i氏の海外生活体験記

<part1>ジャカルタ滞在記 <part2>ベトナム滞在記 <part3>ネパール滞在記
<part4>しもきた

ロバートデニール?

2016-10-29 21:16:07 | 下北の小水力発電

川内川の岩谷沢ダムに設置されているデニール魚道です。良く作ったなあ、と思います。このくらいの高低差があれば、今なら小水力発電などの併設が思い付きます。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ミニ水力発電に挑戦、柏崎工

2014-11-25 01:16:48 | 下北の小水力発電
7/3朝日新聞WEBで伝えておりました。

-新潟)災害に役立つミニ水力発電、柏崎工生が挑戦-

 柏崎工業高校の生徒たちが、災害時に役立つ小規模水力発電に取り組んでいる。地震などで停電した際、持ち運びができる小さな水車を農業用水路などに取り付けることで、一時的な電源確保につなげるのが狙いだ。地元の大学や企業も力を貸し、1年がかりで研究成果をまとめる。

 柏崎市野田の農地に8人の生徒が集まった。

 電気科防災エンジニアコースで学ぶ3年生たちだ。メジャーを使って用水路の幅や深さを測定。葉っぱを水面に落とし、ストップウオッチで流速も調べた。「ここは流れがゆっくりだね」「(水車の設置は)流れの速い下流がいい」

-引用終わり-

古い記事で恐縮ですが、エネルギーに関してむつ工生にも下北で小水力発電を考えてくれたらなぁ、と希望を持っています。

ハウス栽培を地熱と小水力でカバーできたら素晴らしい、とイメージしています。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

小水力発電、続々

2014-11-24 02:45:37 | 下北の小水力発電
11/23産経新聞WEBで伝えておりました。

-小さな水力発電、続々 既存ダムの放流水など活用-

 東京電力や関西電力など大手電力が、出力1千キロワット未満の規模の小さな「小水力発電」を相次ぎ稼働させている。新規のダム建設には大きな環境負荷がかかるが、小水力は既存ダムの放流水などを活用して再生可能エネルギーの拡大につなげられる。政府も再生エネの固定価格買い取り制度の見直しで、常時一定の出力が得られる小水力を価格面で優遇する方向で検討。官民あげて小水力の積極活用に動きだした。

 小水力は、河川の環境維持のために既存のダムから放流している水などを活用して発電する。ダム下流の水量が減ると生態系などに影響を与えるため、ダムは一定量を河川に放水している。このほか工業用水など既存設備を使うため、投資金額が比較的少ない。出力は大規模な水力発電に比べて数百分の1程度にすぎないが、建設にあたっての環境負荷は小さい。

 東電子会社の東京発電(東京都台東区)は今春、さいたま市水道局(埼玉県)の設備を活用した小水力発電所2基(合計出力127キロワット)の運転を開始した。各家庭に配水するため一時的に貯水している設備に水車を設置し発電する。

 発電した電力は固定価格買い取り制度を活用して東電などに売電。発電量は合計で年約90万キロワット時と、一般家庭約270世帯の電力をまかなえる。

 また、関電は富山県黒部市で既存ダムの放流水を活用した「出し平発電所」(出力540キロワット)を建設しており、平成27年12月の完成を予定する。

 このほか、北陸電力は富山県朝日町でダムの放流水を活用した「北又ダム発電所」(出力130キロワット)の営業運転を今月14日から開始した。電源開発(Jパワー)は福井県大野市でダムに流れ込む水路を活用する「このき谷発電所」(出力199キロワット)を建設中だ。28年5月の運転開始を目指している。

-引用終わり-

そう言えば、最近川内ふれあい温泉駐車場の外側で何か工事始めましたね。聞いたら鉄塔増設ではないかと温泉管理人さんは言っていましたが、ピンときました。近くの岩谷沢ダムに小水力発電を考えているのではないか、と。

私は下北の河川や沢でも真剣に検討すれば小水力発電は結構可能性があるのではないか、と思っています。

追)その後、工事を遠くから見ると電波塔に見えますね。温泉客のスマホ対応でしょうか。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

多分、今後増える小水力

2014-08-01 13:51:21 | 下北の小水力発電
7/31東奥日報WEBで伝えておりました。

-小水力発電所が稼動/十和田-

 十和田市三本木佐井幅の三本木幹線用水路に県が整備した「稲生川小水力発電所」が完成し31日、運転を開始した。

 事業費の地元負担をした稲生川土地改良区(丸井裕理事長)が施設の管理委託を受けて発電を実施、本年度末には施設の正式譲渡を受ける。年間発電量は495メガワット時で、一般家庭113戸分の年間消費電力量に相当。全量を東北電力に売電する。同土改区によると、本格的な商業用小水力発電施設としては県内初という。

-引用終わり-

青森県でもようやく小水力発電が動き出してきました。用水路に設置するタイプは水田地帯なら結構あるのではないでしょうか。

私は下北には河川から引き込む方式が適合すると見ています。つまり高低差がある小河川などは工夫の仕方が沢山あると思いますね。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

持ち運べる水力発電機、茨城

2014-01-10 17:13:48 | 下北の小水力発電
1/10東京新聞WEBで伝えておりました。

-持ち運べる水力発電機 震災避難所生活に明かり 茨城の中小企業など開発-

 大人二人で持ち運べ、川や水路に沈めるだけで利用できる携帯型の水力発電機「Cappa(カッパ)」を茨城県日立市の中小企業が茨城大工学部と共同開発した。旅館やホテルなどで災害時に最低限必要な非常用電力がまかなえる。農業や観光にも幅広く活用できるという。昨年十二月から販売を始めた。東京電力福島第一原発事故後、再生可能エネルギーに関心が高まる中、地域の非常用発電として注目を集めそうだ。 (林容史)

 ダムを利用した大規模な水力発電や、出力千キロワット以下で川の落差を利用した小規模な小水力発電と違い、携帯型水力発電機は身近な河川や水路の流れそのものを利用する。平地でごく簡単な設備で発電できるのがメリット。出力は小さいが避難所などでの生活に最低限、必要な電力を生み出すことができる。環境に負荷を与えず、取り付けや撤去がしやすい。小水力発電のように、県の登録や水利権を持つ関係者の同意を得る必要もないという。

 開発会社は、日立製作所向けに大型発電機の部品などを製造している「茨城製作所」(本社・日立市、渡辺英俊社長)。水力発電機は円筒形で幅八三・二センチ、奥行き七十七センチ、高さ六六・五センチ。中は空洞になっていてプロペラが水流で高速回転することで発電する仕組み。蓄電できるバッテリーも併せ持ち、安定出力が可能だ。強化プラスチック製で軽量化を図り、重さを五十七キロに抑え、大人二人で持ち運べるようにした。

 水深五十センチ以上、幅一・一~四・五メートルの川や水路での使用を想定。流速が一般的な人の歩行速度(秒速約一・一メートル)より少し速い平均毎秒一・七五メートル以上あれば、出力百六十ワットで連続発電できる。災害時には避難所などでの電灯や携帯電話の充電、ラジオ、パソコンに活用できるという。

 使い方は、川や水路の両岸に二本のアルミ板を渡し、取っ手を付けた本体を水中に沈め、両橋に固定する。流体力学を駆使して設計し、集水後に流速を増す構造。二〇一三年度のグッドデザイン賞に選ばれた。

 開発チームリーダーの菊池伯夫(のりお)専務(37)によると、東日本大震災で多くの社員が被災し、避難所生活を強いられた経験がきっかけ。停電と燃料不足で発電機が使えず、暗闇の中、不安な日々を送った。菊池専務は「情報と明かりさえあれば人は安心できる」と水力発電機の開発に乗り出した。

 天候に左右されず、身近な川や水路を利用でき、二十四時間、安定して発電できる。小さな発電量であれば小型化も可能という。

 災害以外にも農作業用の電源、防犯灯や観光地のイルミネーション、野生動物の侵入を防ぐ電気柵など幅広い用途をアピールする。将来は東南アジアなど、無電化地帯への輸出も視野に入れている。受注生産で価格は本体や制御システムなど基本セットで二百九十万円から。問い合わせは茨城製作所=電0294(21)5135=へ。

-引用終わり-

これは国内よりも海外への輸出用(ODAなど)に良さそうですね。蓄電バッテリーがもっと安価になれば、国内でも普及しそうですが・・・。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

先ずは小水力という考え方

2013-11-10 21:14:58 | 下北の小水力発電
11/9毎日新聞長野版が伝えておりました。

-信州・取材前線:進む小水力発電計画(その2止) 認知度アップ目指し 飯田で2回目のワークショップ /長野-

 上村小水力発電検討協議会は10月28日、飯田市の上村コミュニティーセンターで2回目のワークショップを開いた。小水力発電に対する認知度を上げるとともに、地域の課題や将来像を世代を超えて考え、発電所の運転開始後の地域づくりにつなげていくのが狙い。約20人の住民が集まった。

 28日のテーマは「『小水力500人普及大作戦!』の具体的な作戦を考えてみよう」。住民に事業を理解してもらい、さらに人口500人の上村の取り組みを広く伝えるにはどうしたらいいか、三つのテーブルに分かれてアイデアを出し合った。住民への周知を担当したテーブルでは戸別訪問をしようという意見が出た。総合パンフレットの担当では、外部とのネットワークを生かした情報発信や地域振興にまで話題が広がった。

 各テーブルには地域づくりのコンサルタントらがまとめ役として着いた。まとめ役を務めた市地球温暖化対策課の田中克己課長補佐は「これまで気づかなかった地域資源の発見もある」と話した。ワークショップはあと2回行う予定。

 ◇多くの人が利益を共有−−ドイツの事例講演
 ドイツでは再生可能エネルギーによる発電が進み、2012年には全発電量の23%を占めるまでに増えている。ドイツで再生可能エネルギーのコンサルタントとして活動するトアステン・シュバルツさんが10月25日、飯田市内でNPO法人南信州おひさま進歩による環境学習講座の一環で講演し、市民主導の再生可能エネルギー事業の可能性を語った。

 シュバルツさんによると、市民による組合方式の発電事業が盛んで、「地域の人たちが顔の見える範囲で活動していることがポイントになる」といい、参加と責任を重視する。雇用を生み出す効果も大きく、11年の約38万人から20年には約50万人に増えると予想し、地域住民による発電事業の展開は多くの人が利益を共有できる仕組みになると強調する。最近では複数の組合がファンドを組み、送電線網に投資する例もみられるという。

-引用終わり-

飯田市は全国有数の再エネ先進地ですが、住民の意識の高さに目を見張ります。市民主導の事業活動を考えたとき、小水力や温泉熱の利用から出発するのが良いのかも知れません。地域活性化や雇用促進に繋がり易い側面がありましょう。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

小水力発電、開発盛ん

2013-11-01 15:52:30 | 下北の小水力発電
10/29毎日新聞富山版で伝えておりました。

-小水力発電:開発盛ん たらい型や3連水車型など 県の特性、豊富な資源に注目-

 再生可能エネルギーの一つとして注目を集めている「小水力発電」の技術開発が県内で盛んだ。教育機関や民間企業の他、産学連携での研究も行われており、たらい型や3連水車型などさまざまなタイプの発電機が生み出されている。原発の再稼働が困難な中、再生可能エネルギーへの期待感が増していることに加え、水資源の豊富な県の地理的特性も後押ししている。【大森治幸】

 自然エネルギーのコンサルタント会社「LENS」(黒部市)や川端鉄工(同市)が開発したのは、たらい型水車の発電機。たらいの中の水車が水の流れを受けて横に回るので、低い落差でも発電量を確保できるのが特徴という。たらいの直径は1メートルから5メートル以上まで。来年4月から販売予定で、同社の斉藤栄子プロジェクト・マネージャーは「すでに企業からの受注を受けている」と期待を込めている。

 また、国立富山高専は、直径1メートルの小型水車を縦に3個重ねた「垂直連水車」を開発した。アピールポイントは大きな水車一つよりも設置スペースが少なくて済む点。今後、富山市や企業の補助金を得て、さらに実験を進める予定で、高専の技術専門職員、上堀博之さん(43)は「コンパクトなので、どのような水路に取り付けるかといった条件が整えば、実用化の道はある」と前向きだ。

 一方、小水力発電では、水路を流れてきて発電機を詰まらせる枯れ葉や枝などのごみをどう処理するかが課題と言われている。県土地改良事業団体連合会、構造物設計製作会社「エステック」(富山市)、県立大などは、この課題を解消した水車を産学連携で共同開発した。「ごみを取り除くのに人件費をかけられない。メンテナンスに費用がかからないことを大前提にした」、同社の漆嵜康信さん(40)。ごみが絡みにくいように、水車の羽のカーブを計算したり、水車の側面を開放する構造にした。

 この他、羽をスクリュー状に設計した水車(北陸精機、魚津市)など、さまざまな開発や研究が進んでいる。小水力発電の研究が盛んな理由について、ある企業の担当者は「太陽光や風力と違って、水は絶えず24時間水路を流れているため、安定的に電気を作れて採算の計算もしやすい」と話している。

 また、県も農業用水を利用した小水力発電所の数を2012年度末の14カ所から4年で倍増させる計画を打ち出すなど、小水力発電に対する注目は今後も続きそうだ。

-引用終わり-

小水力発電は比較的小規模で開発余地があること、安定電力であることなどが魅力です。原発の代替などには遠く及びませんが、地域で取り組める点が良いです。

私は下北地域でいろんなタイプの小水力を設置して、あちこち見学して回れるようにできないかなぁ、と思います。提案目標とする「下北再生エネルギー半島」の一部分です。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

小水力発電は「許可制」から「登録制」へ

2013-09-10 12:15:38 | 下北の小水力発電
9/8日本農業新聞が伝えておりました。

-小水力発電 制度変更 普及へ追い風 「許可制」から「登録制」-

 年内に施行予定の改正河川法で、農業用水を利用した小水力発電が「許可制」から「登録制」に変更になる。

 農業用水を用いて小水力発電をする場合、煩雑だった手続きが簡素化されるため、水利権を持つ農家や土地改良区が発電に取り組みやすくなる見込みだ。普及に取り組む団体は「法改正を機に、地域還元型の小水力発電がさらに広がってほしい」と期待を寄せる。

-引用終わり-

これは大きな追い風になるでしょう。小水力発電の普及が爆発的に進むでしょうね。

「小水力発電推進協議会」を素早く設立することを望みます。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

小水力の課題

2013-08-14 14:40:38 | 下北の小水力発電
8/14スマートジャパンが伝えておりました。

-小水力発電の3つの課題-水利権、採算性、維持管理-

 日本中に流れる川の水を有効に利用すれば、小水力発電の規模を飛躍的に拡大することができる。実際に各地域の自治体が導入プロジェクトを進めているが、期待ほどには設置件数が増えていない。維持管理に手間がかかるほか、天候によって水量が変動して採算性を見込みにくい点が課題だ。[石田雅也,スマートジャパン]

 小水力発電は他の再生可能エネルギーと比べて、設備に必要なスペースが小さくて済む利点がある。横幅が1メートルしかない水路に発電設備を取り付けることも可能だ。小水力発電の対象になる場所は日本全国に膨大にあって、例えば東京都の江東区は公園の中を流れる水路で可能性を検証している。

 環境省が地域別の中小水力発電(出力3万kW未満)の導入可能性を調べたところ、全国で合計2万カ所以上にのぼる設置対象地点を特定できた。ところが実際に発電設備を導入した件数は最近でもほとんど増えていない。

 2012年7月に始まった固定価格買取制度では、太陽光発電を中心に8カ月間で38万件以上の設備が認定を受けた。しかし中小水力発電は38件しかなく、そのうち小規模な200kW未満の発電設備でも25件にとどまっている。

 再生可能エネルギーの中では最も導入しやすいはずの小水力発電だが、それでも設置までにさまざまな手続きが必要なうえに、事業規模が小さい割には維持管理に手間がかかる。農業用水路などを活用した小水力発電を検討してみたものの、採算性が見込めずに断念する事業者は少なくないのが現状だ。

【河川にも用水路にも「水利権」の制約】

 太陽光発電の場合には農地法の制約によって土地を利用できない問題があったが、小水力発電にも同様に「河川法」の制約がある。大きな河川だけではなくて、河川から取水する農業用水や工業用水も規制の対象になる。流れる水を利用するための許可(「水利権」と呼ぶ)を得なくてはならない。

 小水力発電を実施する場合も例外ではなく、国や自治体から水利権を取得することが前提になる。ただし自治体が運営する浄水場や下水処理場などには水利権の問題は発生しない。こうした点で自治体みずからが小水力発電を実施する場合は有利と言える。

 ようやく2013年4月になって河川法が改正されて、出力が1000kW未満の小水力発電に対しては認可の手続きが大幅に簡素化された。一般の事業者でも小水力発電を導入しやすい環境が整ってきたわけだ。

【発電コストは風力より高く、太陽光より低い】

 残る課題は採算性と維持管理の2つである。水力による発電能力は「水量」と「落差」で決まる。小水力発電の対象になる農業用水などでは、水量はさほど多くなく、水流の落差も小さい。そのために発電能力は200kW未満のものが多いが、水流が安定していれば年間の発電量は太陽光や風力よりも大きくなる。

 発電能力に対する実際の発電量(設備利用率)を比較すると、太陽光は12%、風力は20~30%が標準的であるのに対して、小水力は平均して60%程度になる。同じ発電能力であれば、小水力の発電量は太陽光の5倍、風力と比べても2~3倍も多い。

 ただし発電能力の割に設備費と維持管理費が大きいのが難点だ。1kWhの電力を発電するのに必要なコストを比べると、陸上風力や地熱よりは高く、洋上風力と同程度で、バイオマスや太陽光(住宅用)よりは低い。再生可能エネルギーの中では平均的な水準だ。

 ここで問題になるのは、発電量に影響する水量の変動である。雨が少ない季節には河川の水量が少なくなるため、発電量も減ってしまう。そうした変動分を織り込んで年間の発電量の割合を60%程度と見込んでいるが、最近の気候変動によって降水量が従来とは違ってきている。

 小水力発電の設備は稼働年数を40年に設定して採算性を判断するのが通常だが、今後40年間の水量の変化を現時点で予測することは難しい。水量が増えれば問題ないが、水量が減った場合には売電による収入も減少してしまう。

【1日2回の清掃作業が必要に】

 もうひとつの課題である維持管理については、長年にわたって要員を確保できるかが重要になる。小水力発電は意外に維持管理に手間がかかる。水路を流れてくる木の枝や枯葉、もろもろのゴミが発電設備に溜まってしまうためだ。

 小水力発電の導入量が全国で最も多い長野県がモデルケースを示している。県内を流れる馬曲川(まぐせがわ)から取水した水流を活用した発電能力95kWの「馬曲川水力発電所」で実施している維持管理作業の例である。それを見ると、ゴミの除去や発電機の稼働確認を1日に2回のほか、季節ごとに必要なメンテナンス作業がいくつかある。

 馬曲川水力発電所の場合には、近くの温泉設備の監視員が兼務で維持管理を担当している。こうした要員の確保が小水力発電を長年にわたって安定稼働させるためには不可欠である。定期的な清掃を怠ると、発電設備にゴミが溜まって故障する可能性が大きくなり、結果として売電収入を減らしてしまうことになる。

-引用終わり-


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

小水力支援、出張相談会、長野

2013-06-17 23:55:11 | 下北の小水力発電
6/17読売新聞長野版が伝えておりました。

-小水力発電支援、県が出張相談会- 

 川や農業用水路を活用した小水力発電に取り組む市町村やNPOなどを支援しようと、県は関係部局などでつくる「小水力発電キャラバン隊」による出張相談会を、7~8月に県内4か所で開催する。

 キャラバン隊は14日に発足。温暖化対策課長が「隊長」となり、県農地整備課や砂防課、土地改良事業団体連合会などのメンバーで構成されている。

 出張相談会は、これから発電に取り組む市町村や団体を対象に、初期段階の構想や課題について相談に応じる。発電の適地選び、事業計画作りのほか、水利権の取得や発電用設備の許認可手続き、補助金の活用などについて助言する。7月9日~8月5日に佐久、長野、伊那、安曇野市で、県の合同庁舎などで開催する。事前申し込みが必要。

 10月には適地選びに必要な測量や採算性に関する講習会も開催予定。問い合わせは温暖化対策課。

-引用終わり-

「小水力キャラバン隊」ですか。私は先週勝手に冒険してきましたよ。事前相談申し込みはしていませんが、きっと着目してくれる人は居るでしょう。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

小水力の候補地

2013-06-13 23:31:38 | 下北の小水力発電
先日、大湊を歩いてみました。目的は二つ。小水力発電の候補地探しと芦崎湾がキレイに見える場所探しです。

先ず小水力候補地ですが、釜臥山から陸奥湾まで急傾斜を流れる沢はかなり有望なところが数本ありました。ただし土石流危険区域の指定が掛かっている沢もありますので、工夫ができるのか規制の壁でダメなのか・・・。

もしも小水力設置がOKであれば、一本の沢で何か所も出来るのではないでしょうか。(写真は水源地公園下流側)

もう一つの芦崎湾が見える場所探しですが、民地に入るわけにもいかないので公共用地の範囲です。ベンチを置いてみたらどうかという場所です。取りあえず3か所ですかね。八幡坂公園、児童公園前、大湊小学校斜面です。

何本かある坂道からは民家が遮って意外と芦崎湾がきれいに見えません。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

岩谷沢ダムと魚道

2013-05-29 23:27:01 | 下北の小水力発電
川内遊歩道の終点側にこの岩見沢ダムがあります。最大出力800kwの発電能力があるそうです。この脇にデニール式魚道がありますが、この魚道がヒントになります。

小水力発電の根本原理は「落差と流量」です。つまり、川内渓谷の落差を活かして小水力発電のアイデアが出来ないか考えてみました。

例えば、河川護岸が設置されている区間で緩勾配の水路を護岸に抱かせて分水すると高低差が生じます。

その他にも支流や小滝もあるようですので今後の現地確認が楽しみです。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

全国初のため池小水力発電が稼働、五所川原

2013-05-01 16:20:43 | 下北の小水力発電
5/1東奥日報が伝えておりました。

-ため池使った水力発電きょう稼動-

 県土地改良事業団体連合会が、五所川原市神山の長橋ため池に整備を進めていた小水力発電設備が完成し、1日から本格稼働する。発電量は年間約2万6千キロワット時を想定し、売電による年収は年間約90万円の見込み。五所川原市南部土地改良区は、売電収入を区域内30カ所にある揚水機の維持管理に充てるとしている。全国土地改良事業団体連合会によると、ため池を使った小水力発電設備は全国で初めてという。

-引用終わり-

紙面によると毎秒410リットル、有効落差5m、出力10kw/h、発電は灌漑期間中の約4か月間、一般家庭6世帯分の年間消費量に相当、設備工事費2,400万円は農水省の補助事業という事です。

決して小さいと否定してはいけません。電力エネルギーの地産地消に取り組む姿勢が重要なのです。このような事業はやろうと思えば地域の小さい組合などでも出来ましょう。地域住民が自ら「ここなら出来るのでは?」と気軽に相談できる窓口が必要なのです。自治体はそのことに早く気が付くべきでしょう。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

見直される小水力

2013-04-06 12:37:30 | 下北の小水力発電
4/6朝日新聞が伝えておりました。

-(もんじゅ君のエネルギーさんぽ)見直される小水力発電-

■北陸で震度4

 こんにちは。もんじゅ君です。

 きのう4月4日には、石川と富山で震度4の地震があって、ちょっとびっくりしちゃったよ。石川の原発、志賀くんになにも異常がなくてほっとしたけれど、ゆだんは禁物だなってあらためて思ったの。

 ボクのすんでいる福井は原発の密集する「原発銀座」としてしられているけれど、「ここは地震なんてそんなにこないから、もんじゅ君もほかの原発フレンズも安心していいよ」っていうひともいるのね。でも、じっさいにはいまから65年前の1948年に、マグニチュード7・1、震度6の福井大地震が起きているんだ。日本のなかで「地震はこないからだいじょうぶ」なんていえる場所は、ないんじゃないかなぁ。

■自然エネルギー自給率って?

 さて、今週はその北陸のなかでも、富山のおはなし。

 じつは富山県って、自然エネルギー自給率がおよそ17%とたかくて、全国2位なの。みんな、その理由ってわかるかな?

 「自然エネルギー自給率」というのは、その都道府県のなかで使うエネルギーを、どれくらい地元の自然エネルギーでまかなえているか、をあらわす数値のことなのね。この場合の自然エネルギーには、太陽光、風力、地熱、小水力、バイオマスの5種類があるんだけど、富山ではそのうちの小水力発電がとても多いんだ。

■水力発電王国の富山

 富山というと、観光地としても有名な黒部ダムが思いうかぶひとも多いんじゃないかな。あれは大型の水力発電所で、ダムをつくってせきとめた水を調節しながらおとすことによって、タービンをまわして発電しているの。

 富山県には、北アルプスといって雪のたくさん降る高い山々があるんだ。ゆたかな雪どけ水があること、高い山から海へといっきにながれおちる高低差があることから、水力発電に向いている土地なんだね。

 そんなわけで、日本じゅうの水力発電のうち1割を富山がしめているんだけれども、これからは黒部ダムのような大型のものではなく、もっとコンパクトなものをふやそうとしているんだよ。

■みなおされる小水力発電のよさ

 小水力発電ということばは、ききなれないひとも多いかもしれないね。なまえのとおり、水力発電のなかでもサイズのちいさなもののことをいうんだよ。

 水力発電は、発電規模によって大水力、中水力、小水力……とゆるやかななかまわけがされているの。いまは国が、発電容量が3万キロワット以下のものを中水力・小水力として再生可能エネルギー特別措置法の対象にし、応援しているんだよ。

 黒部ダムのようなおおがたの水力発電所をつくるには、長い年月とばくだいな費用がかかるし、もとあった場所の自然や、そこにすんでいたひとのくらしを犠牲にしてしまうの。そこで、大水力ではなくて、規模はちいさくても、比較的コストのかからない中・小水力発電をふやそうとしているんだね。

■日本じゅうにあるポテンシャル

 さっき、富山にはほうふな雪どけ水ときゅうな高低差がある、って書いたよね。日本のなかでみると富山がぬきんでてそうなんだけれど、じつは世界のほかの国とくらべれば、日本ぜんたいがそうだといえるんだ。

 日本は雨もおおくて水がゆたか、細長い国土のなかを背骨のように高い山々がはしっていて、たくさんの水がいきおいよく流れ落ちている国なんだよ。その流れ落ちるいきおいは、つまりエネルギーなの。ふだんは気がつかないけれど、日本列島には太陽光や風力のほかにも、水のエネルギーがたくさん眠っているんだね。

■農業用水でも発電所できる

 小水力発電とひとくちにいっても規模もいろいろとあって、たとえばたんぼや畑のそばにある農業用水路にちいさな発電機を設置することでも発電できちゃうんだよ。

 環境省の調査では、1000キロワット以下のちいさな規模だけでかんがえても、日本じゅうで合計530万キロワットのポテンシャルがあるんじゃないかと結論づけているの。これは、原発5基ぶんにもあたるエネルギーなんだ。かなりおおきな可能性があるんだね。

 富山県では、2012年4月に市民ファンドによる出資でつくられた小早月発電所がうごきだしたり、16年の開業をめざして片貝別又発電所の計画がすすむなど、小・中水力発電所がふえているの。太陽光や風力にくらべるとめだたない存在だけれど、発電量がお天気にも左右されず、じつは発電効率にもすぐれた小水力発電。すこしずつ全国でふえていくといいね。

-引用終わり-

昨年提唱しました「下北再生エネルギー半島化プロジェクト」の中で「小水力発電」は推進施設の一つとして一応挙げていました。それは現場を良く見ないと確証出来ないからでした。今年は下北を色々見て回りたいと思います。

思いとしては「色々なタイプの小水力を試したい」というものです。身近な川内川で言うと上流のダム湖から下流の河口まで可能なタイプの小水力を設置したいというものです。もちろん河川管理者、漁業権、水利権等関係者の理解が必要です。

大きな目で見て目標としている「下北再生エネルギー半島化」に向けて、再生エネルギー(原発の在り方を含めて)のモデル地区とすることです。


繰り返しで恐縮ですが「下北再生エネルギー半島化プロジェクト」の提案項目を再掲しておきます。
1.提案題名
 下北再生エネルギー半島化プロジェクト
2.現状と問題点
 エネルギー問題は福島原発事故以降大変深刻であり、いま日本の将来エネルギーの在り方が問われています。このような現状を踏まえ、下北地域の資源を十分に活かした再生エネルギー化の発想が必要であると考えます。
3.提案内容
 下北地域の再生エネルギーをキーワードとしたインフラ施設の基本構想を立案し、必要と思われる「下北再生エネルギー促進協議会」の設立を要望します。
4.予想される効果
 今後、下北地域が「原発半島」から「再生エネルギー半島」に生まれ変わることにより、地域の活性化に大きく寄与するものと考えます。
 「下北再生エネルギー促進協議会」が設立されることにより、組織的な推進体制が整い、住民調整、国や県との連携等がスムーズに行われるものと考えます。
5.主な項目
【メインプロジェクト】
 (1)地熱半島化プロジェクト
 (2)かわうち湖海水揚水発電プロジェクト
 (3)大間原発の中間貯蔵施設化プロジェクト
【エネルギー施設】
 (4)地熱発電
 (5)温泉発電
 (6)海水揚水発電
 (7)大型風力発電
【推進施設】
 (8)地中熱ヒートポンプ普及
 (9)小水力発電
 (10)EV自動車観光
 (11)エネルギーパーク誘致
【将来有望発電施設】
 (12)海流発電
 (13)洋上風力発電
 (14)高温岩体地熱発電

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

市民団体で小水力発電へ、栃木

2013-02-06 03:45:04 | 下北の小水力発電
2/6産経新聞で伝えておりました。

-小水力発電機、実証実験へ 鹿沼の市民団体 製作大詰め 栃木-

 ■「街路灯設置など貢献も」

 鹿沼市の市民団体「鹿沼自然エネルギー推進会」が進めている小水力発電機の製作が大詰めを迎えている。部品は既に完成し、6日にも組み立てを始める。この発電機は小さい河川や用水路でも活用が見込まれるだけに、同会は自然エネルギーの拡大を狙い、発電量を計測する公開実証実験を今月中旬から開始する。(野々山暢)

 製作している発電機は「ダクト誘導式簡易水車」。幅2メートルの取り込み口から入った川の水が、水車までつながるダクト内で70センチ落下。ダクト内は水車に近づくにつれて幅が狭くなっており、水の勢いが増し、直径57センチのステンレス製水車が回転して発電機が動く仕組みだ。南太平洋の島国・バヌアツで水力発電を導入した経験を持つ会員が設計し、市内の金属加工会社に昨年11月、製作を依頼した。今月16日に同市府中町の黒川で公開実証実験を始め、発電量の計測などデータを収集する。

 同会は東日本大震災以降、自然エネルギーへの関心が高まったのを受けて、昨年6月、村山好正委員長(76)と鈴木貢事務局長(63)が中心となり設立。当初は4人だったが、建設会社や電気関係会社に勤めていた市民らが加わり、現在36人と2団体が参加する。発足後、宇都宮市や那須塩原市などの再生可能エネルギーを研究する施設を視察し、「高低差がある河川が多い鹿沼の地形に合っている」と水力発電に着目した。市民発案の取り組みとして昨年9月には「市民協働モデル事業」に選ばれ、鹿沼市から助成金を受けながら製作を進めた。

 同会によると、国や県管理の河川では発電機の使用は制限が多いが、用水路や小さな沢では発電機設置や実験が比較的容易。村山委員長は「ある程度の発電量が見込めれば、街路灯設置に貢献できる。調査を続けて、自然エネルギーへの関心を高めたい」と話す。問い合わせは同会(電)0289・62・5010。

-引用終わり-

何か計画するときに障壁となる事に「どこが管轄するのか」ということを良く聞きます。上記の文中でも「国や県管理の河川では発電器の仕様は制限が多い」とコメントしています。

私は、通達やマニュアルで縛ってしまうのもほどほどにしてほしい、と思うときもあります。しかしながら、無いと困るのも実情ですが・・・。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする