いま、密かに勉強していることがあります。
「揚水発電」です。
日本のエネルギー問題の補助として期待はされていますが、課題も多いです。
・揚水発電の大きな働きは電力ピーク時の非常用の備えとして有効。
・特色は5分で発電対応ができること。水の位置エネルギーとして備蓄できること。
電気の備蓄が可能であることは技術上大きなこと。
・発電方法は、高地と低地にそれぞれダムを造り、昼は落下で水力発電、夜は余剰電力で下ダムから上ダムへ
ポンプ揚水というもの。
・発電効率は良くない。
・夜に電力が余っていないとコストのムダ。原発は一日中発電しているので夜は電力が必ず余る。
そのため、原発と揚水発電をセットで考えるのが常識となっている。
発電形式が違うのでコストは別々に計上されているのがミソ。
・出来る地形にかなり制約がある。発電所は一般には地下式。岩盤、漏水の課題もある。
・日本は世界でも有数な揚水発電王国。全国で44か所あり総電力の10%。技術的には世界一。
もちろん、新規ダムは建設困難、という脱ダムの方針もあるので、私の案は現在あるダムを利用しようとするものです。
カンの良い方はピンときたはず。 現在のダムとは多目的「川内ダム」。夜の余剰電力とは「下北原発」と「風力発電」。下ダムとは津軽海峡の海です。
そんな突拍子もないこと、と思うなかれ。
6kmのパイプトンネル2本と地下発電所を作れば十分可能です。
技術的な課題は2点。
・海との落差が200mくらいか。日本一の揚水発電の半分の規模。
・海水を使用したいので現在の河川には放流できない。系統を別々にする改良必要。
最終目標は下北を電力のベストミックスのモデル地区とし、スマートグリッドを導入することです。
まあ、そこまでは無理でしょうが。
さて、この方式が可能であれば現ダムを利用し、毎年洪水が多く、電力不足のベトナムに適用できそうだ、とも考えています。
まあ、いくらODAがあっても足りないということでしょうが。