸上の風力発電は魅力があると思いますね。大間原発の敷地なんかは風力の絶好の立地条件ですよね。

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JR東も風力に参入

2015-04-07 22:00:12 | 下北の風力発電
4/7日経新聞WEBで伝えておりました。

-JR東日本、風力発電事業に参入 東北中心に施設整備-

 東日本旅客鉄道(JR東日本)は7日、風力発電事業に参入すると発表した。新会社を4月中に設立し、秋田県など東北地方を中心に発電施設を整備する。まず、2016年秋に発電能力が2千キロワットの設備を稼働させる。20年までに一般家庭の6万世帯分にあたる10万キロワットの発電規模を目指す。

 風力発電の開発・運営などを手掛ける新会社、JR東日本エネルギー開発(東京・港)の資本金は1億5000万円。JR東日本が80%を出資し、再生可能エネルギー関連事業の地域エネルギー開発(東京・港)が20%を出資する。

 JR東日本が持つ秋田市内の鉄道林用地に10億円を投じて、2千キロワットの発電設備を新設する。15年秋に着工し、16年秋に稼働させる。発電した電力は再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度を利用して売電する。

 東北地方の日本海側は風力発電に必要な風を確保しやすいといい、今後も東北地方を中心に整備していく考えだ。冨田哲郎社長は7日の定例記者会見で「地元と連携することで雇用創出など地域経済の活性化にもつながる」と話した。

-引用終わり-

秋田ですか・・・。

私は青森でもJR用地内の風車適地を知っていますよ。それは大湊線沿線です。

大湊線は下北縦貫道とも並行に走ります。是非「風車の連なる鉄道」として注目を集めて頂きたいと思います。以前も書きましたが、下北縦貫道のICで風車展望台や風力発電エコカーなどのアイデアが考えられます。

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横浜町と事業者が風力発電所を建設へ

2015-02-19 20:13:17 | 下北の風力発電
2/19NHK青森ニュースで伝えておりました。

-横浜町新たに風力発電所建設へ-

 横浜町では町と事業者が出資して新たに風力発電所が建設されることになり19日、町役場で協定書の調印式が行われました。調印式には、横浜町の野坂充町長と全国で風力発電事業などを行っている「くろしお風力発電」の前川聡社長が出席し、共同で事業を進めるとする協定書を取り交わしました。

 横浜町によりますと、町内の雲雀平地区に風車の直径と支柱の高さがおよそ80メートル出力が2300キロワットの風力発電機14機を建設する計画だということです。3年後の平成30年1月の営業運転を目指していて年間最大でおよそ3万2000キロワット、一般家庭に換算すると1万5000世帯分の電力を発電することができ電力はすべて東北電力に販売することになっているということです。

 横浜町の野坂町長は、「再生可能エネルギーで町おこしをという思いでこの事業を立ち上げました。よい風が吹く地域なので、今後さらに風力発電所を増やし横浜町を風力発電の基地にしたいです」と話していました。

-引用終わり-

この横浜町のような決断をむつ市にも行って頂きたかった、と市政提案の強い思いでした。むつ市では風力発電に適する地域は無い、の回答でした。どの様な調査をしたのか分かりませんが・・・。

東通りと横浜町の境界付近は既に目を付けた外国企業が開発を表明してしまいました。もう一つ私は佐井と脇野沢、川内の境界も有望ではないかと思っています。もちろん国定公園エリアに注意しなければなりませんが、しかしながら国定公園だからと言って絶対ダメでは無いですよね。地熱も然りです。

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風力は地元資本参加型が増加

2014-12-05 16:03:54 | 下北の風力発電
12/5東奥日報WEBで伝えておりました。

-風力発電への地元資本参入増加-

 風力発電の好適地とされる上北郡北部で、地元資本が参画する大規模風力発電事業が相次いでいる。

 青森風力開発(六ケ所村、岡山信広社長)が三谷商事(福井市、三谷聡社長)と合同で、同村南西部に総出力1万キロワットの「睦栄(むつさかえ)風力発電所」を建設、11月から商業運転を開始した。同社は東北町でも計3万キロワットの計画を進めており「地元資本による風力発電事業を確立させ、発電利益が地域に広がるようにしたい」と話している。

-引用終わり-

むつ市の地熱は弘大と協定を結び進展していますが、風力は完全に後手を引いたような感じですね。以前提案した時は「むつ市の風況は、あまり風力発電に適しておらず、積極的に取り組む段階ではない」として不採択でしたが、地区境界付近は有望ヶ所もありましょう。

地熱、風力に限らず、再生エネ全体を取りまとめる「下北再生エネルギー促進協議会」など組織的な推進体制を敷いて、研究開発や基礎調査など国や県とも連携を図り、積極的に協力体制を構築することが大切でしょう。

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想像超える風車の集積地

2014-10-29 01:30:58 | 下北の風力発電
10/28東奥日報WEBで伝えておりました。

-横浜町にメガソーラー-

 ドイツのフォトボルト社が、横浜町で国内最大級となる総出力50万キロワットの大規模太陽光発電所(メガソーラー)の建設計画を進めている。27日、同社の東京オフィス担当者が、同町の再生可能エネルギー推進協議会の初会合で説明した。ただし東北電力は現在、新規の再生可能エネルギーの電力受け入れ手続きを中断しており、計画実現には課題もある。

-引用終わり-

これは想像を絶する規模ですね。詳細は分かりませんが仮に3,000kw/基として166基ですね。固定資産税やそれなりの雇用も期待できますので横浜町への経済効果は大きいですね。

不安定電力で蓄電ができないという話はありますが、青森県を蓄電特区にして車の買い替えを電気自動車に義務付けるなどしてはどうでしょうか。家庭電力は車のバッテリーから全て賄うとか・・・。風の強い日の暖房や消融雪は風力電気に切り替えできるとか・・・。

また、企業に対して不安定な再生エネの電力使用なら格安の価格にするなどの政策が取れる特区などができれば企業進出の機会になるのではないでしょうか。夜間電力が安いというように・・・。どんな企業が該当するかはまだ分かりませんが・・・。働き方も風の強い冬期は工場で、晴れた穏やかな夏期は農漁業で働くとか・・・。


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大間風力が起工

2014-10-09 10:38:15 | 下北の風力発電
10/9朝日新聞WEBで伝えておりました。

-青森)大間風力発電所の起工式 Jパワーが出資する企業-

 大間町内山牧野で8日、大間原発を建設中の電源開発(Jパワー)が100%出資する事業会社、ジェイウインド大間(橋本龍治社長、資本金1千万円)が手がける「大間風力発電所」の起工式があった。風間浦村との境界の山林(町有地)に来年10月末までに9基の風車を設置、年間約9億4千万円の売電収入を見込む。総事業費は概算で「70億円レベル」と同社は説明する。

 売電先の東北電力は先月末、再生エネルギーの新たな買い取り契約の中断を発表したが、「受注仮契約は2009年に締結しており、問題はない」という。

 Jパワーグループの風力発電は国内21地点目、青森県では初。16年3月に営業運転を開始する予定だ。9基の出力合計は1万9500キロワット。25%以上の稼働と想定し、年間発電量は約1万世帯の電力消費量に相当する4万2705メガワット時以上を目指す。固定価格買い取り制度で、20年間の事業期間を予定している。橋本社長は「環境にマッチし、地域とも共生できる施設として運用していければと思ってる」と語った。

-引用終わり-

JパワーはMox原発にうっかり手を出したため苦しんでおりますが、そもそも高効率な石炭火力や水力、地熱など良心的な発電事業者のイメージでした。世界初の沖縄やんばる海水揚水発電もやっていますよね。

ところで、コストの70億は高くないですか? 9基で割ると1基7.8億です。通常の2倍くらいのような気がしますが、関連施設や用地造成・道路などが高いということでしょうかね。

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実現すれば国内最大級風力発電

2014-10-08 02:58:21 | 下北の風力発電
10/7東奥日報WEBで伝えておりました。

-グ社、下北でも大規模風力を計画-

 自然エネルギー発電事業会社「グリーンパワーインベストメント」(東京)が、大規模風力発電所の建設計画を県内各地に広げていることが7日までに分かった。先日判明した深浦町の計画に続き、県内3カ所目として下北半島の4市町村の境界地域で、総出力最大13万キロワットの建設計画が明らかになった。電力会社との売電契約手続きなど実現には課題があるが、計画通り事業が実施されれば3カ所の発電所はそれぞれ「国内最大級の規模」(資源エネルギー庁)になる。

-引用終わり-

アセスの縦覧が11/5までとなっているようです。概要はHPなんかで確認できますね。丁度4市町村の境界線に掛かる場所です。

境界線にまたがると調整する自治体が多くなりますが、それを敢えて行うのは、それ以降の事業展開を考えての事でしょうかね。

考えすぎでしょうか。

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Jパワー、大間風力着工

2014-09-06 12:37:50 | 下北の風力発電
9/6河北新報WEBで伝えておりました。

-Jパワー、風力発電 10月着工 大間-

 電源開発(Jパワー)は5日、青森県大間町に建設を計画する風力発電施設について、ことし10月に着工するとの見通しを明らかにした。同日あった大間町議会全員協議会で示した。

 同社によると、2013年4月に経済産業省から勧告された環境影響評価の追加調査が完了し、7月に同省から確定通知が出た。用地関連の手続きを進め、15年11月の試運転開始、16年3月の稼働を目指す。

 追加調査では、計画地近くに猛禽(もうきん)類の営巣が確認されたことなどから、風車を当初計画の10基から9基に減らす。1基あたりの出力を高め、計画通りの出力1万9500キロワットを確保する。全量を東北電力に売電する。

 施設運営はJパワーの子会社が担う。事業費は明らかにしていない。同施設の運転開始時期は経産省の勧告を受け、15年3月から16年3月に延期している。

-引用終わり-

大間原発の見返り開発の感が強いですが、私はNEDOの風況調査にも示すように下北半島は元々風力発電の適地であるので、最初から原発誘致より再生エネルギー開発に特化した方が良かったのに、と感じています。

特にJパワーさんは原発以外の発電技術には定評がある会社です。一番危険で経験の無い高いリスクの原発に手を出してしまったのはとても残念です。

願わくは私が別途提案している「大間原発の中間貯蔵施設化」「かわうち湖海水揚水発電」「下北地熱半島」などに注目して頂けたらなぁ、と思います。

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カーボン素材で風力5倍発電

2014-06-17 00:29:55 | 下北の風力発電
6/11日経新聞WEBで伝えておりました。

-ラケット技術で5倍発電 ヨネックスが風力設備-

カーボン素材を極めたヨネックスが、小型風力に革新をもたらした。わずかな誤差も許されないラケットの製造技術で、高効率発電を実現した。国内のスポーツ用品市場の縮小が予測されるなか、風力発電という異分野のビジネスに期待を懸ける。

バドミントンラケットの技術を駆使し、5倍の発電を可能にする――。スポーツ用品大手のヨネックスは、バドミントンラケットの製造ノウハウを応用した、高性能の垂直軸型風力発電用ブレード(羽根)を2014年4月に発売した。少子高齢化でスポーツ用品の市場縮小が見込まれる中、風力を成長の柱の1つとして育てる。

垂直軸型風力は、どの風向きでも発電でき、騒音もほとんどないため、都市部での発電に向いている。ブレードは鉄かアルミ合金が一般的だが、ヨネックスはラケットに使われているカーボン(炭素)素材を採用した。重量がアルミ合金の約半分と軽いため多くのメリットが生まれた。

■空気抵抗が低いラケット技術を応用

微風(風速1.5m)でもブレードが回転して発電できるうえ、回転軸も細く軽いもので済むため、材料と設置のコストを抑えられる。カーボンは潮風や雨に当たっても腐食しないため、長寿命が期待できる。

ブレードの形状にも工夫を凝らした。空気抵抗が低く振り抜きやすいラケットを共同開発してきた長岡技術大学と連携し、発電に最適な形状を実現した。一般的なブレードは断面が飛行機の翼のような形をしている。

一方、新開発のブレードは、細長い滴型。この形状によって、ブレードの回転を妨げる抵抗を最小限に抑えられ、どの角度から風が吹いても安定した推進力を得られる。都市部のやや強めの風に相当する風速5mで実験したところ、一般的なブレードの5倍の電力を生み出すことができた。

高精度の成形技術も発電効率の向上に貢献している。長さ約1.5mのブレードの重量は2500gで、誤差を1g以内に収めている。同社新潟生産本部先端技術研究課の田邉俊宏氏は「1枚ずつのバラつきを抑えて重量バランスを向上させることで、回転効率を高めた」と説明する。ごくわずかな重量差がプレーに影響するバドミントンラケットで培った技術が、ここでも生きた。

■価格は従来品と同等

カーボン素材は価格が高くなりがちなのが難点だが、金型以外は既存の製造設備がほとんど活用できたため、アルミ合金製のブレードと同等の価格を実現できた。

再生可能エネルギー電力の固定価格買い取り制度(FIT)では、発電出力20kW未満の小型風力発電の買い取り価格が1kWh当たり55円と、すべての再エネの中で最も高い。同社は、海沿いなど一定方向から風が吹く立地で大きな発電量が見込める、水平軸型(プロペラ型)の小型風力発電用ブレードの開発も進め、事業拡大を目指す。

-引用終わり-

写真はヨネックスのプレスから引用です。

何でもブレード1枚が8万円とか。3枚で24万円。その他本体全部でいくらなんでしょう。今までの小型風力に比べたら、かなり安価ではないでしょうか。「カーボン素材がアルミ合金と同等の価格に実現できた」とありますが、本当であれば素晴しいです。

私は炭素繊維複合材CFRPに興味があり、以前講演会にも参加したことがあります。是非、広まってほしいと思います。

売電可能なタイプならば、個人的にも一基ほしいところですね・・・。

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ワシ類の衝突予測、根室風力

2014-05-19 20:31:50 | 下北の風力発電
5/19東奥日報WEBで伝えておりました。

-根室の風力発電所、再検討要請 天然記念物ワシ類に悪影響-

 電源開発(Jパワー)が北海道根室市の太平洋沿岸に建設を計画している風力発電所が国の天然記念物オオワシなどの野鳥に悪影響を及ぼすとして、日本野鳥の会や日本自然保護協会などは19日、同社に建設予定地の再検討をさせるよう求める要望書を道知事と道教育長に提出した。

 日本野鳥の会は2012年5月~13年6月、建設予定地をワシ類が飛ぶ頻度を調査。この結果、風力発電所が建てられた場合、ワシ類が風車のブレードの高さを飛ぶのは年約3550回で、最大で年1・01羽が衝突すると予測した。

 平均では年0・39羽の衝突が推定されるという。

-引用終わり-

以前、十三湖風力の渡り鳥問題についてブログ記事「渡り鳥の影響で風力発電計画ピンチ(2013.03.25)」でもありましたが、上記の予測数字は具体的で良いと思います。

ところで環境影響評価でよく動植物への悪影響が論じられますが、原発の放射能影響では食べられない、住めない、何万年も消えないという最悪レベルですよね。世の中にこれ以上広範囲で長期間のリスクはありましょうか。

風評被害に繋がるのであまり言いませんが、放射能から自由に逃げられない動植物や生態系にも計り知れない悪影響を及ぼします。

経済性、利便性だけを追求する人間の身勝手にほかなりません。


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風力で施設の電源確保、八戸

2014-04-29 09:44:02 | 下北の風力発電
4/29デーリー東北WEBで伝えておりました。

-青森県内医療機関で初の風力発電導入-

 八戸市のシルバーリハビリテーション協会(田中由紀子理事長)は、同市長苗代のメディカルコート八戸西病院の駐車場内に、非常用電源となる風力発電機4基を設置し、今春から運用を開始した。

 同協会によると、県内の医療機関で電源確保を狙いに風力発電を導入するのは初めて。夜間も発電が可能で、同協会は「災害時の病院機能の維持に役立つ。拠点施設としても地域に貢献したい」と話している。

-引用終わり-

そうそう、こんなイメージです。福祉施設に再生エネルギーをコラボさせる構想は。

川内町の福祉施設を考えた場合、「風力発電」「温泉発電」「小水力発電」と夜間や天候に左右されない電源確保が可能となりましょう。

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