i氏の海外生活体験記

<part1>ジャカルタ滞在記 <part2>ベトナム滞在記 <part3>ネパール滞在記
<part4>しもきた

ロジカルな農業(6)

2019-01-31 22:47:49 | 川内グランドデザイン
今日はダナンのスーパーで衝撃的な出来事が有りました。お正月用の買い出しで混雑していましたが、店員が青森産のリンゴを並べ始めると、その脇から客が手を伸ばし、あっという間に全部無くなりました。王林と世界一の2個で34万ドン(1700円)もします。嫁は「青森リンゴの仲介をしたい」と言い出す始末です。さて日本のキウイは輸入の9割をニュージーランド産が占めています。今年は驚きの戦略に出ました。昨年通期でも3,3万tだったのを今年は11月までで推定12,5万t以上に増やしたようです。3万t以下の日本は完敗です。更に気候が逆であることから日本の農家に特許苗の契約委託を始めました。質と量で圧倒する戦略ですね。このままではキウイ農家は壊滅的打撃を受けましょう。

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ロジカルな農業(5)

2019-01-31 14:36:43 | 川内グランドデザイン
キウイ栽培のもう1つの優位点は作業時間が少なく、比較的高齢者向きの果樹だという事です。年間197,5時間(ネット情報)で農薬、袋がけはほぼ不要です。
1月:20時間、2月:13,5時間、3月:3,4時間、4月:5,4時間、5月:48,8時間、6月:21,8時間、7月:11,4時間、8月:9,4時間、9月:3,4時間、10月:3,4時間、11月:37時間、12月:20時間

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ロジカルな農業(4)

2019-01-31 11:06:33 | 川内グランドデザイン
キウイの特性で一番の特徴は最大9ヶ月間の保存調整が出来る事です。11月収穫なら8月までの期間の出荷が理論上可能な訳です。
1、超短期:15℃(縁側でリンゴ追熟)食べ頃12/上
2、短期:常温10℃(暖房の無い部屋)12~1月
3、通常:10℃以下(暗室)1~2月
4、中期:5℃(小屋)3~4月
5、長期:2℃(冷蔵庫)5~6月
6、超長期:(専用施設)8月
温度とエチレンガスの調整という事ですね。

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ロジカルに見た農業(3)

2019-01-30 00:42:32 | 川内グランドデザイン
当川内地域で「キウイを新たな農産物の柱に出来ないか」と考え、提案しています。
1.キウイで地域活性化
・地域連携型「栽培委託方式」で収量拡大(キウイの苗と剪定作業を無償サービス)
2.作業は高齢者向き
・作業時間が少なく、小口出荷も可能(作業時間はミニトマトの1/6)
3.農地の維持活用
・耕作放棄地の利活用(樹木寿命は20~25年、40年以上もざらにある)
ところが、今こんな事が市場で起きています。農業新聞です。
・現在、ニュージーランド産のキウイの在庫が潤沢にあり、2月まで残る。
・そのため、国産のピークの2月と被ってしまい、ニュージーランド産の方が良く売れている。
・今年の国産キウイは梅雨明けの干ばつや秋の台風で小玉傾向で品質も悪く生産量も13%少ない。
・ニュージーランドは日本での販売を見越して9月、10月、11月と輸出を大幅に増やした。
・例年は12月までに在庫は無くなるが、今年は2月まで残る。1月以降の販売は今年が初めての試み。
・キウイの価格はニュージーランド産89円/個、国内和歌山産99円/個。
これでは今年の国内キウイ農家はかなり厳しくなりますね。
キウイは方法によっては9ヶ月も保存できますので、ニュージーランドの収穫期が4~6月でも輸出調整が十分可能な訳です。
1ヶ月分の輸出量に匹敵する大型保管設備がニュージーランドにはあるようです。
キウイの関税6.4%もTPPで撤廃されましたので、これも大きいですね。

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ロジカルに見た農業(2)

2019-01-19 14:24:40 | 川内グランドデザイン
雪深い当地区で維持存続が出来る農業にはどの様な方法があるかというテーマです。子供たちにも栽培の興味が沸く果物のうち、私は「キウイ栽培」に着目しました。川内スイーツ3兄妹のイチゴ、ブドウ栽培は既に地元企業にノウハウがあります。このキウイ栽培だけが未知数なのです。「むつ市川内版 キウイ栽培マニュアル」と言うのを勝手に作ってみました。また仮に生産が上手くいっても販売、経営が上手くできるかですね。まだまだ机上の話ですが。

【売上げ確保】
 1.規模拡大・・・耕作放棄地の利用(地元耕作放棄地)
 2.収量UP・・・地域住民委託システム(地元無償苗提供と剪定サービス)・・・剪定サービスがポイント
 3.ロスDN・・・ワイン、ジャム、ヨーグルトの材料可能性(地元企業とのコラボ)
 4.単価UP
  ・品種・・・緑系、赤系
  ・栽培方法・・・剪定と棚の工夫、肥料の工夫(粉炭腐葉土、ホタテ残さなど)
  ・情報発信・・・FB「キウイ観察日記」の運用
  ・ブランディング・・・被り物キャラクター、子供の収穫体験、アップルキウイ試行
  ・販売場所・・・まちの駅利用(リンゴ、ホタテと共同販売、掴み取り)
  ・販売方法・・・産直、都市部レストラン、キウイ狩り
  ・料理方法・・・調理方法及び地場産食材の組み合わせを先に考案
  ・保存方法・・・冬の農作業11月~4月出荷作業(キウイは追熟2週間~保存6ヶ月が可能)・・・雪室利用検討

*このキウイ栽培の大きなメリットは大きく3つです。
 1.労働時間が短く比較的簡単で高齢者向き。かつ出荷作業は冬場。つまり夏場は別な作物に取り組める。
 2.他の農作物より気候変動や病害虫に強い。農薬を殆ど使用しない。
 3.果物人気で子供が馴染みやすく、地元後継者が育ちやすい。
*また当地域で重要なのは「動物の食害に遭いにくい」という事です。追熟しない固いキウイは猿も食べない、と聞きます。

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NHK土曜ドラマベトナムのひかり

2019-01-12 15:47:43 | ベトナム滞在記
今日、1月12日21時から放映です。あらすじをHPから。

眼科医・羽鳥志郎(濱田岳)は、ある学会でベトナム人医師から「私たちを助けて欲しい」と呼び止められる。志郎は熱意に負け、ボランティアとしてベトナムに赴くことを決意する。あきれる妻・結衣(国仲涼子)に、「3ヶ月だけ」と説得する志郎。志郎はベトナムへと旅立つことに。しかし志郎を待っていたのは、ベトナムの医療環境の悪さと文化の違い。同僚のサン医師(ビン・アン)とはなにかと反目しあう仲…。そんなある日、失明寸前の少年が現れ、志郎は何とか治療を試みようと自費で内視鏡を購入。少年を失明から救う。そして、約束の3ヶ月は終わりを告げようとしていた…。

-引用終わり-

昨年は「大使館の料理人」の再放送をTVで見たような記憶があります。飛行機の映画でこのようなモノを入れておくと旅の印象がかなり違うと思うのですが・・・。私は青森~インチョン~ダナンのルートを利用していますが、往復で最大6本見る時間があります。大韓航空は最近日本映画がやや少なくなりました。でもCAの日本人への態度はずいぶん良くなった印象ですよ。

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外国人材ノウハウ共有セミナー

2019-01-11 20:37:04 | あおもり
「外国人材とともに働く、を考えるノウハウ共有セミナー」というものが2月8日弘前で開催されるようです。
プログラムだけ記します。
・主催者あいさつ
・第一部 高度外国人材 国際化インターンシップ報告会
・第二部 パネルセッション 外国人材活用事例紹介と活用に向けた課題、取り組み例
対象:外国人材採用関心企業、観光インバウンド業、対象14業種企業、輸出関心企業
募集締め切り:2月1日 
料金:無料
定員:70名
問い合わせ先:ジェトロ青森

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地域での外国人受け入れ方

2019-01-09 11:39:10 | ベトナム滞在記
日経WEB1/8でありました。ベトナム人に限ると多分こんな感じで交流するのが上手く行く事例ですね。ちょっと長いですが引用します。

-地域で外国人受け入れ 福岡・豊前、スポーツ交流も-

「そっちボール行ったよー!」「モッハイバー!!(1、2、いけ!!)」。2018年12月上旬、福岡県豊前市の多目的ホールでは、地元住民とベトナム人技能実習生らによるソフトバレーボールの試合が行われていた。

この日開かれたのは、豊築地区沿岸警備協力会や県警豊前署などが主催した地元の中小企業で働くベトナムや中国からの実習生との交流会。初めての試みにもかかわらず、100人以上が集まった。同協力会の尾家清孝会長は「1日でも早く地域に溶け込み、知人や友人をつくってもらいたい」と呼びかけた。

自動車部品などを製造するムロオカ産業(栃木県足利市)の九州工場からは約20人のベトナム人実習生が参加した。「彼らにとって運動が最大の娯楽。思い切り体を動かせる機会をつくりたかった」。交流会の発案者の1人、同工場長の永谷繁さんはこう話す。工場では30人以上の実習生が働く。一軒家を寮代わりに生活しているが、食文化の違いなど、ささいなことで近隣住民から苦情を受けたこともある。永谷さんは「仲間内だけでなく、地域とのつながりも必要なんだと痛感した」という。

福岡県警によると、技能実習生を含む外国人の検挙件数は17年に755件。13年の431件から急増している。県警幹部は「様々な形態での外国人入国者が増え、地元住民とのトラブルで検挙するケースも多い」と指摘する。

福岡市東区の香椎浜公民館では17年から、地元住民向けに勉強会を始めた。たわいのない話でも外国人と気軽にコミュニケーションがとれるよう、分かりやすい日本語表現を教えたり、異なる文化を学んだりしている。同区では外国人労働者が増えたことで、ゴミ出しルールを多言語表記にした地域もあるという。豊前市での交流会運営に関わった市職員は「母国から来て慣れない土地で頑張る実習生を、地域みんなで受け入れる環境づくりを続けたい」と力を込める。参加した中国人実習生の1人は「頑張って働きたいと思って日本に来たが、寂しくなることもある。楽しく過ごせた」と笑顔を見せた。

「日本でまた働きたい」。永谷さんのもとには最近、数年前まで技能実習生として働いていたベトナム人から連絡があった。「働いている実習生の心をケアする橋渡しをしたい」。通訳として日本人正社員と同等の待遇で受け入れる準備を進めているという。日本にやってくる外国人労働者の一人ひとりに個性があり、日常生活がある。単に労働力としてではなく、生身の新たな隣人として、社会全体が向き合うことになる。

-引用終わり-

これは警備協会と県警が主催なんですね。この例にあるように外国人と上手く行くキッカケは彼らの興味のある「イベント行事」を一緒に行う事ですね。そこからコミュニケーションが生まれると思います。私がダナンでベトナム人従業員たちとフランクに近づけたのも「店のテーブルでの卓球」や「歓迎ビリーヤード」「日越交流イベントでの露店出店」でした。

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ロジカルに見た農業(1)

2019-01-08 14:48:02 | 川内グランドデザイン
農業をロジカルに考えてみました。持続可能で利益を確保できる方法はこの田舎であるだろうか、言う課題です。それで2019年はキウイ栽培に少し注力してみようか、と考えました。試していた四季成りイチゴも有力候補でしたが、私はベトナム行きの制約もあり、付きっ切りの作業が出来ないので続ける事は諦めました。でも補助金の出る若い人がハウス栽培でやるなら持続可能だとは思いますね。さて、キウイ栽培ですが、北東北では殆どありません。秋田にキウイ狩り農家が1件だけあるようですが・・・。でも8本だけですね。耐寒性がネックと言われます。ところがここ西通りにもポツポツと庭先でキウイを作っている家が散見されます。これは寒さにやられる種類と寒さに強い種類があるのですね。耐寒性そのものは雪の中でも大丈夫です。休眠中は-15Cまで耐えるとネットに書いてあります。ポイントは目覚め時期です。赤系と黄系はこの目覚めの時期が早く遅霜の影響を受けます。しかし緑系は動きが遅いのです。例えば開花は15C以下だと適さないと言いますが、当家庭菜園では6月8日に開花しました。6月の青森の気温は20Cを越えてきます。項目は以下の通りです。何が出来て何が出来ないかですね。剪定がカギなのですがプロ農家は1本に千個も付ける所があるらしいです。調べているとキウイに千円もする「キウイバード」と言うものがあるのに驚きました。大きさ1.5倍、糖度18度らしいです。

1.売り上げUP
(1)規模拡大
(2)収量UP
(3)ロスDN
(4)単価UP
 ・品種
 ・栽培方法
 ・情報発信
 ・ブランディング
 ・売る場所
 ・売り方
 ・食べ方
2.コストDN
(5)人件費
(6)土地・施設費
(7)機械・農具費
(8)燃料費
(9)種苗費
(10)資材費
(11)雑費
(12)租税公課

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小農とキウイ栽培

2019-01-08 11:37:58 | 川内グランドデザイン
昨年、国連が小農宣言をしたそうです。2019年から10年間です。農業新聞にありました。世界的には人口増加で食料不足です。気候変動で災害も多数発生します。日本のメディアは小農宣言をあまり言いません。以前も書きましたが、青森県は「食料自給率」「エネルギー自給率」が全国トップレベルです。しかし統計はあくまで商業生産の数字ですね。でも青森県は東北でも農業への新規就業も増加し平均年齢も若いそうです。ここ最近、農業の機運がアップしてきたと感じます。しかし当川内地域は漁業のホタテ、ナマコは良いものの、農業は衰退の一途です。昨年、下北ワインが面白い事業をやり出しました。ナイアガラと言うブドウ苗を地元に無償提供して収穫物を受けるという物です。面白いシステムだと思います。契約農家と言う物がありますが、これをもっと栽培まで突っ込んだような感じですね。これをもっと突っ込むと場所や作業や肥料まで支援する考え方があります。当川内地域で言うと場所は耕作放棄地や未利用地の有効活用、作業は外国人実習生の派遣、肥料はホタテ残さ堆肥の利用ですね。これを高齢者向きのキウイ栽培で出来ないか、と言う私のアイデアです。

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2019年目標項目

2019-01-07 16:37:28 | 自己紹介
2019年の目標項目を立てました。

1.ベトナム交流支援
2.地域活性化支援
3.キウイ栽培実証実験

1番目のベトナム交流支援は20年後むつ市に交流人口600人、定住人口300人、起業10人の目標数字を立てていますが、1年目の昨年はベトナムに訪問・交流した市民は20人くらいでしょうか。今年は2月に親戚グループをアテンド、また昔の会社の人も行く予定なので着々と関係交流人口も増えつつあります。
3番目を「下北インフラ提案」から「キウイ栽培実証実験」に変更しました。下北地域の産業は「エネルギー」と「食」に特化すべきだとグランドデザインで以前書きました。市政提案で着目した地熱、風力に続き、中間貯蔵の動きも出てきました。2019年は「食」特に農産物で「川内スイーツ3兄妹」の一つ「キウイ栽培」に注力します。

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実習生、将来に繋がる居場所を

2019-01-03 13:31:45 | ベトナム滞在記
新聞の特集ですが、ようやく日本人も見えてきたようですね。「過疎地が選ばれるには信頼しかない」と言うコメントです。現在ベトナムでは日本の給与につられていますが、既に長期滞在を家族連れでできる台湾、韓国に流れつつ有ります。日本に定着させるには、私は地域の祭に積極的に参加させる事が良いのではないかと思いますね。ダナンでも街を練り歩く祭は有りません。ベトナム嫁は川内祭に大喜びでしたね。一緒に踊っては「ベトナムから来たんだ」と若い踊り手の女の子たちに説明して欲しい、と。

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